区 分:都市と山村の交流 | |||||
タイトル:遊木の里づくり | |||||
都道府県名:島根県 | 市町村名:匹見町 | ||||
1 地域の概要 匹見町は、島根県の西南部、広島県と山口県の県境に接した中国山脈の山間部に位置し、総面積は300平方kmでそのうち97%が森林で占められています。 匹見峡を中心とした水と緑と岩々が織りなす美しい景観は西中国山地国定公園に指定され、広葉樹文化の香る郷として森の器や木製パズルなどユニークな町づくりに取り組んでいます。 人口は、木炭生産が全盛期であった頃の昭和30年の7,550人がピークで、その後昭和38年の豪雪を境に「過疎」、「挙家離村」が急激に進み、現在は1,803人にまで減少しています。 活動の拠点としている道川地区は、町の中心から15km離れ、人口は201人で高齢化が著しく進行している山村です。 |
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2 取組の背景と経緯 (1)取組の背景 町内の豊富な自然や観光施設の活用が十分でないこと、林業の低迷で森林の荒廃が進み、広く一般の人に自然・森林への理解度を高める必要があること、過疎化の進行になかなか歯止めがかからないことなど、地元・行政の抱える問題がある一方、都市部の住民には自然とのふれあい、癒しを求める機運が依然として高い現状にある。 (2)取組の経緯 平成12年3月、高津川流域林業活性化センターが主催した小澤普照(元林野庁長官)先生と語る会に参加した市民の1人が、先生の話に共鳴され、前述の背景を踏まえ、「まず出来ることから行動しよう」と官民一体となっての「遊木の里づくり構想」の実現に向けての活動を展開していくため、平成12年10月その活動母体として「遊木民倶楽部」を立ち上げた。 |
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3 取組の概要
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4 取組の効果 12年4月から10月までは、地元住民との連携を深める活動を主体に行い、5月、6月、7月と3回の体験活動に合わせて意見交換を行い、地元住民も協力的になってきた。 10月28日の立ち上げ式では、遊木民倶楽部顧問の小澤普照先生、地元匹見町長・日原町長など約50人の出席をいただき、記念植樹、小澤顧問の記念講演等を行った。 13年2月には匹見の冬山の自然を体験してもらおうと「雪山遊び」を開催し、益田市、広島市などから約70人の親子連れや若者の参加があった。 13年4月28日には、小澤顧問、山下晃功島根大学教授を招いて「木を媒体とした地域起こしと遊木民倶楽部」と称したパネルディスカッションをしたり、翌日の29日みどりの日には第1回目の「遊木自然の恵み市」を開催し、自然素材のフリーマーケットやカブト虫の幼虫の無料配布など約150人の人出でにぎわった。 また、13年10月28日には、第2回目の「遊木自然の恵み市」を開催し、その中で緑の羽根募金を使って、実のなる木の植樹祭を開催して「野鳥の森づくり」を行う事としている。 活動が始まってまだ1年足らずの段階であるが、今後会員数の増大に合わせて拠点施設が整備されれば、活動内容の充実が可能となり、山村の活性化につながる新しい交流が発生してくることが見込まれる。 |
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5 今後の課題 (ホームページアドレス=http://www.pool.co.jp/yuboku) |