「青森県市町村職員林務基礎研修会」の現地研修が行われました(令和3年7月9日)
令和3年7月9日(金曜日)に青森県青森市内の国有林で、青森県の主催による「青森県市町村職員林務基礎研修会」の現地研修が行われました。
この研修会は、青森県内の市町村における林政業務の円滑な実施を推進するため、令和3年7月7日から9日にかけて、市町村の林務担当者を対象として行われたのものです。7日と8日には座学で林政業務に関する基礎知識を習得し、9日に実際の林業の現場での作業を体験・見学しました。当署からは職員11名が講師として参加し、青森県森林組合連合会にもご協力いただきました。
現地研修の当日は雨の予報でしたが、見事快晴となり研修日和となりました。
- 開会式
はじめに、森林調査(収穫調査)を行いました。森林調査とは、木の直径や高さ、本数などを調べることで、その森林にどのくらいの材積の木があるかを知ることができます。
調査の前に当署の職員が、調査箇所の状況や調査方法についての説明をしました。参加者のうち何人かは、機械を用いて樹高を測る体験をしました。その後5つの班に分かれ、森林調査の体験をしました。
- 調査方法の説明
- 森林調査
次に木材生産現場に移動し、青森県森林組合連合会の協力のもと、作業道の作設や立木の伐倒、高性能林業機械を用いた造材・集材作業など木材生産の一連の流れを見学しました。
1本の木をチェーンソーで伐倒し、プロセッサで枝払いや玉切りを行い、フォワーダで集材を行うという実際の流れを見ることで、林業の流れをより理解することができました。
- 作業道の作設
- チェーンソーによる伐倒
- プロセッサによる造材作業
その後、当署の職員が再造林の必要性について、森林サイクルのパネルを用いて説明しました。森林サイクルが繰り返されることによって住みやすい環境や森林資源を持続的に得られることなどを、伐採した跡地を目の前にして聞き、再造林の必要性がより理解できました。
- 再造林の説明
最後に、業務で使用しているドローンのデモフライトを行いました。ドローンは、伐採作業の進捗状況の確認や、災害発生時の被災状況の把握などに活用しています。当日は、列状間伐の実施前と実施後のドローンで撮影した写真を用いて、ドローンの活用方法と列状間伐の取組事例について説明しました。
- ドローン撮影写真の説明
- ドローンで記念撮影
青森森林管理署では、市町村の林務担当者に対し、実際の作業現場の見学や体験を通して、森林や林業の知識を習得する研修等に今後も協力していきます。
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