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更新日:2011年04月28日

「嵐山国有林の再生に向けた市民参加による森林調査事業」の第3回会合を開催

     4月19日(火曜日)に、嵐山国有林(京都市右京区)において、「嵐山国有林の再生に向けた市民参加による森林調査事業」の第3回会合を開催しました。

    この事業は、平成22年度「嵐山国有林の取扱に関する意見交換会」第1回会合(平成22年9月29日開催)において取り組むこととしたもので、嵐山再生研究会(注1)が主体となります。植生の変化やシカの増加などにより危機的状況にある嵐山国有林について、かかる状況に対する市民の理解や保全に対する地元意欲を高めるために、嵐山再生研究会のメンバーの指導のもと、景観保全、シカ対策、林地保全の3分野において市民参加による森林調査を実施して、調査結果の普及を図ろうとするものです。

    今回の会合には、嵐山再生研究会、嵐山商店街など嵐山国有林周辺の住民21名と京都大阪森林管理事務所から髙山流域管理調整官、髙津治山調整官、八田東山森林官の3名が参加しました。
    これまでの現地見学会では、森林内を歩きつつ山腹工等の事業の説明やシカなどの獣害、カシノナガキクイムシによる「ナラ枯れ」のメカニズム等の理解を深めてもらってきたところですが、今回は趣向を変え、桂川(大堰川)の対岸から嵐山国有林を眺望しました。対岸からの眺望については、今回はただ見るのではなく、森林内のあらかじめ打ち合わせして決めておいたポイントにおいて高さ12mの旗を立て、それが対岸から見えるか見えないか、見えた場合はそれがどのような様子かを、対岸からは樹種やその見え方、森林内では傾斜、樹種、密度を確認しました。対岸で旗を探すグループでは深町准教授(京都大学大学院地球環境学堂)より絵図と現在の植生状況や戸難瀬の滝の様子、嵐山保勝会と京都大阪森林管理事務所が植樹してきた箇所の見え具合、視点(高低差)による見え方の異なり具合などについて説明が行われました。
    これにより、今後嵐山国有林において、具体的に「今後の嵐山の取扱方針」に基づき、どのような施業を実施していくか、そのヒントが得られればと考えています。

 

事前説明

第3回現地見学会の概要説明

 

旗の確認 旗捜索

嵐山再生研究会から説明を受けながら旗を探す参加者

赤旗1 赤旗3

旗が見える様子(遠景)

旗が見える様子(近景)

旗揚げ  

嵐山国有林、森林内部で旗を揚げているところ

 

 

    3回のモニタリング調査を実施した結果、嵐山の現状を地元住民の方々に理解していただくことができました。ひとまず住民参加によるモニタリングは3回で終了しましたが、今後も引き続き調査を続けていく意思表示がありました。

  

注1) 嵐山再生研究会
目的              : 嵐山国有林の現状について、市民参加のモニタリング調査等を実施して、嵐山の再生を研究する会
構成メンバー: 深町加津枝(京都大学大学院地球環境学堂准教授)
                          高橋裕史((独)森林総合研究所関西支所主任研究員)
                          三好岩生(京都府立大学大学院生命環境科学研究科助教授)

お問い合わせ先

京都大阪森林管理事務所 
ダイヤルイン:075-414-9822
FAX:075-432-2375

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