「G8森林行動プログラム」について

1.「G8森林行動プログラム」は、1997年のデンバーサミットにおいて、森林に関する実行可能な行動プログラムを取りまとめることとされたことを受け、1998年5月に英国で開催されたG8外相会合において発表された。更に、引き続いて開催されたバーミンガムサミットでも各国首脳によってその内容が確認されている。

2.本プログラムは、サミットで取りまとまられた最初の世界の森林に関する行動計画であり、G8諸国が各国独自、又は共同で行うべき活動、貢献策を取りまとめたものである。

3.本プログラムの実施進捗状況が、2000年7月我が国で開催された九州・沖縄サミットで報告され、さらに進捗状況の最終報告書を2002年に提出することとなった。

4.「G8森林行動プログラム」は、下記の5つの分野から構成されている。

(1)モニタリングと評価

森林の状況、持続可能な森林経営の進捗状況のモニタリングと評価を推進

(2)国家森林プログラム

(国家レベルの計画など、森林・林業に関する基本的な政策の総称) 国家森林プログラムの策定・実施に関する経験の共有と、各国における国家森林プログラムの策定・実施の支援

(3)保護地域

森林における生物多様性及び生態系等保全のための、保護地域の分類、評価、維持及び設定の推進

(4)民間セクター

持続可能な森林経営への民間分野(森林所有者、林業・林産業関係者、NGO等)の参加及び責任ある行動の促進

(5)違法伐採

違法伐採と違法伐採された木材の貿易に関する正確な情報把握等の対策と協力の推進


もどる