平成14年9月5日
林 野 庁

平成13年の特用林産物の生産動向について

1.特用林産物について

特用林産物とは、食用とされる「しいたけ」、「えのきたけ」、「ぶなしめじ」等のきのこ類、樹実類、山菜類等、非食用の「うるし」、「竹材」、「桐材」等の伝統的工芸品原材料及び「木炭」等、森林原野を起源とする生産物のうち一般用材を除くものの総称である。
これらの生産は、農山村における地域資源を活用した産業の一つとして、地域経済の安定と就労の場の確保に大きな役割を果たしている。

2.生産動向について

(1)きのこ類についてみると、生しいたけは、近年、生産量、生産額ともに減少してきたが、13年は減少幅が小さくなった。えのきたけ、ぶなしめじは、生産量が前年並みないし増加したが、価格が低迷したことから生産額は減少した。まつたけは、秋口に雨が少なかったことから不作となり、生産量、生産額ともに大きく減少した。
また、近年、エリンギ、はたけしめじ、やまぶしたけ等の新しいきのこが注目されているが、なかでもエリンギは生産量、生産額とも大きく伸びている。
なお、4月23日から11月8日までセーフガード暫定措置を発動した生しいたけの輸入量は、前年に比べて14パーセントの減少となった。

(2)きのこ類以外については、うるし、木ろう、竹材等の非食用の特用林産物は、引き続き減少傾向となっている。
また、木炭は、近年、安価な輸入品が増加しているなかで、国内生産量が漸減傾向にある。

(参考)   

問い合わせ先
林野庁経営課特用林産対策室
担当  崎野、山下
代表  3502−8111
内線  6146、6144
直通  3591−6318 


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