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東北森林管理局

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    カホンを用いた地域密着型木育への取り組み

    ~ はじめに ~

       令和元年10月5日(土曜日)、宮古市民総合体育館シーアリーナにて「第25回宮古市産業まつり」が開催され、宮古市内外の様々な企業や団体等が参加して、物産展示やものづくり体験教室等が行われました。

       当三陸北部森林管理署では、「カホン 注1 」を製作できる体験ブースを設置し参加しました!(写真1)

                                        写真1                                                                          写真2

    カホン写真1    カホン写真2 

                                  (ブースの様子)                                                    (南部アカマツで作られたカホン)

    注1 カホンってなに?
       スペイン語で箱を意味するペルー発祥の木製打楽器です。(写真2)
       形状は箱型で、中は空洞となっており、他の面より薄い材質の「打面」(手で叩く面)があり、裏には(主にギター)弦が張ってあります。これにより叩いた時にバチッと特徴的な音がでます。また、背面もしくは側面には穴が空いており、これが音を響かせる役目を果たします。 

    ~ 製作したカホンについて ~

       カホンの設計については、岩泉町に製作工房を構えるササキ研究所さんより、主たる材料として合板材が用いられていること、打面(叩く面)は薄い材でないと音が鳴らないこと等、カホンを設計する上でかかせないノウハウ等を丁寧にご指導いただきました。(写真3)

       また、カホンの主たる材料となる合板材について、宮古市で岩手県産のカラマツ丸太も原料として使用している合板工場であるホクヨープライウッド宮古工場(以下 ホクヨー)さんにご相談させていただきました。(写真4)
       これにより、カホン製作に使用したい合板材の規格が、ホクヨーさんで生産している製品と合致していること及びホームセンター等で入手できる薄板のみで製作可能であることを確認することができました。 

                                         写真3                                                                  写真4

    カホン写真3  カホン写真4  

          (ササキ研究所さんでご指導いただいている様子)                    (ホクヨーさんでご相談している様子)

       ササキ研究所さん、ホクヨーさんのご指導、ご協力を踏まえて、当署職員の試行錯誤の末、高さ約20cm程度のカホンを製作することに成功しました。(写真5)


    注1 設計図は  こちら!!(PDF : 473KB)

       これを産業まつり用にキットとして用意しました(写真6)
    あとは本番を迎えるのみです・・・ 

                                        写真5                                                                 写真6

    カホン写真5  カホン写真6  

                            (完成したカホン)                                                 (カホンキットの準備の様子) 

    ~ 産業まつりの様子 ~

       当日は、老若男女問わず多くの方がカホン製作を楽しんでくださいました。
     (なんと用意したカホンキット、すべてが無くなりました!!) 

       ここからは、当日の様子を写真でご紹介します。

    カホン写真7  カホン写真8 

            老若男女問わずたくさんの方が遊びにきてくださいました~!
            小さなブースではありましたが、かなり賑わっていました!
            木工は、やっぱり誰でも楽しめますね! 

    カホン写真9  カホン写真10 

            組み立て作業は特に慎重に・・・
            子供たちも真剣そのものです!!
            完成が気になる~! 

    カホン写真11  カホン写真12 

            難しい作業は、職員が全力サポート!
            でも、子供たちもやりたそう・・・ 

    カホン写真13       

            お母様方も夢中に作っていますね・・・ 

    カホン写真14  カホン写真15  カホン写真16 

            実物カホンも展示!!
            たくさんの子供たちが自由に叩いて、遊んで、木とふれあってくれました!
            ただ、ちょっと大きすぎたかな? 

    ~ 活動を終えて ~

       実際にカホンを見て、作って、そして叩いてもらうことで、ご参加くださった皆様に木材の良さ、木工の楽しさを実感していただけたと自負しております。さらに言えば、ほぼ木材だけで楽器が作れてしまうという「木材利用の可能性」、そして木の伐採、合板材への加工、販売までの一連した流れが、宮古市で一貫して行われているという「地元林業の力」を少しでも感じていただけたのであれば、今回の活動に深い意義を感じます。

       話は変わりますが、今回の主材料である合板材は、実は至る所に使われております。住宅の壁や床等の建築用材をはじめ、タンスやイス等の家具、さらには卓球台やテニスラケット等のスポーツ用品等と多岐にわたります。しかし、こんなにも私たちの生活を支えている合板材ですが、そのことを意識して使っている方は少ないと思います。
       それは、合板材の顕著な特徴である、木材を薄く剥いた板(単板)を重ね合わせることでできる層状構造が、隠れてしまっていることが一つの原因だと思います。
       その反面、今回製作したカホンは、合板材を組み立てた単純な構造なので、側面に層状構造をはっきりと見ることができます。
       普段あまり見ることの出来ない“合板のすがた”を見ることができる。これもカホンの魅力であると感じております。

       最後になりますが、ササキ研究所さん、ホクヨーさんのお力添えをいただき完成したカホンの設計図をご覧になればどなたでもカホンを製作できるようになっております。
       なお、専用の工具がない方は、加工サービスを実施しているホームセンター等で寸法をお伝えすれば、材料を揃えることが出来ます。

       また、今回は主材料としてカラマツ合板材を使用しましたが、樹種は自由です。
       好きな樹種を好きな様に使い、「自分だけのカホン」を是非とも製作してみてください。

       できれば地元の木で製作してみてください。
       普段聴くことのできない、その地で育った木の音を聴くことができるでしょう。

    カホン設計図(PDF : 473KB)

    ~ 謝辞 ~

    活動を進めるにあたり、快くご協力いただきました
    ササキ研究所  様
    ホクヨープライウッド 宮古工場  様
    に対し、厚く感謝申し上げます。

    お問合せ先

    三陸北部森林管理署

    担当者:森林技術指導官
    ダイヤルイン:0193-62-6448
    FAX番号:0193-63-4872