ホーム > 生物の多様性の保全 > 森林の恵みと危機~九州の生物多様性~ > 森林と九州・沖縄に生きる動植物
森林は、土壌層から高木層までの立体的な構造を有し、それぞれの空間が様々な動植物の生育・生息の場となっています。個々の森林によりその構成が異なることから、そこに生育・生息する生物も異なってきます。
また、日光や降雨はいったん枝葉に遮られることや植物の呼吸等により気温や湿度が調整されることから、裸地など森林以外の土地に比べ、環境が安定しています。
このため、日本には8万種を超える動植物や菌類が生息・生育していますが、多くの生物種は森林を生息・生育地としています。
イリオモテヤマネコ |
モグラ |
シーボルトミミズ |
シコウラン |
アマミセイシカ |
フクレギシダ |
カンムリワシ |
ヤンバルクイナ (撮影:久高将和) |
ヤイロチョウ (撮影:中原 聡) |
ゴイシツバメシジミ |
ヤンバルテナガコガネ (撮影:久高将和) |
オオシロアリ (撮影:木原久美子) |
全世界では約175万種の生物が確認されており、そのうち約9割が陸上に生息・生育する生物種です。森林の面積は陸地の3割、地球全体の1割程度ですが、陸上に生息・生育する生物種のうち約8割(生物種全体の約7割)が森林を生息地としています。 |
我が国に生息・生育する生物種は分かっているだけで8万種以上とされています。
この中にはアマミノクロウサギやツシマヤマネコなど九州・沖縄地域固有の動植物や絶滅が危惧される動植物が含まれます。
森林は高木層、亜高木層、低木相、草本相、土壌層といった立体的な構造を持ちます。このため各階層ごとに異なる多様な生物の生息が可能となります。
枝葉等に覆われ気温や湿度の変化が穏やか ↓ 高い木の頂上から地中まで、明るさや湿度等が異なる環境が広がる ↓ 階層ごとに異なる生物が棲む ↓ 多くの生物が生息可能 |
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
代表:096-328-3500(内線559)
ダイヤルイン:096-328-3500
FAX:096-311-1284