[個 人]

 
 氏   名
 


 清水 繁雄(しみず しげお) (長野県木曽郡木曽福島町)
          









 功績の概要












 

 同氏は、県の指導林家として、又、地域おこし活動のリーダーとして、バイタリティー溢れる活躍によって地域の緑化意識の高揚等に貢献してきた。
 同氏は、昭和47年に『15日会』を立上げ、集落の里づくりについて話し合い、『子供達に故郷を誇れる村を作ろう』と集落全体にシバザクラを植えた。昭和57年に地区を襲った洪水害によりその多くが駄目になってしまったが、同氏は周囲の人々を励まし、シバザクラを植え続け、現在『シバザクラの里』と呼ばれるほど美しい景観を持つ地域となった。
 同氏の活動を通じ、地元の集落のみならず、地域おこしの動きが広がっている。『15日会』を手本に平成2年には黒川地区全体でつくる『黒川むらづくり協議会』等が活動しており、同氏は後進の指導にあたっている。シバザクラの植栽運動も町内の八沢地区、中畑地区などにも広まっている。
 現在は国道361号線沿線12キロメートルを花木で飾る夢をかなえるために、地区全戸から寄付金を集め、ライラックやハナモモなどを植栽する『国道花街道作り』を展開中である。

 
 
  [学 校]

 
 名   称
 


 引佐町立渋川小学校(いなさちょうりつしぶかわしょうがっこう) (静岡県引佐郡引佐町









 功績の概要











 

 同校は、「花いっぱい活動を通して、明るく潤いのある学校を目指すとともに、花を愛する心や生き物を慈しむ心、さらには地域を愛する心を育てたり、責任感を培ったりする」ことを目標に、「花いっぱい活動」を学校だけでなく地域全体へ広げるよう取り組んでいる。
 同校では、毎週水曜日の朝、「花いっぱい活動」の時間を設定し、花壇の管理や苗づくりを全校生徒で行うとともに、一人一鉢栽培や学級花壇づくりにも取り組んでいる。児童は活動を通じて経験を積みながら自分が高学年になると自然に低学年に教えるようになっている。
 また、行事等で来校した保護者や地域の方に学校で採種した種子や苗を配付したり、「学校から地域へ花の輪を広げよう」をスローガンに、地元の公共施設等に苗を贈っている。
 さらに、特別養護老人ホーム内に学校花壇を設置し施設の方々との交流を図ったり、校区内にある地区花壇の管理に親子で取り組むなど、地域へ「花いっぱい活動」を広げている。

 
  [学 校]

 
 名   称
 


 千葉県立茂原農業高等学校(ちばけんりつもばらのうぎょうこうとうがっこう) (千葉県茂原市
 









 功績の概要











 

 同校は、明治30年に千葉市に開設された県立の農学校を前身とし、明治32年に茂原市に移転し、千葉県農学校と改称した。
 当校には、林業科はないが、明治43年に国有林の払い下げを受けた約15ヘクタールの演習林があり、全校あげて学校林としての活用を図っている。
 昭和52年頃からの松くい虫の被害や平成8年9月22日の台風17号による被害に対する復旧を契機に、全校生徒が1年に最低1度は入山し作業することを22年間にわたって実践継続し、森林保護思想の高揚に大きな成果を上げ現在に至っている。
 また、竹林の急激な繁茂が社会問題化されはじめた平成10年度からは、竹林整備にいち早く取り組み、跡地を多様な森林へ誘導するため、ブナやヒノキの植栽を実施している。
 さらに、他校生徒との交流や保護者(PTA)、地域住民等に対し、生徒や職員、外部講師などの派遣も含め、学校演習林への理解と自然保護・保全の学習会など貴重な体験学習の場として提供するなど、積極的に演習林活動を実践している。
 
  [学 校]

 
 名   称
 


 西那須野町立大山小学校(にしなすのちょうりつおおやましょうがっこう) 
 (栃木県那須郡西那須野町)









 功績の概要











 

 同校は、栃木県の北部、穏やかな傾斜をもつ台地である西那須野町に位置し、かつて明治時代に開かれた大山牧場の雑木林で、長年育ったアカマツやコナラを残して昭和52年に設立された。開校以来、校内の林を「学校自然林」として愛着を持って接しており、児童を中心に教職員やPTA、地域のボランティアが一体となって守り育んできた。
 学校林を児童や教職員だけではなく、PTAや地域住民の積極的な協力の下、良好な維持管理を行っており、様々な活動の拠点として活用している。事例として、生活科や総合的な学習をはじめ、学校林を児童のさまざまな学習フィールドとして活用しているほかに、地域住民による那須野が原地域の環境学習や、町全体の教職員による体験活動などに活用されてきた。
 他にも、5、6年生で緑の少年団を結成し、学校林を始め学校環境の緑化活動で活躍すると共に、他校の緑の少年団との交流への積極的な取り組み、福祉施設の方と学校林等を通して交流するなど、地域の緑化推進運動に貢献している。 
 
  [学 校]

 
 名   称
 


 宮城県小牛田農林高等学校(みやぎけんこごたのうりんこうとうがっこう)
 (宮城県遠田郡小牛田町)









 功績の概要











 

 同校は、明治45(1912)年に宮城県の仙台平野北部の丘陵地に学校林を設定して以来、生徒・教職員を中心に植林や保育作業を継続し、荒廃した里山に優れた森林を再生させた。今日までの植林面積の累計は約100ヘクタールに及ぶ。
 また、多様な森林づくりを早くから実践し、県内の他地域では見られない高林齢のホオノキ、ケヤキ、クヌギ等の広葉樹人工林やモミ、コウヤマキ等の針葉樹人工林を成林させている。このほか育林方法の検証やスギ林間伐後の広葉樹発生状況を観察するための試験林等を設定しており、多様な森林整備が今日的課題となっているなか、林業家や林業技術者のみならず、一般市民にも森林づくりの技術や植林後の経過などの貴重な情報と示唆を与えている。
 さらに、平成9年度からは、より地域に開かれた学校林を目指して、学校林を活用した開放講座を始めている。平成13年度には、学校林の観察会、炭焼体験、しいたけ栽培体験、雑木林の除伐など17講座を開催し、小・中学生、親子、一般成人、小学校教諭など、約800人の参加を得ている。
 
  [学 校]


 名   称
 


 むつみ村立(そんりつ)むつみ中学校(ちゅうがっこう)
 (山口県阿武郡むつみ村)









 功績の概要











 

 同校では、平成7年から学校林活動を通して、森林・林業について学ぶことを目的とした「森の教室」を地域の林業関係者の協力を得て実施し、森林の役割についての学習や松茸の発生環境を整えるための森林整備を行っている。
 平成5年から、大阪の姉妹校や交流校との交流を深めており、姉妹校や交流校が修学旅行で来校した際、農林業を正しく理解し関心を高めることを目的とした「農林業体験学習」を実施している。林業コースでは、地元の林業振興会員の指導のもと、生徒が植樹や枝打ち、間伐を体験している。
 また、山口県花いっぱいコンクールへ参加し、花壇緑化による地域環境緑化を行っている。
 さらに、学校林の他にも学校の裏山などを「ふれあいの森」「教育の森」「交流の森」として整備し、生徒達は日頃から森に親しんでいる。維持管理については地元林業関係者の協力を得ている。
 このように、学校林整備などの多様な活動を通じて、林業についての学習や体験を実施し、自然に感謝する心及び郷土を愛する心の育成に努めている。
 
  [地方公共団体]

 
 名   称
 


 角田市西根4区行政区(かくだしにしねよんくぎょうせいく) (宮城県角田市
 









 功績の概要











 

 同行政区は、平成2年から、現区長の発案で区民の融和と潤いのある地区の形成をめざし、地区内で花壇作り等を行う「花いっぱい運動」に取り組んでいる。平成2年当初、440本から始まった植栽数は、現在約1万7千本に増加し、市道路側帯の空き地には区内13か所に延べ約1.9キロメートルの花壇を形成している。13か所の花壇は「道端ふれあい花壇」と名付けられ、パンジー・サルビア・マリーゴルド・葉ぼたんなど十数品目の四季の花が見事に咲き誇る。
 苗の定植作業では、地区内の約3分の1にあたる39人が作業を行っており、かん水や花がら摘みなどの管理作業は区内を4班に分け、合計17名の区民により管理している。播種・育苗作業などは子供を含めた家族による作業も行われ、世代を超えた地域内の人々の交流と情操教育にも貢献している。
 また、平成2年から西根地区内の13行政区では毎年、花壇コンクールを実施しており、それぞれの区で、競い合ってコンクールに参加し、コンクールを通じて、行政区間の交流を図っている。