2010年9月16日(第19号)
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ここ数日、朝晩は涼しく心地よい風が周りに流れはじめ、ようやく秋の気配が感じられるようになりました。この夏、暑い日が続いた日本列島、明治31年の統計開始以来、今夏の全国の平均気温が最高を記録したとのこと。本当に暑かったわけですよね!!
日本の今夏の猛暑について、気象庁が異常気象分析検討会を開き、北半球中緯度の気温がエルニーニョ現象に続くラニーニャ現象で上昇したところに、勢力の強い太平洋高気圧の影響を受けたのが主因(偏西風の蛇行も)との発表がありました。
「30年に1回の異常気象」を体感した訳ですが、学識者は「地球温暖化が進んでおり、今後は最高気温がどんどん更新されるような夏をまた近々経験する可能性がある。」とも述べられています。
この猛暑(異常気象)、日本だけではないのです。何か地球規模で気候がおかしなことに・・・。化石燃料を使用し温室効果ガスを排出している我々人類に対する警告なのかもしれません。
今回のメールマガジンでは、岡村企画調整室長からのメッセージ、中部局管内の観光地の案内は乗鞍岳をご紹介していきます。
最後までお読みいただければ光栄です。
INDEX
- 森林管理局からのメッセージ-------------岡村企画調整室長
- 中部局管内観光地のご案内-------------乗鞍岳
- 今月のトピックス-----------------------------平成21年度中部森林管理局 業務実施状況のあらまし
- お知らせ---------------------------------------「岐阜県における健全で豊かな森林づくりの推進に関する覚書」を締結 ほか
- 広報「中部の森林」--------------------------8月号掲載
- 業務関連情報--------------------------------公売・入札情報
森林管理局からのメッセージ
「わかりやすく説明する」 中部森林管理局企画調整室長 岡村篤憲
職務上、森林・林業に直接関係ない方々に中部森林管理局の業務内容を説明する機会が多々あります。
このとき、説明に窮する場面がいくつかあります。たとえば「製品生産」「立木(りゅうぼく)」「境界(けいかい)」「渓間工(けいかんこう)」「伐採系森林整備」「除伐2類(じょばつにるい)」「国有林の抜本改革」などの単語が出てくるときです。
少なくとも森林管理局・森林管理署の職員にしてみれば「標準語」なのですが、一般的にはこうした言葉を知っているほうが不思議なぐらいです。いま言った言葉はどういう意味?と怪訝な顔をされることがあります。といってもこれらの専門用語を使わずに業務内容を説明するのは難しく、言葉の補足説明を行うとともに、絵、写真、動画、実物等を活用してわかりやすく説明するように心がけています。
何を今更そんなことを!わかりやすく説明することなど当然のこと!とお叱りの言葉も聞かれそうですが、改めてわかりやすく説明することの難しさと重要さを再認識しているところです。
我々はいま「開かれた国有林」「国民の森林・国有林」「双方向の情報受発信」といった言葉をキャッチフレーズとし、国民の財産である国有林を管理しています。国有林のことをより深く知っていただき、その中で国有林に対して様々な意見をいただいて今後の森林管理に活かしていくというサイクルを繰り返して行くことが重要と思います。そして、この第一歩である「国有林のことをより深く知っていただく」ために職員である我々が「わかりやすく説明する」ことは非常に大切なことです。
国有林の現場はそのほとんどが山奥です。山村地域であったとしても居住地から見える山々のほとんどはいわゆる民有林で、我々のフィールドである国有林はさらにその奥に広がっています。このため、我々が現場でやっている山の管理のことについて一般市民の皆さんに理解していただかなければ「山奥で何をやっているのかわからない。」と誤解され、すなわち職員の努力が評価されず甚だおもしろくないことにもなります。
「開かれた国有林」と言うは易く行うは難しです。しかし、開かれた国有林にしていくためには「言うも難し」です。わかりやすく説明することがどういう意味を持つのか、いささか禅問答になりそうですが、こうした視点を忘れないように業務を遂行していきたいと思います。
中部局管内観光地のご案内
乗鞍岳
岐阜県と長野県にまたがる乗鞍岳は、飛騨山脈(北アルプス)の南部にあって剣ヶ峰(標高3,025.6m)を主峰とする山々の総称で、剣ヶ峰の他に、朝日岳、摩利支天岳など23の山があり、日本百名山の一つに数えられています。
乗鞍スカイライン(岐阜県側)や乗鞍エコーライン(長野県側)といった自動車道が通じていることもあり、「日本で最も登りやすい3,000メートル超級の山」「ハイヒールでも上れる山」とも称されてきましたが、平成15年以降、標高2,700メートル付近にある駐車場(畳平)への自家用車の乗り入れは自然保護や交通渋滞解消の観点から通行できなくなっております。
しかし、バス、タクシーが運行しておりますのでそちらを利用すれば一気に2,702メートルまで到達。頂上に足を延ばせば天然記念物に指定されているライチョウに出会えるかも。コイワカガミ、キバナシャクナゲ、ミヤマキンバイ、クロユリといった植物も見られ、高山ならではの自然を堪能する事ができます。
乗鞍岳と併せて乗鞍高原、奥飛騨温泉郷といった観光スポットもありますので、秋の気配を感じに出かけてみてはいかがでしょうか。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
【のりくら観光協会─乗鞍高原公式サイト】 http://www.norikura.gr.jp/
【乗鞍スカイライン─高山市観光情報】 http://www.hida.jp/norikura/index.shtml
今月のトピックス
平成21年度中部森林管理局 業務実施状況のあらまし
中部森林管理局は、富山県、長野県、岐阜県、愛知県の森林243万ヘクタールの約3割を占める66万ヘクタールの国有林野を管理経営しています。管内の国有林野の特徴に着目し「三つの交流」をキーワードとして、開かれた「国民の森林」としての管理経営や民有林との連携を進めています。
平成21年度は、新たな政策課題への率先した取組として、「森林・林業再生プランを踏まえた取組」「地球温暖化防止対策の推進」「生物多様性の保全」などに取り組んできました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
→ https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/policy/business/sigoto/outline/index.html
お知らせ
「岐阜県における健全で豊かな森林づくりの推進に関する覚書」を締結
平成22年9月2日、岐阜県庁において、岐阜県内の森林の持つ多面的機能の持続的発揮及び木材の安定供給等を目的とし、中部森林管理局と岐阜県が連携・協力するため、覚書を締結しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
→https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/policy/business/sigoto/ryuuiki/oboegaki/index.html
「森・ふれあいフェスタ」開催
平成22年10月2日、松本市アルプス公園にて「森・ふれあいフェスタ」が開催されます。松本市アルプス公園の豊かな自然とふれあいながら、森の木々や自然の恵みなどを使った様々な遊びや体験を通じ、森のすばらしさや大切さについて楽しく学び、理解を深めて頂くためのイベントです。
ご家族そろってお出かけください。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
-→https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/event/pdf/fureaifesta_100901.pdf
広報「中部の森林」8月号
「中部の森林」8月号では、管内各地域において開催した「教職員を対象とした森林・林業体験学習研修会」、富山署ときんたろう倶楽部との「社会貢献の森協定調印」に関する記事、各地からのたよりでは、南信署から「大学生が森づくりボランティアに参加」、南木曽支署から「下流域住民と森林整備の協働作業」、飛騨署から「宮の大イチイ自然観察歩道の整備」といった記事が届きました。
また、シリーズ現場最前線では「安全作業で幅広い業務を実施」と題し、飛騨署町方森林事務所の紹介、風景紀行は愛知森林管理事務所管内の「豊橋自然歩道」を掲載しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。
→ https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
業務関連情報
公売・入札情報
中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。
最後までお読みいただきありがとうござました。次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに!
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