ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の概要 > 京都大阪森林管理事務所 > 平成23年度「森林環境教育セミナー」が開催されました
更新日:2011年8月29日
8月10日(水曜日)に箕面森林環境保全ふれあいセンター主催による、平成23年度森林環境教育セミナーが実施されました。このセミナーは箕面市及び豊中市の小・中学校の教員を対象にして、多様で豊かな森林を有する箕面国有林を森林環境教育の場として、利用推進することを目的として毎年行なわれています。本年度は幼稚園の教員も対象にして行い、総勢26名の方がセミナーを受講されました。当所からは高山流域管理調整官と岡本箕面森林官の2名がスタッフとして参加されました。
午前10時より、箕面国有林内に所在する勝尾寺園地のウイングハウスにてセミナーが開会されました。開会にあたり、清水箕面森林環境保全ふれあいセンター所長より、「今回のセミナーでは事例集を活用して、実際に作業体験してもらいます。この体験を、こどもたちへ指導を行なう際に役立てて頂きたい.。」と挨拶がありました。その後、スタッフ紹介と簡単なスケジュールの説明がなされ、京都教育大学の山下教授による「森林環境教育の重要性と進め方」という講義からセミナーが始まりました。
山下教授による「森林環境教育の重要性と進め方」の講義
講義では森林環境教育によって、こどもたちにいかに森林とのかかわりを持たせ、森林の重要性や豊かさを伝えるかのポイントについて説明がなされました。続いて、日本の森林の現状とその課題についても説明がなされ、受講生の方も森林環境教育の重要性を認識されたのではないかと思います。
次に、岡本箕面森林官より箕面国有林内の管内概要の説明を行い、終了後事例集を活用した作業体験へと移りました。
今回事例集の中で活用されたのは「木の高さを目測する」「木の年輪を数える」「間伐・ナメコの植菌」の3つの作業です。
「木の高さを目測する」では、受講生の方々に簡易測高機を使って、ケヤキとスギで木の高さを測って頂きました。測定の結果は受講生の方々で実際の高さより高かったり、低かったりで、木の高さを測る難しさを体験されました。
樹高計測中 樹高調査木(ケヤキ)
「木の年輪を数える」と「間伐・ナメコの植菌」は作業箇所に移動し、スタッフから間伐の必要性と作業上の注意について説明がされました。その後、2班に分かれそれぞれ3本ずつ間伐と玉切り作業を体験してもらいました。初めはノコギリの使い方が不慣れで上手に木を切ることができず、受講生の方々は大粒の汗をかきながら大変苦戦していました。しかし、3本目になるとコツを理解されてきたのか、リズミカルにノコギリを操って、木を切っていました。
間伐体験 枝払い、玉切り体験
最後に、間伐して玉切った木をウイングハウスに担いでいき、ドリルで穴を空けナメコの植菌作業や年輪を数えてもらい、今回のセミナー全日程が終了しました。
ナメコの植菌作業 完成した「ほだ木」
年輪を数える参加者
炎天下での間伐作業は特にハードな活動で、受講生の方々は大変お疲れになったのではないかと思います。しかし、これに懲りずに今回のセミナーを受講された教員の方々が、今度は生徒や園児を箕面国有林へ連れて活動されることを願っております。受講生の皆様お疲れ様でした。
京都大阪森林管理事務所
ダイヤルイン:075-414-9822
FAX:075-432-2375