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四国森林管理局

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    【お知らせ】

    コウヨウザンのコンテナ苗の生産と芽かき仕立て別の生長試験を開始しました
    ~夢の早生樹コウヨウザン三世代プロジェクト~

    令和元年5月17日
    四国森林管理局
    技 術 普 及 課

    1  コウヨウザン三世代プロジェクトについて
    コウヨウザンは、中国・台湾原産のヒノキ科の針葉樹で、1)生長が早く(30年で樹高25m程度)、2)材質強度がヒノキと同程度と高く、3)切り株から芽が出て生長(萌芽更新)し再造林が不要のため、伐採後の再造林コストの大幅な削減が期待される早生樹です。
    四国森林管理局は、土佐清水市の国有林に昭和7年に植栽し第二世代のコウヨウザンが成林している国内唯一の試験地(辛川山0.3ha)を有しており、高知県、森林総合研究所林木育種センターと連携し、コウヨウザンの生産技術・体制の確立による造林コストの大幅削減に向けた「夢の早生樹コウヨウザン三世代プロジェクト」を推進しています。

    2 コウヨウザンのコンテナ苗の生産開始について
    本年2月、コウヨウザン苗木生産連携協定を締結した(株)岡宗農園(高知県安芸市)で、土佐清水市の試験地から採取したコウヨウザンの種(約10万粒)を培地を敷き詰めたトレーに播種し育苗してきましたが、5月14日~16日に、この発芽した稚苗をコンテナ容器(マルチキャビティ)に移植する作業を行いました。四国森林管理局、高知県森林技術センター及び安芸森林事務所の約10名が作業の様子を視察するとともに、岡宗農園社長を交えて意見交換を行いました。
    土佐清水市の試験地で、昨年9月下旬、10月上旬、10月下旬、本年1月初旬と4回に分けて、局職員がコウヨウザンの球果を落として計10万粒程度の種を採取しており、採取時期ごとに分けてコンテナ容器への移植作業を行いました。最終的に約9千本のコンテナ苗を移植することができました。種の成熟度の違い等から9月下旬に採取した種より10月上旬、10月下旬に採取した種の方が発芽率が高い傾向にありました。
    四国森林管理局では、これとは別に、挿し木によるコンテナ苗の生産も行うこととしており、土佐清水市の試験地から約1万本の挿し木を仕立てて岡宗農園で育苗を行っており、夏以降にコンテナ容器への移植作業を行う予定です。
    来年度に実生苗と挿し木苗をあわせて1万本程度のコンテナ苗の生産を目指しています。
    (参考)コンテナ苗は、硬質樹脂等で作られたコンテナ容器で育苗された根鉢付きの苗木で、普通の苗(裸苗)は植栽時期が芽の成長が休止している春と秋に限定されるのに対し、コンテナ苗は根に培地がついている状態で植栽することから、通年植栽が可能で、植えやすい、苗の取扱いが簡単、活着が良いなどの特徴がある。

    3 コウヨウザンの芽かき仕立て別の生長試験の開始について
    コウヨウザンは、針葉樹としては珍しく切り株から芽が出て生長するため(萌芽更新)、伐採後の再造林が不要という特徴があります。平成30年2月に土佐清水試験地の第二世代コウヨウザンの間伐を実施しましたが、切り株から1株当たり約60本から約600本の萌芽枝が生長しており、樹高は約5cmから約100cm程度になっています。
    5月14日~15日に、森林総合研究所林木育種センターの専門家の技術指導を受けながら、切株から萌芽更新した30株について、萌芽枝の芽かき仕立て(残す芽の本数)による生長の違いや育成方法等を調査するため、照度毎に1)12本残し、2)4本残し、3)1本残し、4)無処理の4タイプの萌芽枝の芽かき作業を行いました。今後、4つのタイプの萌芽枝の生長等の調査を継続的に行うこととしています。

     コウヨウザンの稚苗のコンテナ容器への移植作業の様子(岡宗農園)

     
    床替作業の様子                         岡宗農園社長による説明
     
     実生苗をコンテナ容器に床替えした様子(苗は3~5cm)
     
     芽かき前の状況                           芽かき後の状況(1本残し)
     
     芽かき前の状況                                芽かき後の状況(4本残し)
     
     芽かき前の状況                           芽かき後の状況(12本残し)