区分:都市と山村の交流
タイトル:自然との出逢い、人との出逢い
〜石川県森林公園〜     
都道府県名:石川県 市町村名:津幡町
1 地域の概要

 石川県森林公園は石川県のほぼ中央部にあたる河北郡津幡町にあり、総面積1,150haを有する広汎な地域にわたり、金沢市の中心部から約20km、津幡町の中心部から約3kmの位置にある。
 南部(津幡園地)の標高20m〜150mの比較的低い津幡丘陵地区(930ha)と北部(三国山園地)の標高323mの三国山地区(220ha)よりなっており、東に立山連峰、南に白山連峰等の雄大な姿を遠望することができ、これを背景として医王山等が近景を引き立てている。西には河北潟の水郷が見え、内灘砂丘を越え日本海の眺望が抜群である。また北には遥か能登半島が霞の様に浮かんで見え、加越能連山を背景として宝達山等の見事なパノラマを満喫できる地形となっている。
 森林公園を有する津幡町では、基幹産業であった農業や林業の従事者が減少し、隣接する金沢市などへの通勤者が増え、産業の中心は次第に第2次、第3次産業へと移行してきた。
 平成に入ってから毎年約1,000人前後の人口急増を見るに至り、2000年国勢調査の人口は34,300人で10年前と比べて人口増減率は31.5%で、今後も県や民間の住宅造成が見込まれ県下でも有数の人口急増地域となっている。
2 事業(取組)の背景と経緯

(1)事業(取組)の背景
 石川県政100周年記念事業の一環として昭和46年10月に設置決定され、翌47年3月基本計画の策定を見て整備工事に着手、昭和48年5月開園し現在に至っている。
(2)事業(取組)の経緯
・昭和58年 全国植樹祭会場
・平成 6年 全国育樹祭会場

3 事業(取組)の概要

 県が施設整備を担当、管理は県林業公社及び森林公園地域振興会へ委託している。 
 家族だんらんの森を中心に学習の森、スポーツの森、散策の森、たんれんの森があり、それぞれ自然とふれあいながら目的に応じて誰にでも親しめる施設になっている。
 また、県の重要課題のひとつであるグリーン・ツーリズムの情報発信基地として位置づけるため、インフォメーションセンターの建設に着手している。


野鳥観察会

4 事業(取組)の成果(効果)

 森林公園(津幡園地)の利用者数は平成4年度の203千人/年をピークに年々減少傾向にある。そのため、公園内の施設等を利用して、自然を満喫して新たな公園の一面を紹介できるようなイベントを企画し利用者の増加を図っている。
 参加者の募集は県広報やホームページで行っているが、キノコ狩り等の人気のある企画はその日のうちに申し込みがいっぱいになってしまうほどである。
 全国植樹祭の会場として整備された緑化の広場は野外コンサートに、敷地内に連絡された林道は自転車競技大会等の会場としても利用されている。
 また、三国山園地のログハウス、バーベキュー舎等は子供会活動、家族連れらに利用されている。

5 今後の課題

 平成13年10月からの駐車場の無料化に伴い、公園内の施設やイベントをより広く知らしめ、入場者数の増加を図る。


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