[個 人]

氏 名
生年月日
かな さし よし のり
金  指  勝  悟
昭和20年6月18日生 55歳
住 所 静岡県天竜市西藤平413
職 業 農林業
   功績の概要 同氏は、林業を取り巻く環境が非常に厳しくなっている今日、優良材の生産を目指して能率良く育林、保育、間伐を推進することにより業として成立つ林業を実践している。また、施業の内容を詳細に記録し、自らの林業経営に役立てるとともに、地域林業の発展のための貴重な資料として提供している。
また、同氏は常に研究熱心で、静岡県の林業の中心的指導者の一人であり、特に天竜スギ・ヒノキを対象とした優良材生産技術は県内から高く評価れており、技術指針の作成や林業経営の合理化推進にも尽力し、地域の模範となっている。
さらに、同氏は林業後継者の育成に理解と熱意があると認められて昭和58年度より指導林家を勤めており、緑の少年団、小学生を対象とした「森林の役割」についての指導や農林短大の生徒に枝打ちの技術指導を行うなど、林業技術の継承や育林思想の啓蒙普及にも尽力している。

[団 体]

名称 かぶしきがいしゃ でんろく
株 式 会 社 で ん 六
所 在 地 山形県山形市清住町3丁目2−45
代 表 者 代表取締役社長
鈴木 傳四郎
   功績の概要 同社は、昭和28年の設立以来、緑のある環境づくりに取り組み、本社工場(山形市)及び蔵王の森場(上山市)の敷地内に多くの花木を植栽し、会社はもとより地域住民にとっても心和む景観形成に努めてきている。
特に、平成7年に新設した蔵王の森工場においては、建設段階から「自然との共生と調和」、「環境にやさしいリサイクル工場」をコンセプトに本社の企画・設計立案を行い、樹木7千本、花苗1万4千本の大規模な植栽と工場フェンスをなくすことにより観賞用園地としての形成を図り、市民の散策の場や活発な交流の場として利用され、地域社会における緑化推進にも大きく貢献している。
また、その維持管理についても、社員全員が自主参加して工場(豆菓子類等の食品製造)から排出される処理殻等の廃棄物をリサイクル肥料として花壇管理等に利活用し、周辺の花き・野菜生産農家へも供給するなど環境保全に配慮している。
同社では、今後も毎年30本の桜と200本の花木を増植して規模拡大に努め、引き続き全社挙げて緑花のある環境づくりを推進することとしており、地域の緑化活動の中核的役割を果たしている。

[団 体]

名 称 しおじりしりつかたおかしょうがっこう しょうねんだん
塩尻市立片丘小学校みどりの少年団

所 在 地 長野県塩尻市大字片丘5366
代 表 者 校 長
手塚 恒人
   功績の概要 同少年団は、自然とのふれあいを通して、緑を愛し育てる心を養い、人間性豊かな健康で明るい「ふるさとのある少年」、「思い出のある少年」に育てることを目的に、4〜6年生を対象に昭和60年に結成された(現在140名)。
平成5年度からは、校内に約500m2の雑木林を造るためにPTAの協力を得て植樹活動に取り組んでおり、平成7年度からは、団員自らの発案で校内の各所に花壇やプランターを設置し管理を行う等、学校緑化の推進に貢献している。
また、市の植樹祭では、毎年、一般市民とともに植樹活動に取り組むとともに、同少年団の活動実績を発表し、また、児童会主催の「丘っ子祭り」では、同少年団員10数名で構成している「みどり委員会」が、団員が自ら育てた花苗を一般市民に無料配布する等、一般市民への緑化の普及啓発にも努めている。
結成以来毎年、各学年ごとに特色のある活動を実施しており、野菜の栽培等に取り組むことにより、自然の恩恵への理解を深めている。

[団 体]

名 称 すみ たちょうご ようしんりん あいご しょうねんだん
住田町五葉森林愛護少年団

所 在 地 岩手県気仙郡住田町上有住中埣63
代 表 者 校 長
手塚 恒人
   功績の概要 同少年団は、山村地帯にある小規模校の全校児童をもって昭和57年に結成された(現在10名)。
継続・安定性、自主性、社会貢献性等の各面において極めて卓越した実績を有しており、区域内の少年団活動はもとより、県内の緑の少年団等に多大な影響を与えており、その功績は極めて大きなるものである。
具体的には、「育林刈払い体験学習」を行い、民有林内のスギ造林地で下刈り作業を体験し森林愛護精神の育成に努めるほか、五葉山において標高差による植生変化の観察や「草花や木を大切にしよう」といったプレートの設置を行う等自然へ親しむ心を養成している。さらに、毎年全団員が、校内の作物園や花壇等において作物や草花の栽培作業を一貫して体験し、緑を育てる心も養成している。
このように、同少年団は、その活動を通して「心の緑化」を団員に培い、人材の育成を通じて社会に大きく貢献している。

[団 体]

名 称 わたむきせいさんしんりんくみ あい
綿向生産森林組合

所 在 地 滋賀県蒲生郡日野町大字村井1352
代 表 者 組合長理事
嶋村 悠紀雄
   功績の概要 同組合は、昭和39年3月、全国に先駆けて設立された生産森林組合である。所有する森林のほとんどは、琵琶湖に流れ出る日野川の源流である綿向山を主峰とする付近一帯の山林で占められ、近畿1,400万人の水源である琵琶湖の水源林となっている。
のため、古くから水源の涵養に重点を置きながら、積極的に林道等の林業基盤の整備と資本装備の近代化を図ってきた。所有する経営森林面積1,172haの内537haの人工林を整備し、今日では緑豊かな森林を形成するまでに至っており、その森林経営は全国的に他の組合の模範とされている。
成熟期に入りつつある森林の除伐、間伐、枝打ち等保育管理を重点的に行うとともに、通直完満材の生産方法等の技術開発及びその普及に積極的に取り組んでいる。
また、一般の人たちが入りやすい平地林等での林業体験学習や、森林を利用したスポーツ競技、観光事業へのバックアップ、森林空間を利用した憩いの場の提供、登山道の整備・補修等の活動を積極的に行い、森林・林業および緑化のPRに努めている

[学 校]

名 称 ふるどのちょうりつおお ぐ た しょうがっこう
古殿町立大久田小学校
所 在 地 福島県石川郡古殿町大字大久田字石神40
代 表 者 校 長
高羽 博樹
   功績の概要 同校は、県内有数の林業地帯にある全児童数39名の小規模学校である。
昭和28年に設置した学校林は、その後の拡大により、現在は4ヶ所で計4.5haの規模に至っており、「林業に関する教育の向上及び森林資源の培養」「長期間にわたる学校林経営の中で計画的かつ積極的な教育活動での活用」「ボランティア精神の高揚及び地域社会との積極的な交流」の3つを柱として整備が進められている。
緑化の実践活動として、これまでの実績を継承しつつ新たな創意と工夫を重ねながら、児童、教職員、地域住民が一体となり、除伐や間伐等を積極的に行っている。平成10年には、針葉樹林の増加に伴い減少したカブトムシやオオムラサキ等の昆虫を観察するため、新たな学校林をつくり、地元の協力を得ながらササ等の刈払い、ナラやエノキ等の植栽を行った。
また、同校は水源地域にあることから、平成7年から環境教育の一環として「せせらぎスクール」を開催し、その成果を取りまとめた「せせらぎ新聞」の発行や学習発表会での報告などの活動を行って
る。

[公共団体]

名 称 かわ ぐち こ まち
河 口 湖 町
所 在 地 山梨県南都留郡河口湖町船津890
代 表 者 町 長
小佐野 常夫
   功績の概要 同町は、富士山と湖の素晴らしい景観と温泉があるところから、年間700万人が訪れる観光地、避暑地として発展している。
同町では、30年前から「湖畔を花で飾ろう」と地域住民のボランティアによる花づくりに取り組んできたが、来訪者の増大に伴い、環境美化とみどりの景観維持の気運が高まり、国際観光地へのイメージアップを図るため、全町的な花のまちづくりを展開している。
地元花き生産農家との連携でシバザクラやアジサイ等多種類の花苗供給体制の充実を図るとともに植栽箇所の拡大増加に向け、町民や観光協会等が一体となって行う道路沿い等の花壇づくりの奨励に努めている。
また、環境課を創設し、景観条例の制定、リサイクル事業の実施、環境緑化推進5カ年計画の樹立により、花づくりを通じた環境・景観の美化保持を図るとともに、さらに発展してホタルの里づくりに取り組んでいる。
平成8年には「まちなみ景観補助事業」も実施し、個人・団体が有機物投入による土づくりと花の植栽や花飾りなどに経費負担を行い、町全体の豊かな緑と花に囲まれた景観形成の推進に大きな成果を挙げている。