4月6日(水曜日)に、銀閣寺山国有林において、日本サービス・流通労働組合連合(JSD)京都府支部の主催により、京都市内の百貨店職員の参加によるマツ再生に向けた森林整備イベントが昨年に続き開催されました。当日は、JSD京都府支部の構成団体である伊勢丹、近鉄、大丸、藤井大丸、高島屋の各労働組合から50名の参加がありました。当所からは、外山所長をはじめとする7名の職員が指導に当たりました。
当日は、まず、銀閣寺山国有林入口で開会式を行いました。開会式では、JSD京都府支部長及びJSD本部政策局より、主催者を代表して、開会の挨拶がありました。外山所長からは、銀閣寺山国有林でのマツ林再生には、3年前から高島屋労働組合のご協力を頂いてきましたが、昨年に続き京都市内にある各百貨店労働組合のご協力を得られることを大変うれしく思う、本日は、マツ林再生に向けた「地掻き」と「除伐」の作業を行うこととしていますので、皆様のお力添えをお願いしたい旨挨拶を述べました。
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主催者挨拶
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開会の挨拶を述べる外山所長
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開会式終了後、銀閣寺の背後に当たる尾根上の作業箇所に向かいました。作業箇所では、まず、八田東山森林官より、銀閣寺山国有林の概要と林再生の取組について説明を行いました。続いて、白木造林主幹より、「地掻き」及び「除伐」の作業手順について説明を行った後、参加者は6班に分かれて作業を開始しました。
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銀閣寺山国有林の概要を説明する
八田東山森林官
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「地掻き」及び「除伐」の作業手順
説明する白木造林主幹
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「地掻き」作業では、アカマツの生育に適した貧栄養の土壌環境を形成するため、竹製の熊手や植付鍬を使って、地表の落葉や表土を掻き取って頂きました。
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地掻き作業をする参加者
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「除伐」作業では、アカマツの光環境を改善するために、手鋸や剪定バサミによりアカマツと競合する灌木及び萌芽したシイなどの常緑広葉樹の除去を行って頂きました。参加者たちは、慣れない作業に戸惑いながらも、心地よい汗を流しました。
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剪定作業に汗を流す参加者
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昼食後は、八田森林官をはじめとする2名の職員の案内により、昨年秋にマツの里親により植樹した箇所見学をしながら、平成20年度に高島屋のボランティアにより抵抗性アカマツの苗木を植栽した箇所に移動して、苗木の生育状況を確認して頂きました。植栽した苗木は順調に生育しており、苗木の周辺には、天然更新による実生も多く見られました。参加者は、春の訪れを満喫しながら約1時間の見学会を無事終えました。
当所では、今後とも、企業の社会貢献活動(CSR活動)に対する支援を行うとともに、銀閣寺山国有林におけるマツ林再生の取組を継続する方針です。
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参加者みんなで記念撮影
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当日の配付資料(PDF:731KB)
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