プレスリリース
平成16年 6月 8日
林野庁・文部科学省

第3回 森の“聞き書き甲子園”の実施について

「森の“聞き書き甲子園”」は全国の高校生100人が「森の名手・名人(注)」の技や人となりを「聞き書き」し、その成果を発信するものです。
 平成14年度より2回実施され、世代を越えた交流による地域活性化、青少年の健全育成、伝統技術の発掘・伝承、森づくりに対する理解の醸成が図られています。
(注)「森の名手・名人」とは、森に関わる生業や地域生活に染み込んだ営為※のうち、すぐれた技をもってその業を究め、他の技術・技能者、生活者たちの模範となっている達人のことをいう。
※例:樵(きこり)、筏師、枝打ち、マタギ、蛇捕り、樽職人等
1.森の“聞き書き甲子園”のスケジュール
(1)募集
 森の“聞き書き甲子園”への参加を希望する高校生を、各都道府県教育委員会の推薦を含め募集します。(6月8日から1ヶ月間。希望動機を書いた作文(400字程度)と併せて、「森の“聞き書き甲子園”実行委員会」事務局まで郵送。)
 申込者多数の場合、参加希望動機の作文による選考を行い、応募者の中から、実行委員会が全国で100人の参加者を選考します。
(2)聞き書き研修
 選出された100人の高校生に対しては、専門家による「聞き書き」に関する研修を実施します。
日程:平成16年8月16日(月)13時〜19日(木)12時
場所:森林技術総合研修所(東京都八王子市廿里町1833-94)
内容:事前説明・聞き書き実習・専門家等による講演等
(3)聞き書き
 研修を終えた100人の高校生には、スケジュールに基づき、本年9月から12月の間に各地で活躍する「森の名手・名人」から聞き書きをしていただきます。
(4)フォーラム
 平成17年3月にフォーラムを開催し、100人の中の代表となる高校生により「聞き書き」成果が発表されます。
2.第3回からの新たな取組
(1)「森の“聞き書き甲子園”」OB、OGによる「共存の森」(フォークロアの森)プロジェクト
 平成14年度の第一回に参加した高校生有志の呼びかけで、高校生自身の手で森づくりをしようという企画が始まります。
 この企画では、人と人、人と地域のコミュニケーションを図る森から恵みを得る、「森の“聞き書き甲子園”」のネットワークを作り、また、森と人間の関わり方、森と共に生きることの豊かさなどを、共に考える場をつくりだしていきます。
 具体的には、千葉県有林で、7月17日から19日にかけて、「森の“聞き書き甲子園”」に参加した高校生(すでに社会人・大学生等になっている人を含む)や、趣旨に賛同する高校生が、「森の名手・名人」や地域で森と密接に関わっている人々と共に、森と関わる技術や地域の歴史、思いや考えを学びながら、森の手入れをしていきます。そして、お話しを聞いたり、何かを作ってみたり、自分たちでやってみたいことを企画します。
(2)「森の“聞き書き甲子園”」映像アーカイブづくり
 文字による聞き書きでは記録できない名人の表情、高校生との会話、森の雰囲気等を映像アーカイブとして、高校生自身の手で作っていきます。今年度は、第1回、第2回に参加した高校生の中から代表が、再度、森の名手・名人を訪問します。
実施要領[PDF]
森の“聞き書き甲子園”実行委員会事務局
連絡先 NPO法人 樹木・環境ネットワーク
      協会内 担当 吉野
       〒162-0065
       東京都新宿区住吉町1-20角張ビル4F
       TEL:03−5366−0766
       FAX:03−5366−0688
担当:林  野  庁 森 林 保 全 課  03-3501-3843
                            内田、吉川
    文部科学省 生涯学習推進課 03-6734-2092
             民間教育事業振興室 日向、大坂

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