プレスリリース
平成16年7月15日
林    野    庁

「森林整備に関するボランティア団体との懇談会」の概要について

 下記により「森林整備に関するボランティア団体との懇談会」を開催しましたので、概要をお知らせします。

1 日 時  平成16年7月13日(火) 15時00分〜17時00分

2 場 所  林野庁 林政部会議室
3 出席者
石山 恵子      遊学の道Project
岡田 誓       森林インストラクター東京会
下澤 夫美子     (社)ガールスカウト日本連盟東京都支部
中嶋 敏男      JUON NETWORK
横路 美喜緒    埼玉森林サポータークラブ
 (五十音順、敬称略)
4 委員の主な発言内容
これからの森林の役割

○一般国民は森林を観念的にとらえており、森林が荒れているとはどういう状態なのか、木材の値段は高いのか安いのか、森林の公益的機能とは具体的にどのようなものかなど、実感として理解していない。

○森林の再生は、自然の循環に逆らわないように行うべき。そのためには机上で考えるのではなく、現場で肌で感じるべき。

○温暖化対策は国が国際的な協議の中で決定したこともあり、わかりにくい。一般国民に身近に感じてもらえる問題として行政がもっと広報すべき。

○行政、森林組合等実際に事業をしている者、一般国民がどのように融合してボランティア活動を含めた保全活動を行っていくかが重要。

○現場で活動を行う際には、安全対策が重要。

木材・木質バイオマスの利用推進方策

○国産材の利用を進めるためには、消費者ではなく、まず流通業者にアプローチして流通経路を確立すべき。

○国産材は需要に対して品質管理も含めた供給体制が整っていない。

○国産材はマーケティングが十分でなく、林産のマーケティングはプロに相談するなど、色々なところに働きかけるべき。

○昔は身の回りに木製品が多かった。小中学校の木造化等行政が関わる箇所には積極的に国産材を使うべきであり、ビルを建築する場合でも何%かは木製品を入れるようにするなどの対策をとるべき。

地球温暖化防止対策の観点からの森林対策、費用負担のあり方

○森は海の恋人と言われているように、上流の森林で下流の水がつくられていること等を、上下流の交流等を通じて、一般国民にどれだけうまく伝えられるかが重要。

○費用負担は税金にならざるを得ないと考えるが、学校教育等を通して必要性をきちんと伝えていくべき。

○学校教育においては森林の扱いが少なく、家庭教育においても子どもを森に連れて行く親が少なくなっている状況を根本的に見直すべき。

○一般国民には、森林、林業という言葉では取っつきにくく、環境、自然という言葉を入れて説明する方が話を聞き入り易い面がある。
問い合わせ先
  林野庁林政部企画課
   担当者 竹中篤史(内線6075)
         伊藤俊之(内線6074)
   電話    03-3502-8111(代表)
         03-3593-6115(直通)

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