平成16年10月19日
林 野 庁
第2回「山菜文化産業懇話会」の概要
1 日時
平成16年10月18日(月)13時00分〜15時30分
2 場所
林野庁林政部会議室
3 出席者
飯塚昌男 全国森林組合連合会会長
楓千里 (株)JTB出版事業局広告本部部長
佐藤武邦 新潟県入広瀬村村長
杉浦孝蔵 東京農業大学名誉教授
山口政幸 山形県小国町産業振興課課長
山本雅之 (社)地域社会計画センター(JA計画)常務理事
渡辺ひさ 福島県新甲子温泉「山の宿松葉」経営
(敬称略、50音順)
4 委員の主な発言内容
【資源の劣化について】
○採取ルールの基本的な事項
・ 案内板、表示板の整備が重要となるが、それを効果的にどこにどのように立てるか課題。
・ 入っては行けないなどとする理由を明らかにし、併せて表示することも必要。
・ 土日祝日も開いている道の駅等をキーステーションにして、ルールやマナーをPRすることは効果的。
・ 大量に採取する者は地元の人が多いと考えられるので、直売所等で山菜を受け入れる際に、採取場所を確認すること等によりルールを示せないか。
○発生環境整備の基本的な考え方
・ 発生を促すために森林の手入れをすることの重要性を、消費者は勿論のこと地元関係者にもPRすることも重要。
・ 広葉樹林造成に当たっての助成制度の活用方法を取りまとめることが重要。
○山菜栽培の振興の考え方
・ 山菜栽培は結構難しいので指導員の育成は是非とも必要。
・ ある程度組織立てた普及体制が重要。
【販売・流通の適正化】
○採取・栽培方法表示の基本的な考え方の整理
・ 区分の表示は大切であり時宜を得たものと考えている。
・ 消費者のことを考えると区分は簡潔であるべきで、天然ものと栽培ものの二つで十分でないか。
・ 採取・栽培の現場からすると、天然ものと栽培ものの中間が必要である。
・ 自然栽培の区分については、定義を時間をかけてPRすれば消費者も理解してくれるのではないか。
○名称表示の整理の基本的な考え方の整理
・ 和名、学名を一緒に併記すべきではないか。
・ 地域名は、その地域で理解されるもののうち一つを記載すれば良いのではないか。
【需要拡大】
○扱い方の表示の基本的な考え方の整理
・ レシピやアク抜きの説明ペーパーは是非とも必要。
・ アク、渋みなどが好きな人、全くだめな人がいる、どの程度アク抜きするか程度が難しい。
・ 標準的なアク抜き等の表示は是非とも必要。
・ 薬膳効果についての表示は薬事法の扱いに注意すること。
○新流通への取組
・ 一般の店に対して取り組んだことがあるが、安定供給が難しく途中で取り止めた事例がある。
・ ファンクラブ的なものであるから、欠品扱いも認めてくれるのではないか。
・ こういった店では、採取のルール、マナーや天然、自然栽培、栽培といった区分の定義についてPR、啓蒙普及の拠点となり得るのではないか。
【文化の伝承・普及】
・ 雑穀がブームとなっている、山菜もきのこや川魚などとともに、伝承・普及の対象としたらどうか。
・ リピーターの確保など末永く付き合えるようにすることが大切。
【山村振興】
・ 是非、取り組むべきである。
・ 観光山菜園については、ワラビ以外経営が難しい。
5 その他
次回(最終回)は11月下旬に開催し、報告書を取り纏める予定
問合せ先
林野庁林政部経営課特用林産対策室
担当者 崎野健輔(内線6144)
永野 徹(内線6146)
電話 03(3502)8111(代表)
03(3591)6318(直通)