キッズハローワークに参加しました(令和元年10月20日)
10月20日(日曜日)、弘前学院聖愛中学高等学校を会場に「キッズハローワーク」が開催されました。
このイベントは、「おしごと体験広場キッズハローワーク実行委員会」の主催で、弘前市内外の様々な業種の会社や団体などが参加して、小学生を対象として職業体験を行うものです。【 キッズハローワークのチラシは こちら (PDF : 2,118KB)】
津軽森林管理署では、若手職員が中心の「ボランティアチーム やまぼんず 」から誘われて初めて参加しました。
国有林の現場最前線で働く「森林官」を紹介するもので、業務の一部にゲーム感覚を取り入れながら体験してもらうことにしています。
参加する子供たちは、「おしごと手帳」を 1,500円で購入し 3つの職業を体験します。
「おしごと」を体験したら、おしごとカードに感想などを記入し提出、手帳にスタンプを押してもらいます。
スタンプが3つ貯まったら、イベントで使える仮想通貨(ハロー通貨)に変えて、スポーツやゲームなどを楽しむことができる といった、職業体験と遊びを結びつけたイベントです。
その手帳には、体験できる職業の紹介と、吹き出しで「おしごと」に関して分かりやすい内容で、とても素晴らしいことが書かれているので紹介したいと思います。
「おしごとって、何かの役に立つこと、人をよろこばせること、人とつながること、自分の力で生きていくこと、自分をみがいていくこと」
「ひとつひとつの おしごとに大切な役割があるんだ!」
「ひとつひとつの おしごとが組み合わされて、私たちの社会はまわっているよ!」
ちなみに「森林官」の紹介文は【 全国の森林を守り育てるために調査・管理を行うおしごと。木や森に関する知識と一日中森林をパトロールできる責任感と体力が必要だよ 】です。若い人のセンスに脱帽です。
「森林官」の職業体験について、写真で紹介します。
津軽森林管理署とボランティアチーム やまぼんず のブースです。
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「森林官」の求人です。
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スタッフミーティングの様子です。
笑顔で接し、沢山の子供たちに楽しんでもらいましょう。
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受付の様子です。
おしごとカードに、名前や年齢、自己紹介を書いてもらいます。
森林官の おしごとをイラストで紹介しています。【 森林官のおしごと紹介(PDF : 3,853KB) 】
森林の役割について話しをすると「学校で習った」という子供もいました。
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会場から津軽の名峰「岩木山」が見えるので、管内図で今いる場所(学校)と岩木山の方向を説明し、コンパスをのぞいてもらいました。
(岩木山が)「おっきく見える」との感想が聞かれました(管内の巡視)。
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次に 森林官 の装備を紹介します。
マネキンは、森林官「林野 太郎」さんです。
参加した若手職員が、自宅の畑にあったものを持ってきてくれました。
留守のあいだ、畑の作物が心配です。
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林野 太郎さんは、山に ナタ を忘れてしまったので、それを探しています。
あらかじめ、角度と距離を設定していて、子供たちは コンパスグラス という器具を使って角度を、巻尺で距離を測って忘れ物を探します(境界の管理)。
コンパスグラス の扱いが、以外に難しかったようです。
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同じ方法で目標の木を探して、輪尺で太さを測りました(収穫調査)。
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最後は丸太切りです(山の手入れ)。
手伝っている彼は、本物の「森林官」です、このイベントの趣旨に賛同して参加してくれました。
「与作は木を切る~、ヘイヘイホ~、ヘイヘイホ~」
平成生まれの若手職員は、この歌を知りませんでした。
ノコギリの使い方のコツをつかんで上手に切る子、苦労しながら少しずつ切る子と様々でしたが、切り終わると「やったぁ~」とハイタッチ、満足げな表情が印象に残りました。
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おしごとカードに感想をかいてもらい、手帳にスタンプを押します。
丁寧な字で おしごとカードに記入してくれました。その中の1枚を紹介します。
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「森林官」のブースは屋外ですが、お隣は 木登り体験と大工さんの体験、奥には弘前地区消防の はしご車 う~ん 順番待ちの行列が…。
コンパスの彼方、はしご車の向こうに岩木山の山頂が小さく見えています。
澄んだ秋の晴天で、暖かい1日でした。
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このキッズハローワークには、約500人の小学生が来てくれたようです。
体験できる おしごとなどは 28種類です(職種はチラシをご覧下さい)。
森林官の体験には、18人の子供が来てくれました。全体の人数からすれば、ほんの数パーセントですが、選んでもらえたことが嬉しいです。
やまぼんず によると昨年よりは多い!とのことでした。
年齢層は、7歳と8歳がそれぞれ 3人、9歳が 6人、10歳が 4人、11歳と12歳がそれぞれ 1人となりました。
他の体験の合間に、丸太切りだけでもいい?って来る子もいたので、全部で30人くらいは来てくれたようです。
このような機会を通して、国有林の おしごと【全国の森林を守り育てるために調査・管理を行うおしごと。木や森に関する知識と一日中森林をパトロールできる責任感と体力が必要だよ 】を、多くの子供たちに知ってもらえれば と思いました。
あとがき
前日の雨天から一転、秋晴れの澄んだ晴天のもとでイベントが行われました。自分は、小学校低学年の子供に「森林官」の仕事を、優しい言葉で分かりやすく伝えることの難しさを感じましたが、若手職員は、とても楽しそうに子供たちと接していました。
今回参加した やまぼんず のメンバーは、三八上北、三陸北部、久慈支署、庄内からの併せて 6人、遠いところからお疲れ様でした。津軽署からは森林官を含む 2名、合計 8名が参加しました。
みんな遠方のことから、事前の打合せも無いままに当日を迎えましたが、若手職員の柔軟な考えには、固くなった頭の自分には感心しきり。
みんなでブースの周りを歩いてアイデア出し合って、マネキン「森林官」林野 太郎 の忘れ物探しをベースにして職業体験を組み立てていました。
こんな若い人が活躍する林野の未来は きっと明るいでしょう、頼んだよ!
お問合せ先
津軽森林管理署
ダイヤルイン:0172-27-2800
FAX番号:0172-27-0733