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更新日:2011年10月5日
平成23年9月5日(月曜日)から9月9日(金曜日)にかけて、京都市教育委員会の主催による「生き方探求・チャレンジ体験」推進事業の一環として、京都市立蜂ヶ岡中学校2年生の5名を受け入れて職場体験を実施しました。
今回の職場体験では、植樹予定箇所の地ごしらえ、カシノナガキクイムシ被害木の調査、木工教室で使用する材料の採取、歩道周辺の除伐、作業道整備、マツ林再生箇所の生長量調査、シカ除けのネットを設置する場所の周囲測量など幅広い仕事を体験してもらいました。
まず、初日に片山上席調整官より当所の概要について、高山流域管理調整官より5日間の日程と現場での業務について説明を行いました。その後銀閣寺山国有林において、植樹予定箇所の地ごしらえを行いました。林内ではコジイの稚樹やシダが繁茂しており、生徒たちは剪定バサミを使って一生懸命作業をしていました。
国有林について学ぶ生徒達 地拵え作業に取り組む生徒達
2日目は、衣笠山国有林において、カシノナガキクイムシ被害木の調査を行いました。輪尺を使って被害木の直径を計り、テープを巻き、番号をつけ、野帳に記入する作業です。初めは手間取っていましたが、要領が分かるにつれ、的確に調査できるようになっていました。次に、境界の巡視を行いました。民有林と国有林の境である境界標が適正な状態にあるかを確認し、黄色いスプレーを吹き付ける作業です。その後、木工教室で使用する松ぼっくりの採取を行いました。生徒達の頑張りでたくさんの松ぼっくりを採取することが出来ました。
被害木調査に取り組む生徒達 境界巡視に取り組む生徒達
3日目は、高台寺山国有林において、歩道周辺の除伐を行いました。作業終了後、歩道周辺はとても見通しが良くなりました。午後からは歩道の整備作業を行いました。作業では、鍬とスコップを使って、横断溝に溜まった土砂を取り除き、きちんと水が流れるようにしました。
歩道の整備作業に取り組む生徒達
4日目は、銀閣寺山国有林においてマツ林再生試験箇所の生長量調査を行いました。試験地のプロット(2m×2m四方にある植生の標準値区画)内のわずか3~50cmのマツの稚樹を調査するのはとても根気のいる作業でした。日当たりの良い場所では、マツの稚樹が100本を超えて生えており、調査するのが大変でした。
マツの生長量調査に取り組む生徒達
5日目は、銀閣寺山国有林において、シカ除けのネットを設置する場所の周囲をポケットコンパスと巻き尺を使って、測量を行いました。斜面が急で、なかなかポケットコンパスを水平に据えられず、苦労していました。その後は五山の送り火であの一つである大文字の火床まで登り、京都市内を一望しながら昼食をとりました。午後からは事務所内で4日目に調べたマツの生長量の平均を出す作業を行いました。
コンパス測量に取り組む生徒達
木工教室に使用する松ぼっくりを採取し乾燥させる生徒達 5日間のとりまとめをする生徒達
職場体験終了後、中学生たちからは「マツがたくさん生えてて、一本一本調べるのが大変だった」、「登るのは大変だったけど火床からの景色がきれいだった」との感想がありました。普段の学校生活で学ぶことが出来ないような体験ばかりだったので、今回の職場体験で得られたものを将来に生かしてもらいたいと思いました。
京都大阪森林管理事務所
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