更新日：2011年8月2日

第1回 「 神峰山の森と本山寺山国有林の植物観察会 」に参加

    7月31日(日曜日)に、大阪府高槻市の神峰山と本山寺国有林周辺で「特定非営利活動法人大阪植物観察会」と近畿中国森林管理局の共催による、森林ふれあい推進事業イベント「第1回神峰山の森と本山寺山国有林植物観察会」が開催され、当所からは岡本箕面森林官が参加しました。

    当日は、一般からの応募により、遠くは横浜から総勢約35名の方に参加して頂きました。

    現地9時に集合した後、簡単なオリエンテーションと挨拶を行ない、往復約4時間かけてゆっくりと登りながら、植物の観察や森のしくみや働きの解説を行なう「一般コース」と児童を対象として手作業や五感を使った観察を行ない、標本や観察日記などを作成する「ジュニアと初心者コース」に分かれて植物観察を行ないました。

 

             参加者によるオリエンテーションの様子

 

    「一般コース」では、各所でスタッフから森林に関する様々な解説がなされ、それについて熱心に参加者から様々な質問がありました。現地ではナラ枯れになった被害木も観察でき、参加者の方から「新聞等では知っていたが、実際に初めて被害を見ることができて、勉強になった」と言った声が聞かれました。

    また、本山寺山国有林内にある大阪府下ではとても珍しいモミ・ツガ林を観察できる場所では、参加された方々がスタッフの解説を聞きながら、地面に生えているモミとツガの幼樹を見分けている姿も見受けられ、楽しいひと時を過ごされました。

  

                                 山道を登る参加者                                                                      神峰山からの眺望

  

                  モミとツガの幼樹を見分けている参加者                                                    一般コース参加者 

 

    「ジュニアと初心者コース」では、午前中はスタッフと参加した子どもたちが一緒に、神峰山の森内で葉っぱ集めや植物観察を行いました。集めた葉っぱは、紙にこすり出したり、においをかいだり、指でちぎったりといった作業をして、葉っぱについて五感で楽しんで学ぶことができました。午後からは、集めた葉っぱを使って工作を行なったところ、子どもたちが工作に熱中して、予定していた時間を1時間も延長して立派な作品を作られていました。

  

                      植物について学ぶ参加者                                                                   ジュニアコース参加者

 

   今回初めてのイベントでしたが、熱中症やけが人もなく無事終了しました。

    参加された皆様も夏真っ盛りの中、森の中でひと時の安らぎと涼みを十分満喫されたようでした。

    ご参加された方々にお礼申し上げます。