平成15年3月10日
林    野    庁

平成14年度第6回大規模林道事業期中評価委員会の議事概要について

1 日 時  平成15年3月7日(金)13:30〜17:00

2 場 所  全国町村会館2階第2会議室

3 議 題

@ 完了後の評価の基本的考え方について
A 完了後の評価の対象路線の状況について
B 期中評価委員会の意見のとりまとめについて   ほか

4 議事概要

 今回の委員会では、前回の委員会において、修正を行うことを前提に了承された「大規模林道事業の完了後の評価の基本的考え方」を事務局から提示し、必要な修正が行われていることを確認しました。

 引き続き、完了後の評価の対象路線である「東津野・城川線」の状況について、自然環境への配慮の取組み状況等、前回の委員会における意見・質問を踏まえ資料の追加・修正を行った部分を事務局から説明しました。

 併せて、高知国体の開催中に交通量調査が行われたにもかかわらず、注釈を付けず期中評価委員会に報告している旨の報道に関して、経緯、交通量調査の結果に及ぼした影響に関する考察についても説明しました。

 さらに、路線の状況に関する資料を要約した「項目別取りまとめ表」の案を事務局から説明しました。  

 これに対し、委員から、

@ 「項目別取りまとめ表」には、四国西南山地大規模林業圏においてこの路線が役立っているということを記載すべきではないか。
A 「項目別取りまとめ表」の事業効果の発現状況には、「森林整備の基幹道」とあるが、「間伐材搬出」を加えるべきではないか。
B 「項目別取りまとめ表」の事業効果の発現状況では、風力発電についての記載があるが、この発電の収益が森林整備に活用されていることについてふれるべきではないか。
C 林道の効果については、森林整備、災害避難路等の役割があるなど、一般道路等と異なり、単純に交通量で言えるものではないのではないか。 などの意見・質問がありました。  

 質疑応答の結果、「東津野・城川線完了後の評価資料」については、交通量調査の部分の記載を編集し直すとともに、「項目別取りまとめ表」については、委員の意見を踏まえ修正を行い、見直し後の資料は、後日、改めて公表することになりました。  

 交通量調査については、一般的なフォローアップとして調査することは考えられること、その際、調査方法については林道により適合した方法が考えられるのではないかという意見があり、今後、検討していくことになりました。  

 また、今後の課題として、圏域全体の振興のために、大規模林道だけでなく、森林・林業施策及びその他の産業振興施策に一体的に取り組むべきであるとされました。   

 最後に、完了後の評価に対する期中評価委員会の意見(結論)について検討が行われました。  

 その結果、

@ 一部の区間において、接続公道等の未整備から、利用状況に低位なものがみられるものの、本路線は四国西南山地大規模林業圏における基幹道としての役割を果たし、規模・構造は適切であり、本路線の整備は必要かつ有効であったと判断できること。
A 接続公道の未整備部分及び隣接路線については、広域ネットワークの形成に資するために早期に整備を図るべきであること。 旨を委員会の意見(結論)として決定し、内容の詳細については、事務局が文章化して各委員に確認した上で確定することになりました。

 なお、市民団体から3月6日付けで期中評価委員会あてに、質問状が提出されており、今後、取扱いを検討していくことになりました。  

問合せ先
林野庁森林整備部整備課 井上、洞下(ほらげ)
TEL 03-3502-8111(代表)内線6251、6254
  03-3581-1032(直通) 


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