ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の概要 > 京都大阪森林管理事務所 > 国際森林年記念行事「使って守ろう京の三山~ナラ枯れ木搬出薪割り大作戦!&ウオーク~」を開催
更新日:2011年12月21日
12月10日(土曜日)に、高台寺山国有林において、「使って守ろう京の三山~ナラ枯れ木搬出薪割り大作戦!&ウオーク~」が京都大阪森林管理事務所、京都伝統文化の森推進協議会、朝日新聞社などの共催により開催し、一般参加者など総勢292名が参加しました。
高台寺山国有林では、平成17年にカシノナガキクイムシによる枯死木被害が発生して以来、枯死木の伐倒・くん蒸処理を行ってきました。今年は、防除の効果もあり、昨年ほどの被害は発生しませんでしたが、遊歩道沿いを中心に伐倒駆除が必要となりました。
そこで、昨年に続き第2回目となる「ナラ枯れ木搬出薪割り大作戦!」を行いました。広く市民参加を求めるため、初冬の京都の山を森林インストラクター(京都会)の解説案内で散策、東山山頂公園で薪割りに参画するなど盛りだくさんなイベントとなりましました。薪は、前回と同様に、登り窯で作陶する陶芸家、ハイアットリージェンシー京都及び地元料理店から引き取りの申し出がありました。また、今回から、一般家庭にも使用条件付きで購入希望者の募集を行いました。(18日(日曜日)、申し出者に無事引き渡しを行いました。)
また、イベントを開催するに当たり、事前準備の3日間(6日~8日)において、同協議会の活動協力団体やボランティアなど、延べ約50名の協力を得ることが出来ました。
なお、当日のスタッフとして、当所より、外山所長、高山流域管理調整官、藤本主幹、此村上賀茂森林官、八田東山森林官、斉藤係員の6名が参加しました。
当日、ウオーク参加者約170名は、午前9時時に三十三間堂に集合し、三十三間堂を拝観した後、森林インストラクターの解説案内により東山山頂公園を目指しました。
三十三間堂に集合するウオーク参加者
京都大阪森林インストラクター会の説明を聞きながら山頂を目指すウオーク参加者
薪割りボランティア参加者は、午前10時に東山山頂公園に集合し、薪割り材料の運搬や薪割り作業に取り組んで頂きました。
モノレールによる薪割り材料運び 人と人との連携による薪の材料運び
参加者全員が昼食を済ませた後、午後1時からウオーク参加者も交えた薪割り作業に取りかかりました。始めに、事務局の三嶋京都市京の森づくり推進担当課長より、イベントの目的を説明、同市安藤係長より作業場所及び注意事項を説明した後、10班に分かれて、短く伐ったナラ枯れ木の搬出や薪割りの作業にとりかかりました。
薪割り機による薪づくり
斧による薪づくり
参加者は、ヘルメットに滑り止めの付いた手袋を身に着け、高台寺山国有林に分け入り運び出す作業、斧や薪割り機で割る作業、薪の束を作る作業を交代で体験しながら、予定の1,000束を大幅に上回る1,500束の薪を作ることが出来ました。
薪の束を作る参加者 積み上げられた薪の束
午後3時に参加者全員による記念撮影を行った後、田中和博協議会専門委員(京都府立大学大学院教授)より、『京都市周辺でカシノナガキクイムシによる被害が拡大している状況であり、この取組が京都府下全域に広がることを強く願っております。是非、皆さんの協力をお願いします。』旨の閉会の挨拶がありました。その後、ウオーク参加者は、再び青蓮院を目指して歩き、拝観や庭園の名残モミジを楽しみました。一方、薪割りボランティア参加者は、薪割り作業の続きや後片付けなどを手伝って頂き、午後4時に解散しました。イベント参加者は、心地よい汗と疲労感や達成感を得ることの出来た一日となりました。
参加者全員の集合写真
当所では、今後とも、京都伝統文化の森推進協議会による活動を積極的に連携支援する方針です。
京都大阪森林管理事務所
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