プレスリリース
平成16年12月2日
林    野    庁

第6回「適切な森林管理に向けた林業経営のあり方に関する検討会」の議事概要について

1.日時  平成16年12月1日(水)13時00分〜15時00分

2.場所  農林水産省共用第1会議室

3.出席者
鶴座長、梶原委員、佐藤委員、中武委員、滑志田委員、藤生委員、池谷委員、山田委員
4.委員の主な発言内容
[森林に対する企業の社会貢献活動]
○企業が社会貢献を考える際に「地球環境の保護」は当たり前のことになっており、森林の整備に対してもさまざまな企業が取組を行っている。

○企業からの寄附を林業経営に活用する前提として、市町村、森林組合の協力を得ることが重要。

○債務返済のために行われる大規模皆伐を抑制するために企業からの寄附を活用できないか。

○海外では森林を対象とした金融商品があり、日本でも同様なものが検討できないか。

[林業関係金融制度]
○森林組合から更に森林所有者へ転貸する資金については、森林組合がリスクをすべて負っており、負担感が高まっている。

○制度資金を借りている者は地域の中で林業経営に強い意欲を持っている者である場合が多いと見受けられる。

○山元立木価格は採算の目処がある林地における伐採実績から算出されており、実際の立木の評価額はさらに低いことも多いのではないか。

○木材価格が予想を超えて大きく下落していることから、木材価格を安定させるための何らかの対応が必要ではないか。

○借入金の着実な償還のためには、従来どおりの手法で伐採・販売するのではなく、伐採した材について直送方式を導入するなどの取組により収益性を高めていく努力が必要。

○経営が厳しい木材産業事業者の中には、金融機関による経営相談により黒字経営化も視野に入るほどに持ち直した例も見られる。
5.その他 次回検討会は1月下旬に開催予定
問い合わせ先
 林野庁林政部経営課  担当者 井上 晋
 電話 代表:03(3502)8111(内6115) 直通:03(3501)3810

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