[個 人]
 氏   名   勝野 千枝子(かつのちえこ) 
 (岐阜県可児市)      
 功績の概要
 同氏は、「人生生活その時々の思いを表現できること」や「庭を介してコミュニケーションのできること」をコンセプトとして、平成10年に自宅の庭をつくり変えた。つくり変えてから現在に至るまで、宿根草や樹木、グランドカバープランツなどの多種多様な植物を組み合わせた花かざり・庭づくりに取り組んでいる。そのデザインや栽培技術が大変高く、まさに新しい「日本の庭」の構成様式を見ることができる。
 平成11年に全国花のまちづくりコンクールで農林水産大臣賞を、岐阜県主催の「花の都ぎふ」花かざりコンクールで金賞を受賞した後も、継続してこの庭を、花を介した人の交流の場として、まちづくりや地域活性化の輪の広がりに努力している。
 花を愛する県内外の愛好家との交流を目的に、平成14年に立ち上げられた「GIFUオープンガーデン協会」の取り組みに初年度から参加し、一般の方に広く庭を公開している。県内外から多くの来訪者との出会いにより、花飾りや花づくりの技術等情報交換を行い、お互いの交流を深め、花の輪が広がっている。
 
[個 人]
 氏   名   藤田 尚平(ふじたしょうへい) 
 (福島県東白川郡矢祭町)
 功績の概要
 同氏は、昭和37年高校卒業後、農林業に従事し、26歳からは父親に代わって本格的に林業経営に携わり、これまでに39haに及ぶ森林造成やその保育活動を行い、県土の緑化推進に大きく貢献した。「自分の山は自分で守る」という方針のもと、夫婦二人の自家労力で、コスト削減に創意工夫を重ねながら林業経営を実践する姿は他の森林所有者の模範である。
 昭和57年に福島県青年林業士認定、平成12年に福島県林業普及指導協力員登録、平成13年に福島県指導林家認定等を受け、林業後継者育成、緑の少年団活動等に協力している。また、平成14年度に設置された福島県県南地方林業普及指導推進会議委員として本県林業普及指導事業の円滑な推進に協力している。
 このほか、福島県森林保全巡視員として地域森林の保全活動に努めている。また、森林施業計画高城施業団地代表として地域の森林整備の推進、中山間地域等直接支払交付金内川集落代表として農業の活性化、林道八神線愛護組合の代表として林道沿線の環境整備等に地域住民を牽引している。
 
[個 人]
 氏   名   増元 義雄(ますもとよしお) 
 (広島県安芸高田市)
 功績の概要
 同氏は昭和55年から自宅の裏山約1haを広島県高田郡美土里町立北小学校の学校林として提供し,主に5,6年生を対象に自ら下刈,間伐などの山の手入れや木造施設等の製作,自然観察などの指導を行ってきた。
 この活動は20年にも及び,同氏はこの学校林を教材とした自然体験学習を通して,子供たちに林業について教えるだけでなく,自然の大切さについても触れ,緑化の必要性,さらには人と自然の関わり方などさまざまなことを伝えようとしている。
 平成7年からは,新たに0.5haの林地を「子どもの国づくり」のために提供し,同氏の指導のもと,子供たちが自分たちで間伐した材を使った山小屋,ブランコ,展望台,吊り橋などを製作し,林業体験から始まった学校林活動の場は,子供たちがやってみたいことを実現させる形でさらに広がりを見せている。平成15年からは、「こどもの国」は地域に開放され、子供達の遊び場となっている。
 さらに,地域のシルバー人材を育成するため枝打ちなどの作業を指導し,地域林業の振興,活性化に大きく貢献している。

 
[団 体]
 名   称  足尾町立本山小学校(あしおちょうりつほんざんしょうがっこう) 緑の少年団(みどりのしょうねんだん)
 (栃木県上都賀郡足尾町)
 功績の概要
 同少年団は、昭和60年に全校児童で結成以来、教職員を始めPTAや地域住民の協力を受けながら、積極的に活動を展開してきた。
 足尾銅山が昭和48年に閉山した頃は、学校のほとんどの樹木が枯死したが、学校環境緑化活動を推進した結果、校内を含め学校周辺では、緑あふれる環境となっている。
 具体的には縦割り班(各学年からの団員で構成)活動で、花壇整備、樹木の手入れ、落ち葉さらい、腐葉土づくり等、PTAの奉仕活動と連携して学校の環境緑化をさらに推進している。
 また、銅山の煙害等による荒廃した山々が身近に位置していることから、森林再生への活動に積極的の参加し地域活動と連携している。
 平成8年度からは横浜市の小学校と緑化に関する学習や植樹活動等を通じて交流している。
 その他にも、隣接する学校林「ふるさとの森」の維持管理や、学校で育てた草花を地域に設置することや、高齢者や障害者との緑を通した交流活動など、地域の緑化活動にも大きく貢献している。

 
[団 体]
 名   称  大白川生産森林組合(おおしらかわせいさんしんりんくみあい) 
 (新潟県北魚沼郡入広瀬村)
 功績の概要
 同組合は昭和47年に入会林野近代化事業に基づき設立され、現在、経営面積は1,565ha、組合員数は118名である。
 本組合は昭和48年から、形質に優れ、また、景観的にも美しいブナ林に誘導することを目的に所有ブナ林の改良事業を開始した。以降30年あまり所有森林の整備に努め、現在までに延べ 197haの改良・保育をしてきた。また、キャンプ場の整備やブナ林を分収契約する等、多様な森林の活用を図っている。
 また、地域で行われる体験イベントにフィールドを提供するとともに組合員自らが参画し、イベントの定着化と交流人口の増加に貢献している。
 さらに、全国「森林の市」など各種イベントに積極的に参加することにより都市住民との交流、特産品の販売、地域のPRに努めてきた。
 また、地元小学校児童、あるいは地域外の高校生の体験学習への協力や研究機関への研究フィールドの提供など幅広い貢献をしている。
 このように同組合は森林経営と併せ、地域振興、都市住民との交流など幅広い取組みを継続している。
 
[団 体]
 名   称  白橿南スクエアガーデンクラブ(しらかしみなみすくえあがーでんくらぶ)
 (奈良県橿原市)
 功績の概要
 「私たちの公園を美しく、うるおいのある町づく
りをめざして」をテーマに、平成7年より白橿7丁
目(257戸)の街区公園である白橿南児童公園を
クラブ員により美しく維持管理している。限られた
資金と労働力のなかで意欲的に創意工夫を重ねなが
ら取り組んでいる。
 この結果、憩いの場としての自治会住民の公園利
用は飛躍的に拡大し、最近は保育園児やデイケアの
高齢者など地域外の住民にも利用が広がっている。
 また公園を拠点に、花苗の生産・配布をはじめ、
牛糞堆肥づくりと住民への配布を行い、花づくりの
輪を広げてきた。「公園の新聞」の発行、花摘み会、
こども植え付け会、切り花配布会などの定期開催や、
地元白橿南小学校や幼稚園での花壇づくり、町あげ
てのイベント「白橿町文化祭」への参加などにより
住民意識の向上に多大な貢献を果たしている。
 交流活動の一環として、県内各地の緑化ボランテ
ィア団体による公園花壇の見学を積極的に受け入れ、
他地域の団体の意識啓発・高揚に貢献している。
 
[団 体]
 名   称  米沢市緑の少年団(よねざわしみどりのしょうねんだん) 
 (山形県米沢市)
 功績の概要 
 同少年団は、活動を通して緑の尊さと美しさを体験し、森林愛護の精神を養うため、米沢市及び地域の協力を得て平成4年度に結成された。
 結成以来、毎年全校生徒が参加し最上川源流のひとつ「桧原ブナの森」において自分たちの体をモノサシにした樹木調べや木登りなどブナ林に親しみながら学年に応じた森林体験学習を行っており、平成15年度からは高学年が人工林での枝打ち等の森林整備活動を行い、学習を深めている。
 また、「桧原ブナの森」を源流とする最上川水系の環境を学習するため、修学旅行を兼ねて地元から下流の酒田市まで最上川をたどり体験する学習を行っている。
 さらに、樹木に親しむため、団員一人一人が学校周辺の樹木を「ぼくの木、わたしの木」として決め自分たちで管理を行ってきたが、平成15年度には自分達で学校周辺の樹木調べを行い、調べた内容をオリジナルの樹木プレートにして取り付ける活動を行っている。このほか、キノコの植菌や学校周辺の花木植栽などの活動を行っている。

 
 

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