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朝日庄内の危険な生物自然の中には有毒な動植物の危険もあります。過度に恐れて自然とのふれあいを狭めてしまわないよう、どんなものかまとめました。 「軽微な危険は身をもって覚えるもの」との考え方もありますが、観察会などの企画ではそうもいきませんので、事前の準備などにご活用ください。 |
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近づくべきでないもの |
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ツキノワグマ 本来攻撃的な動物ではなく過度に恐れる必要はないが、体が大きく力が強いので、突然近距離で出会った場合には危険。
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マムシ・ヤマカガシ いわゆる毒蛇であるが、どちらも攻撃的ではなく、捕まえたり誤って踏んだりしなければ、咬まれる心配はほとんどない。
写真 左からマムシ、ヤマカガシ |
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スズメバチ類・アシナガバチ類・その他のハチ類 巣の近くでは特に攻撃性が強いので、巣に近づかないこと。特にスズメバチは攻撃性も毒性も強く毒量も多い。 アナフィラキシーショックによる死亡例もあり、その場合はほとんどが一時間以内である。 応急手当:
医師の診察により自動注射器(エピネフリン)を処方してもらえるようになりました。ハチ刺されの危険の多い方はご検討を。
写真 左上:オオスズメバチ、右上:フタモンアシナガバチ、左下:クマバチ、右下:ミツバチ |
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触れるべきでないもの |
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ドクガ類(成虫と幼虫) 毒針毛の機械的刺激、化学的刺激、アレルギー反応によりドクガ皮膚炎をおこす。 応急手当:触れてしまったら、決してこすらず、セロテープなどで毒針毛を除去するか、水で洗い流す。炎症がおこってしまったら、抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗布。
写真 左上:ドクガ(幼虫)、右上:チャドクガ、左下:モンシロドクガ、右下:キドクガ |
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カレハガ幼虫 幼虫やマユに触ると多くの毒針毛が刺さり、こすりこむと激痛を感じジンマシンのようになる。二日目頃から激しいかゆみがおこり、2~3週間続く。 応急手当:毒針毛が刺さったら、決してこすらず、セロテープなどで毒針毛を除去する。皮膚炎にはステロイド軟膏を塗布。 写真:マツカレハ幼虫 |
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イラガ幼虫 毒棘にさわるととても痛い。
応急手当:抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗布。 写真左からイラガ、ナシイラガ |
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アオバアリガタハネカクシ、カミキリモドキ類、マメハンミョウ類
体液に皮膚炎をおこす有毒物質を含むので、さわらないように注意。カミキリモドキ・マメハンミョウ類は脚の関節などから黄色い毒液を分泌する。 身体にとまられたら潰さないようにそっと払いのける。 有毒物質は、カミキリモドキ・マメハンミョウ類はカンタリジン、アオバアリガタハネカクシはペデリン。
応急手当:抗生物質を含んだステロイド軟膏を塗布。
写真 左上:アオバアリガタハネカクシ、右上:アオカミキリモドキ、左下:ミヤマツチハンミョウ、右下:キイロゲンセイ |
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オオトビサシガメ・マツモムシ つかむと人も刺す。ハチに刺されたような痛みの後かゆくなる。
応急手当:放置しても数日で治るが、かゆみが続く場合は、抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗布。 写真左からオオトビサシガメ,マツモムシ |
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アブ類 勝手に寄ってきて吸血する。初めは痛く、だんだんかゆくなり十数日続く。8月の沢沿いでは大群に襲われることもある。 予防:ジエチルアミド等の忌避剤を塗布。 応急手当:抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗布。
写真 左:ヤマトアブ、右:イヨシロオビアブ(通称コシジロ) |
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コマチグモ類 夏から秋にかけて雌がススキの葉を巻いた巣の中で卵を守っており、巣を開くと咬まれることがある。とても痛く、腫れることもある。
応急手当:抗生物質を含んだステロイド軟膏を塗布。 写真 左:コマチグモ、右:コマチグモの巣 |
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ムカデ類 捕まえると咬まれることがあり、蜂に刺されたような激痛がある。 応急手当:抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗布。
写真 左:トビズムカデ、右:アオズムカデ |
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ツタウルシ・ヤマウルシ アレルギー性接触皮膚炎をおこす。山野で気付かずに接触することもあり、また森林整備作業では知らずに樹液や破片を浴びてかぶれることもある。
写真 上:ツタウルシ、下:ヤマウルシ |
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食べるべきでないもの |
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ヒキガエル、アマガエル、イモリ
食べることはないと思うが、さわった手で口や目に触れないよう注意。
写真 左からヒキガエル、アマガエル、イモリ |
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毒キノコ 毒キノコは種類も多く、手軽に見分ける方法はない。分からないキノコは食べないこと。
写真 左上:シロタマゴテングタケ、右上:ニガクリタケ、左下:ツキヨタケ、右下:キホウキタケ |
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トリカブト どの部位も猛毒。けっして食べてはいけない。
写真:左から ミヤマトリカブト、オクトリカブト |
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この他にも有毒な動植物はたくさんあるので、不明なものをむやみに口に入れるのはやめましょう。 |
朝日庄内森林生態系保全センター
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