別紙
(参考2)
課題の概要
課 題 名 低コスト路網を活用した効率的な間伐方法の確立
内 容近畿中国森林管理局管内の森林資源が充実する中、今後、ますます間伐資材が増加するが、これらの資源を有効利用を図るためには、高性能林業機械を活用して、コストを抑えた搬出方法を開発する必要がある。
このことから、2回目以降の間伐コスト低減も視野に入れた低コスト路網の作設と高性能林業機械を組み合わせた地域に適した低コスト生産システムを開発し、地域林業の間伐推進のモデルを検討する。
調査項目スギ・ヒノキ人工林(40〜48年生)において、低コストな作業路を作設し、伐出作業に高性能林業機械を活用した列状の間伐を実施することにより素材生産のトータルコストの低減を図る。
○ 調査内容について
@低コスト作業路の作設について
表土を活用した法面の緑化工法、丸太組土留工等の作設工程調査、
林地への影響調査
A高性能林業機械の活用について
高性能林業機械(プロセッサ、フォワーダ)の組み合わせによる列状間伐
(1伐2残・2伐4残等)の作業工程調査
実施機関 近畿中国森林管理局森林技術センター 協力機関 (独)森林総合研究所関西支所、岡山大学、岡山県林業試験場
課 題 名 コスト1/2を目指した誘導伐システム(帯状伐採による複層林施業)の開発
内容九州森林管理局管内の国有林は、その5割を占めるスギ・ヒノキについて、今後、複層林、針広混交林等へ誘導するスピードを加速させ、多面的機能を発揮する森林へ着実に育成していくことが不可欠となっている。
また、こうした過程で産出される木材を有効に利用していくことが課題となっており、育林から生産・流通・加工に至るコストの削減を図ることが必要である。
これらのことから、複層林等への誘導に係る生産・更新・保育の効率化・低コスト化をめざして、広く普及可能な複層林等誘導の施業システムを検討する。調査項目 スギ人工林(53年生)において、低コスト作業路の作設と高性能林業機械を活用した帯状の3段複層林を造成し、また、伐採跡地に耐陰性スギを植栽することにより下刈作業等の省略を図るなど、トータルコストの半減を図る。
○ 調査内容について
@コスト調査について
伐採・搬出・作業路作設コスト、更新・保育コストの調査
A生長量及び水土保全調査について
造林木生長量、発生樹種の状況、土砂移動量の調査実施機関 九州森林管理局森林技術センター 協力機関 (独)森林総合研究所九州支所、(独)林木育種センター九州育種場、宮崎大学農学部