2010年12月3日(第22号)
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皆さんこんにちは。
12月に入り何かと慌ただしくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
歳を重ねたせいか1年が経つのがあっという間に感じられます(若い頃はこんな感覚はなかったような気が・・・)。今年は、口蹄疫、猛暑、尖閣諸島問題、チリ落盤事故全員救出、熊出没・・・といった話題が頭に浮かびますが、チリ落盤事故救出劇や日本人2人がノーベル化学賞受賞といった明るいニュースは少なく、総じて暗いニュースが多かったように感じます。来年は明るい年になるといいですね。
今回のメールマガジンでは、「スズメのお宿」と題した土屋経理課長からの投稿をメッセージとして紹介するほか、お役立ち情報として「冬山登山に当たっての注意事項」、森林管理局からのお知らせ等を掲載しております。
最後までお読みいただければ幸いです。
INDEX
- 森林管理局からのメッセージ-------------------経理課長より
- お役立ち情報---------------------------------冬山登山に当たっての注意事項
- 今月のトピックス-------------------------------国際森林年について
- お知らせ--------------------------------------猟銃による狩猟に係る入林許可
----------------------------------上高地へ入山される方へ
----------------「レクリエーションの森」オフィシャルサポーターの募集 - 広報「中部の森林」-----------------------------11月号掲載
- 業務関連情報---------------------------------公売・入札情報
森林管理局からのメッセージ
「スズメのお宿」 中部森林管理局経理課長 土屋 正泰
雀・・・スズメは、日本全域に見られ人家近くに生息する小鳥ですが、その生態は、まだ十分に調べられていないのが実態のようです。
NHKのある番組によれば、スズメは、人間社会に強く密着し、人に対する警戒心は強いのですが、人の生活の傍らで繁殖を行うことで、カラスやチョウゲンボウ・ノスリ等小・中猛禽類の天敵などから身を守ることで繁栄してきたと考えられています。
ところで皆さんの中にも子どもの頃、「鳥もち」「馬のしっぽの毛」「テング巣」等を加工して捕獲して遊んだり、中には食した記憶のある方もいるのではないでしょうか。時として人間も天敵であったわけです。「スズメのお宿」ですが、地面近くには作らず、多くは木造民家の瓦の下や、雨樋と屋根の隙間・煙突等に営巣していますが、近年は、電話線の配電ボックス、交通標識のパイプや信号機の隙間等住宅難にあると聞いているところです。
日本における個体数は、減少傾向にあると報道されており、ある推定によると2007年の個体数は、1990年頃と比べると半減しているとも考えられており、機密性の高い非木造化した住宅の普及等による住宅難が原因かもしれませんね。スズメの住宅難解消のためではありませんが、今年10月1日に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され、10月4日には国の基本方針が公表されたところです。これによれば、国又は地方公共団体が整備する全ての建築物(学校・老人ホームなど社会福祉施設・体育館など)は木材の利用を促進すべきとし、低層の建築物についても積極的に木造化を促進するなど国が率先して木材利用に努め、地方公共団体や企業等においても取り組んでもらうことにより幅広く木材需要の拡大を目指すこととされております。
中部森林管理局としましても、庁舎等の新築の木造化はもとより、既設庁舎等の内装の木質化、備品や消耗品等についても間伐材等を使用した物品の調達に取り組んでいるところです。
ちなみに、スズメの鳴き声は、標準的には「ちゅんちゅん」と言う方が多いと思いますが、「ちゅんちゅん」は明治から昭和初期にかけて、関西地方で言われていたものが広がったようです。では、当時関東地方ではなんと鳴いていたのでしょうか?
その答は、童謡「スズメの学校」にありそうです。
「チイチイ パッパ チイパッパ 雀の学校の先生は・・・」
お役立ち情報
冬山登山に当たっての注意事項
毎年、冬山登山における遭難事故がニュースで報じられます。冬山においては急激な気象の変化、大雪、雪崩など厳しい条件下にあり、ちょっとした油断や判断の誤りが、人命に関わる大事故に結びつきます。事故が起きないよう、十分な情報収集と慎重な対応等を心がけてください。
~具体的な注意点~
綿密な登山計画の検討
冬山の登山計画は、余裕をもったコースと日程を設定、装備などを参加者全員で検討し共有しておくことが重要です。計画は、家族や職場に「計画書」として必ず知らせておくほか、登山先を管轄する警察署へ必ず提出しましょう。また、登山口に登山相談所が開設されている場所では、必ず立ち寄って登山届に記入し、提出しましょう。(登山届の提出は、あなたが入山したことの証明です。)
日程に無理はないか・装備は確実か
冬山は荒天が続く場合があります。それをも見越した十分な日程で余裕のある計画としましょう。また、装備品は入山前に十分点検し、取扱いにも慣れておきましょう。燃料や食糧も十分に準備するとともに、ラジオ、携帯電話等の連絡手段も携行しましょう。(携帯電話等は電池が消耗しないように保温措置を講じるとともに、予備電源も準備しておきましょう。)
雪崩に注意
11月30日に富山県の北アルプス・立山連峰の国見岳で、スキーヤーら男性6人が雪崩に巻き込まれ、死傷者がでています。雪崩ビーコンを携行するとともに、テントサイトやルートの選定を慎重に行うほか、積雪、降雪の状況や気温の変化にも十分注意して行動しましょう。
天候・気象判断は的確に
天候・気象判断のミスは生命に関わる遭難につながります。周期的に変わる冬型の気圧配置により寒波が襲い、これに対応できずに遭難するケースが目立っているようです。天気予報を確かめ、悪天候の場合は引き返すなど的確な判断が必要であることを認識しましょう。
単独登山は控える
単独登山者の遭難は、死亡率が高く非常に危険です。経験豊富なリーダーのもとにパーティを組んで登りましょう。
トレーニング・耐寒訓練で体調を万全に
あなたは、冬山の厳しい環境の変化に耐えられますか。入山前のトレーニングは、冬山登山のために欠かせません。また、入山前には健康管理に心がけ、万全な体調で入山しましょう。
山岳保険に加入を
万一に備え、捜索・救助費用を補償する山岳保険に加入しておきましょう。
今月のトピックス
2011 国際森林年
来年2011年(平成23年)は、国連が定めた「国際森林年」となります。国際森林年は、世界の森林の持続可能な経営・保全の重要性に対する認識を高めることを目的としています。我が国でも国際森林年という節目の年に、森林・林業に関する様々な活動・会議・イベントなどが予定されています。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
【林野庁ホームページ】
-→ https://www.rinya.maff.go.jp/j/kaigai/2011iyf.html
お知らせ
猟銃による狩猟に係る入林許可
既に猟銃による狩猟が解禁されていますが、狩猟目的で国有林へ入林される場合、事前に森林管理署等において入林手続きを行っていただく必要があります。狩猟を禁止している区域もありますので、事前に必要な手続きを行っていただきますよう、ご理解とご協力をお願いします。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
-→ https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/apply/nyurin/index.html
上高地へ入山される方へ(中信署からのお知らせ)
上高地は、11月16日から来年4月21日まで冬季閉鎖期間となっております。毎年、雪崩や落石が発生する場所があり危険が伴います。入山者は自己責任を原則とする冬山登山であることにご留意ください。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
-→ https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/chusin/index.html
「レクリエーションの森」オフィシャルサポーターの募集
林野庁では、森林浴や自然観察に適した国有林を「レクリエーションの森」として選定しています。この「レクリエーションの森」で、環境美化活動や森林づくり活動、自然観察会の手助けをする自然解説板などの整備に一緒に参加していただける企業団体のサポーターを募集しています。
中部森林管理局では、現在、戸隠森林植物園の森のオフィシャルサポーターを募集しています。募集期限は、平成22年12月15日(水曜日)までです。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
-→ https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/kanri/other/100823.html
広報「中部の森林」11月号
「中部の森林」11月号では、10月に行われた「木づかい推進月間」における取り組み、森林ボランティア・NPO連携推進会議、森林計画に関する地域住民との懇談会に関する記事、各地からのたよりでは、中信署から、下平署長が信州大学松本キャンパスで「森林の公益的機能について」の講演を行った話題等を掲載しました。また、シリーズ現場最前線では「力強い森作りと明るい職場作りは全て「和」からはじまる」と題し木曽署北小川班の紹介、風景紀行は東濃署管内の「富士見台と神坂大檜」を掲載しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
-→ https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
業務関連情報
公売・入札情報
中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。
最後までお読みいただきありがとうござました。
次回の「中部森林管理局メールマガジン」は、年明けに配信を予定しております。
みなさん、良いお年をお迎えください。
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