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近畿中国森林管理局

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    令和3年度国有林野事業業務研究発表会で林野庁長官賞(優秀賞)を受賞しました


      令和3年11月18日に開催された令和3年度国有林野事業業務研究発表会で島根県中山間地域研究センターと島根森林管理署で共同研究を行っていた研究課題「スギ・ヒノキコンテナ苗の植栽後の活着率、初期成長と雪害抵抗性ー1年生苗と2年生苗の比較―」が森林技術部門で林野庁長官賞(優秀賞)を受賞しました。
     
    (左から島根署長、島根署職員、中山間センター職員、中山間センター長)

    「スギ・ヒノキコンテナ苗の植栽後の活着率、初期成長と雪害耐性1年生苗と2年生苗の比較―」について

     研究概要

      本研究は1年生のコンテナ苗の高い育苗技術を有する島根県中山間地域研究センターとフィールド提供可能な島根森林管理署が共同で行ったものです。試験は島根県飯石郡飯南町にある程原国有林で実施されました。

      本研究ではコンテナに直播き、あるいは育苗箱などで発芽した芽生えをコンテナに移植して、発芽後おおむね1成長期で育成する「1年生コンテナ苗」と苗畑で育成した1 年生幼苗を翌年の春にキャビティへ移植して1 成長期で育成する「2 年生コンテナ苗」そして「2年生裸苗」を植栽し、活着率と初期成長そして雪害耐性の3点について比較を行ったものです。

      本研究は1年生のコンテナ苗の高い育苗技術を有する島根県中山間地域研究センターとフィールド提供可能な島根森林管理署が共同で行ったものです。試験は島根県飯石郡飯南町にある程原国有林で実施されました。

    1年生コンテナ苗には、
     
    1.2年生に比べて育苗期間が短縮できるため、管理コストが低減できる
    2.当年度の需要に対して、生産量を調整できるため残苗リスクが低減できる
     
    というメリットがあります。
     

    研究結果

     本研究の結果、
     
    1.活着率に関して、1年生、2年生ともに98%を超え高い値を示した。
    2.初期成長に関して、2年生苗と比べて1年生苗に顕著な差はみられなかった。
    3.スギ・ヒノキともに2年生苗と比べて1年生苗のほうが雪害が少ない。

    という結果が得られ、
     
    1年生苗も、植栽して良好な成長をする苗木である
     
    という結論が得られました。

    国有林野事業業務研究発表会とは

      我が国の森林面積の3割を占める国有林野を管理経営する森林管理局・署等では、林業の低コスト化や木材利用の促進、森林環境教育、地域と連携した森づくり、獣害対策や生物多様性の保全など様々な分野において、事業実行を通じた新たな技術開発や試験研究に取り組んでいます。 
      林野庁では、その成果を広く普及するとともに組織全体で共有し、今後の取組につなげていくことを目的に、国有林野事業業務研究発表会を毎年開催しています。

    お問合せ先

    島根森林管理署

    ダイヤルイン:050-3160-6130
    FAX番号:0852-24-5454