プレスリリース
平成16年8月5日
林    野    庁

平成15年の特用林産物の生産動向について

1.特用林産物について
 特用林産物とは、食用とされる「しいたけ」、「えのきたけ」、「ぶなしめじ」等のきのこ類、樹実類、山菜類等、非食用の「うるし」、「竹材」、「桐材」等の伝統的工芸品原材料及び「木炭」等、森林原野を起源とする生産物のうち一般用材を除くものの総称である。
 これらの生産は、農山村における地域資源を活用した産業の一つとして、地域経済の安定と就労の場の確保に大きな役割を果たしている。
2.生産動向について[PDF]
(1)特用林産物の生産額の大半を占めるきのこ類についてみると、平成9年以降減少していた生しいたけは平成15年はわずかながら増加したが、乾しいたけは減少傾向が続いている。
 また、なめこ等のきのこは昨年並みとなっているが、エリンギは5割増しと順調に増加している。近年不作が続いているまつたけは気象条件に恵まれ若干回復した。
 なお、生しいたけの輸入量は、平成13年以降減少しているが、平成15年も前年に比べて12パーセントの減少となった。
(2) きのこ類以外については、たけのこが主要産地が裏年のため大きく生産量を減らしたが、わさびは気象条件が良かったため増加した。
 また、里山等で注目されている竹を原料とする竹炭、竹酢液の生産が伸びている。
(3) 結果、特用林産物の総生産額は2,988億円で、前年(2,994億円)比99.8%となった。
問い合わせ先
林野庁経営課特用林産対策室
 担当 崎野、荒井
 代表  3502−8111
 内線  6146、6144
 直通  3591−6318

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