2010年11月4日(第21号)
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皆さんこんにちは。
木々から落ちる葉が風に舞う季節となりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。そろそろ秋も終盤ですが、皆さんは「マツタケ」食べましたか?
今年は、マツタケが豊作だそうで、9月以降の地中の温度や雨の量が生育に適したためだとか。全国一の産地である長野県でも、ここ30年間で最大の豊作になるのではとみているそうです。秋の味覚「マツタケ」ですが、アカマツなどの樹木の根(外生菌根と呼ばれる共生体を形成))との関係が深いキノコであることから、かつての産地である西日本は松枯れとともに収穫量が減少しています。当局管内でも松枯れが確認されておりますので、関係自治体とも連携を密にして松食い虫防除対策を実施することとしています。
今回のメールマガジンでは、「安全で明るい職場づくりのために」と題した宮口職員厚生課長からの投稿をメッセージとして紹介します。皆さんも仕事や行楽等で森林の中に入ることがあると思いますが、山にはいろいろな危険因子があります。最近話題の熊による人身被害も、熊よけの鈴を携行した場合、よりリスクは小さくなるのではないでしょうか。安全について考えていただくいい機会となればと思います。中部局管内の観光地の案内は、愛知県の「闇苅渓谷」をご紹介していきます。
最後までお読みいただければ幸いです。
INDEX
- 森林管理局からのメッセージ-------------職員厚生課長より
- 中部局管内観光地のご案内-------------闇苅渓谷
- 今月のトピックス-----------------------------COP10開催、熊による人身被害について
- 広報「中部の森林」--------------------------10月号掲載
- 業務関連情報--------------------------------公売・入札情報
森林管理局からのメッセージ
「安全で明るい職場づくりのために」 中部森林管理局職員厚生課長 宮口 裕之
皆さんの元気が一番。病気や怪我、事故がないことが自分自身、家族、職場、社会の幸せです。そこで、今回は我々の担当する業務の一つである労働安全確保について考えてみたいと思います。
今年度の、中部森林管理局の労働災害発生件数は10月末現在で8件となり、昨年度の総件数を超えています。「災害」とは、災いにより人が傷つくことで、天災(自然災害)と人災(人為災害)がありますが、労働災害は、人が起こす典型的な人災であり、その意味では未然に防止できるものと考えられています。
労働安全確保は、1.危険を感じ、2.防止対策を考え、3.実行することです。
具体的には、まず、危険を感ずること(感受性を高めること)です。その人が何に注意するかは、興味や関心によって決まり、安全に関心のない人は、危険因子が見えてこないと言われています。山での業務は、日々の作業環境(地形、林床、天候、動物等、作業内容、作業方法、作業用具等)が変わり、危険因子も変わることから、危険は何なのかを知ることです。その危険因子を皆で、仲間で共有することが重要です。
次に、災害につながらないための防止対策(危険の防止・回避)を考えることです。防止対策については、これまでの災害事例から検討された防止対策や作業要領、作業基準等が定められています。これらを活用し、繰り返し安全活動に活かしていく他、災害発生の都度、原因分析を行って、類似災害の防止について皆で認識を一つにすることも重要と考えています。
これらの労働災害防止対策を全員で実行することによって、災害を未然に防止することができるのではないでしょうか。
我々の業務の一つを紹介しましたが、今後も人命尊重の基本理念に立って、「自分もみんなも怪我をしない・させない、決められたこと、決めたことは守る・守らせる」という強い決意で、それぞれの立場で取り組みを行っていくこととしています。
中部局管内観光地のご案内
愛知県「闇苅渓谷」
闇苅渓谷は、愛知県岡崎市内の中心を流れる乙川の支流、男川の源流部をなしており、一帯の闇苅国有林は、明治時代に植栽されたスギ・ヒノキと、その中に点在するカシ・カエデ・クヌギ等の天然樹木が優れた渓谷美を呈し、流れる清流は、大小さまざまな瀬と渕と滝をつくり、その変化に富む岩と、美しい森林が、みごとに調和し自然美をつくりだしています。
渓谷沿いにはバンガロー村、キャンプ場、コテージなど自然と親しめる環境が整備されており、野外生活が体験できるほか、マスつりやマスのつかみ捕りを楽しむこともできます。春は鮮やかな新緑の中から野鳥のさえずりが聞こえ、夏は清流にカジカが鳴き、秋はカエデやクヌギなどが渓谷を赤や黄色に染め、冬は渓谷沿いにハイキングコースを登れば本宮山(標高789メートル)の山頂からは南アルプス連峰や三河湾が一望できるなど四季を通して訪れる人々の心を楽しませてくれます。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
【中部森林管理局ホームページ内/風景紀行 第42号「闇苅渓谷」】
-→ https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/policy/business/invitation/fukei/pdf/100702_42.pdf
今月のトピックス
COP10開催
10月18日から29日まで、愛知県名古屋市において「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」が開催されました。生物遺伝資源の利益配分ルール「名古屋議定書」と、生態系保全のための世界共通目標「愛知ターゲット」などを正式に採択して閉幕しました。
☆会議の結果についてはこちらをご覧ください。
【農林水産省ホームページ】
「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」の結果について
-→ https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kankyo/101030.html
【林野庁ホームページ】
「森林保全と気候変動に関する閣僚級会合」の結果について
熊による人身被害について
え、また?熊が人里や街中に現れ人が襲われたといったニュースが頻繁に流れた今年ですが、これまで被害人数が最も多かった2006年度に迫る勢いだそうです。
熊の出没が増えた要因はいくつかあるそうですが、その一つに餌となるドングリ類の不作があげられます。熊は冬眠前に食いだめをしますが山で餌が不足し、餌を求めて人里に出没といった構図なのかもしれません。また、熊と人間の生活圏の境が曖昧になったとの見方をする専門家もおり、中山間地、里山の林の手入れが過疎化や林業の衰退により行き届かなくなり、耕作放棄地増加や河川敷の藪が回廊となっているとの指摘もあります。その他、狩猟人口の減少もあり、熊の個体数が増加しているとか、人に対する警戒心の薄い熊が増えているのも一因との分析もあります。
一般的に熊は冬眠するといわれていますが、人里で果物など栄養価の高いものを食べて体力をつけた熊は冬眠しない可能性もあるようですので、冬だからといって安心せずに十分注意する必要があります。
広報「中部の森林」10月号
「中部の森林」10月号では、「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)について」「信州環境フェア2010でのPR活動」「関係機関と植生復元現地検討会を開催」に関する記事、各地からのたよりでは、木曽森林環境保全ふれあいセンターから「木曽上下流交流の『木曽川・森づくりイン赤沢』を開催」、富山署から「魚津市片貝小学校四年生に森林教室を実施」「地域とともに美女平遊歩道の魅力アップ」、中信署から「親子のエコ登山ツアーイン白馬」、南木曽支署から「秋の阿寺渓谷を満喫~ウォーキング等を楽しむ~」、東濃署から「第11回名古屋シティ・フォレスター事業」といった記事が届きました。また、シリーズ現場最前線では「日々のミーティングで危険を排除し安全作業」と題した岐阜署七宗森林事務所班の紹介、風景紀行は南信署管内の「入笠山」を掲載しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
-→ https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
業務関連情報
公売・入札情報
中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。
最後までお読みいただきありがとうござました。次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに!
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