資料 1
検討会での主な発言
  (輸出全体)
 輸出ができるか否かは、世界一の品質か、世界一安いかのいずれかである。
 中国に入っていくキーワードは、省エネ、エコ、環境などである。


  (輸出の相手先、ターゲット等)
 販売に当たっては、製品の継続的な安定供給ができること、売り込むもののコンセプト、動機を明確にすること、誰を対象に販売するかを予め明確にすることが必要。
 相手国の求める基準を把握し、対応していくことが必要。また、相手国での円滑な販売をするためにも、人的交流が必要。
 住宅、つまりライフスタイルを売るには時間がかかるのではないか。まず、売れるもの、加工度の低いものから始めて、相手が求めるものを見出すべきではないか。
 海外で商品を認知してもらうには、かなり長い時間が必要であり、欧州においては、ドイツの展示会にツキ板製品を8年ほど前から出展して、ようやく引き合いが出始めている。
 中国では、10年程前は電子レンジは全く売れなかったが、現在は売れている。どの層をターゲットにするかなど、長期的に見ていくことが必要。


  (国産材のブランド化)
 日本のものが良いということが分かるブランドマークが必要ではないか。
 何をどこに持って行くか。ブランドの確立が必要。そのための技術力はある。材料ベースではなく、暮らしを輸出することで、それに付随していろいろなものが出て行くのではないか。
 ターゲットの絞り込みやメイドインジャパンといった高級、高品質なブランド化による需要拡大が必要。デザインも重要なポイント。
 中国では、資源節約技術、省エネ技術を求めている。BtoBとともに、BtoCも見据えて、長期的視点で考えるべき。ブランドが必要であり、一度これが確立するとその後長持ちする。また、我が国にはそれに必要な技術力がある。


  (PR、販売方法)
 製品を展示会に出展するだけでは不十分。実際にマンションの一室を国産材で内装施工したところを見せて、触れるなど体感してもらうことで理解が深まり、PRが期待できる。その場所に如何に人を呼ぶかが難しいところ。
 デベロッパーと手を組んで、現地の不動産業、住宅産業に参入すれば、チャンスが生まれるのではないか。
 基材にスギ、ヒノキが使えれば、表面は外国産のツキ板で良いのではないか。そうなると国産材の輸出も期待できる。

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