[個 人]


 
氏  名
生年月日


 池田(いけだ) 定行(さだゆき)
           昭和4年2月14日生 73歳


住  所
 


 熊本県天草郡五和町大字御領6456
 


職  業
 


 団体役員
 









 功績の概要










 

 同氏が住む天草地方は、海岸に多くのマツが生え、白砂青松といった美しい景観を呈していたが、昭和40年頃からマツクイムシによる立ち枯れが目立ち始め、ほとんどの海岸からマツが消えていった。同氏は、かつての美しい景観を取り戻すため、全国に先駆けてマツクイムシ抵抗性マツの開発に尽力した結果、平成3年には「天草スーパー松」と名付けられた苗木を出荷できるまでになり、今では少しずつ往時の景観を取り戻しつつある。
 また、次世代を担う子どもたちに対する緑化の啓発が重要である、との信念から、平成元年に発足した五和町緑の少年団の設立に尽力したほか、平成3年には、下天草地域にある9つの少年団を対象とした「天草緑の少年団育成協議会」の設立、地域の少年団相互の交流を目的として平成4年から毎年開催されている「天草緑の少年団交流集会」の企画・運営にも大きな貢献をしている。
 さらに、山と田んぼと海の結び付きを深めるため、林業者、農業者、漁業者など地域の人々の交流会の開催などを提唱し、新たな緑化への取り組みに、積極的に尽力している。
 

  [個 人]


 
氏  名
生年月日


 井関(いせき) 伸子(のぶこ)
           昭和9年7月11日生  68歳


住  所
 


 鳥取県鳥取市正蓮寺164
 


職  業
 


 無 職
 









 功績の概要











 

 同氏は、女性の社会教育団体として各種社会問題に取り組んでいる鳥取市連合婦人会の会長を務めた平成6年〜平成12年の間、猛暑による全国的な異常渇水をきっかけとして、鳥取市の水源確保と森林の働きの関係について考えるようになった。鳥取市の水源である千代川の上流域の森林に目を向け、森林や林業の調査や学習活動を重ねた結果、森林の危機は我々人間の生活の危機にも繋がるものであると訴え、豊かな森を子どもたちに引き継ぐための活動を展開した。
 また同氏は、「緑の募金女性の森基金」の設置や、「女性の森グループ」の創設に大きな役割を果たすとともに、その活動の拠点として鳥取市内の森林公園における「女性の森」の造成にも顕著な貢献をするなど、「県民参加の森林づくり」の先駆けとなる活動を実施した。
 さらに、林業関係者と交流しながら緑化活動や森林教室、県内外の女性団体との森林づくり交流を盛んに行うとともに、千代川上流域の緑の少年団と鳥取市連合婦人会との交流を実施
するなど、同氏の緑化推進に対する取組は、県内外の婦人団体をはじめとする様々な団体に多大な影響を与えた。
 

  [個 人]


 
氏  名
生年月日


 里中(さとなか) 長治(ちょうじ)
           大正15年12月7日生 75歳


住  所
 


 大阪府泉南郡岬町多奈川谷川1742
 


職  業
 


 公 務 員
 









 功績の概要










 

 同氏は、昭和57年から昭和62年にかけ岬町立淡輪小学校校長を務めた際、林業離れが進む一方で松くい虫被害により荒廃した森林に緑を取り戻し、緑の大切さを児童たちに理解させ故郷を愛する心を養うため、国有林の一部を借り受け、卒業記念植樹として5年間で8,000本もの植樹を行うなど、学校林活動を推進した。
 また、「岬町自然愛護会」を設立し、会長として活動する中で、大阪府内でも残り少ない自然海岸である淡輪長松海岸において、マツクイムシ被害により全滅寸前であった海岸林を復活させようと昭和59年から毎年約50本のクロマツの植栽を続けたため、同海岸のマツ林は緑豊かな姿を取り戻しつつある。さらに同氏は、平成12年7月に大阪府緑の少年団連盟会長に就任し、岬町の少年団のみにとどまらず、府内全ての団員育成に熱心に取り組み、子どもたちに緑の果たす役割と緑を守り育てることの大切さを教え、次世代を担う青少年の森林・環境教育に尽力した。

 

  [団 体]


 
名  称
 


 馬頭町立(ばとうちょうりつ) 馬頭東中学校(ばとうひがしちゅうがっこう) 緑(みどり)の少年団(しょうねんだん)
          


所 在 地
 


 栃木県那須郡馬頭町大山田下郷3568-74
 


代 表 者
 

 校 長
       清水 賢治
 









 功績の概要











 

 同少年団は、平成3年に全校生徒で結成以来、教職員を始めPTAや地域住民の様々な支援を受けながら、積極的に緑化活動を実践している。
 学校林の維持管理のため、樹木の成長を観察・記録するほか、地域の有志による応援を得て、遊歩道の整備や倒木の処理、施設の補修などを行っている。その結果、学校林は地域の保育所や小学校による体験学習のフィールドとして提供され、また、住民の貴重な憩いの場に活用されている。
 また、少年団全員で学校林を利用して、「グリーンミーティング」と称する環境学習を毎年行い、様々な体験活動を通して生徒間の相互理解を深めるだけではなく、近隣の小学生を招き、一緒に活動するなどして地域の子供たちの連帯感を強めている。さらに、サルビアなどを種から育て、学校花壇に植えたり、地域内の小学校や老人宅へプレゼントして地域環境緑化の担い手として、地域へ貢献している。
 他にも、毎年、廃品回収でのリサイクル活動による益金を緑の募金に寄付しており、地域を代表する緑の少年団として緑化推進運動を実践している。
 

  [団 体]


 
名  称
 


 浜松市花(はままつしはな)いっぱいコミュニティ緑化連絡協議会(りょくかれんらくきょうぎかい)
          


所 在 地
 


 静岡県浜松市元城町103-2
 


代 表 者
 

 会 長
       野尻 啓子
 









 功績の概要











 

 同会は、「街中を花いっぱい咲かせよう」をスローガンに昭和60年に17団体で設立された。その後、趣旨に賛同する市民が増え、現在34団体2,000人の大きな団体に成長している。
 同会の活動は、地域の公民館を拠点に、公園、商店街、沿道等各地域での適切な場所を選定し、四季折々の花の植栽や維持管理をボランティアとして行っている。道ゆく人々の心を和ませ、花づくりを通したコミュニティの輪を広げ、浜松市の花いっぱい運動の推進に貢献している。
 また、小中学生等に対して、花の寄せ植えづくりなどの体験教室を開催し、次世代の花いっぱい運動を担う人材の養成を行っている。
 近年は特に、2004年に開催される「しずおか国際園芸博覧会」に向けて会員の花づくりの知識や技術の向上を目指すとともに、緑化関係団体の活動にも積極的に参加している。
 同会は、以上のように、構成団体相互の連絡協調を図り、ボランティア活動を通して、花いっぱいあふれる潤いのあるまちづくりに顕著な貢献をしている。
 

  [学 校]


 
名  称
 


 伊那市立伊那西小学校(いなしりついなにししょうがっこう)
          


所 在 地
 


 長野県伊那市ますみヶ丘6949-2
 


代 表 者
 

 校 長
       小山 健二
 









 功績の概要











 

 同校は、「林間」とよばれる1.2haの学校林を持ち、昭和22年の学校創立以来、児童、父兄、地区住民が参加して植林し、保護育成に努め、授業に活用されてきている。
 この「林間」では、朝の「全校林間マラソン」が行われるほか、PTAが作った遊具、飯盒炊さん施設を備えており、「森の教室」と呼ばれる林間に机や椅子を並べたステージで授業を行ったり、基地づくり、野鳥観察、きのこづくりなどこの「林間」にかかわる活動があらゆる教育に生かされている。この動きは、近隣の4校でも森林を活用しての取り組みがはじめられるなど、着実に地域への広がりを見せている。
 地区住民の手で、適期に適切な作業が積み重ねられ、この「林間」が校区の入口部に位置するため、その展示効果は高く、この「林間」を手本に森林施業を行ってきた住民も多い。
 同校在校生の保護者の多くが
同校卒業生であり、児童としてこの「林間」で学び、親として再びこの林間にかかわることで、地区住民の緑化意識を高め、引き継いでいく場としても機能している。
 

  [学 校]


 
名  称
 


 上市町立白萩西部小学校(かみいちちょうりつしらはぎせいぶしょうがっこう)
          


所 在 地
 


 富山県中新川郡上市町丸山43番地
 


代 表 者
 

 校 長
       宍戸 美喜子
 







 功績の概要











 

 同校は、全校児童数55名と上市町の中で一番小さな学校であるが、花と緑とのふれあいを通じて、心豊かな児童の育成を目指し、単なる「花を眺める花壇づくり」ではなく、「花とのふれあいを楽しむ花壇づくり」を進めている。
 校内においては、同校の生徒会のFF(フルフラワー)委員会が主体となって花壇のテーマや花壇デザイン等アイデアを募集し、このアイデアを基本に土づくりから植栽、管理まで一貫した花壇づくりを行う、生徒の自主運営システムが継承・確立されている。
 また、この活動をホームページ上で紹介し意見を募集するなど、熱心に研究を行っている。
 さらに、同校の緑化活動は校内のみにとどまらず、毎年春に学校花壇で育てたチューリップを花束にして保育所や福祉施設、お年寄り宅に届けたり、来客者には、花の種、しおり、鉢花をプレゼントするなど、地域住民との交流の輪を広げ、地域の緑化推進にも顕著な貢献をしている。
 


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