更新日：2011年11月25日

JICA地域別研修「コンゴ盆地周辺国森林保全研修」の研修生が来所

    11月10日（木曜日）に、JICAによる地域別研修「コンゴ盆地周辺国森林保全研修」の一環として、コンゴ盆地周辺諸国5ヶ国（カメルーン、中央アフリカ、赤道ギニア、コンゴ共和国、ガボン）の研修生14名が当所を来訪して、高台寺山国有林の視察を行いました。

    今回の研修は、我が国における森林保全・管理の取組を踏まえて、自国への適用方法を検討することを目的としています。当所では、「国有林の管理」をテーマとして視察して頂きました。

  

               京都大阪所の概要を説明する外山所長                                                          研修生の皆さん

 
    当日は、まず、所内にて、外山所長より、当所の管内概要と最近の主な取組について説明を行い、その後、高台寺山国有林に移動し、東山山頂公園から清水寺までの林内を視察して頂きました。林内を2時間ほど歩きながら、高台寺山国有林の歴史的変遷やカシノナガキクイムシの被害対策、「京都伝統文化の森推進協議会」による活動などのトピックについて紹介を行いました。参加者からは、特に先日実施した檜皮採取箇所等もあり、寺社ほか伝統建築物保存のための原材料の供給、国際観光都市景観保全への取組みなどについて、多くの熱心な質問がありました。
    研修生には、京都の国有林が伝統、文化及び観光と密接に結びついていることを実地で学んで頂きました。京都の国有林で学んだことを自国での森林の管理・経営に役立てて頂くことを期待したいと思います。