ホーム > 京都市立蜂ヶ岡中学校の職場体験を受け入れ


ここから本文です。

2010年9月28日

 

京都市立蜂ヶ岡中学校の職場体験を受け入れ

平成22年9月6日(月曜日)から9月10日(金曜日)の5日間、京都市教育委員会の主催による「生き方探究・チャレンジ体験」推進事業の一環として、京都市立蜂ヶ岡中学校2年生5名を受け入れて、職業体験を実施しました。

初日は、片山上席調整官より当所の概要について、高山流域管理調整官からは、5日間の日程と現場での業務について説明を行いました。その後、当所の会議室で箕面森林環境ふれあいセンターが育てているクヌギ等の苗木をポットに移し替える作業と電動鋸を使って木工品を作りました。

 

 京都大阪森林管理事務所の概要を説明  クヌギ等の苗木の移し替え

 会議室で概要の説明

 クヌギ等の苗木の移し替え

 

2日目、3日目は、京都市内にある衣笠山国有林、阿弥陀ヶ峯国有林において、カシやコナラ等に発生しているカシノナガキクイムシの被害木調査を行いました。輪尺を使って被害木の直径を測り、テ-プを巻き、番号を付け、野帳に記入する作業です。傾斜のある山の中で、被害木を見つけるのはとても大変です。初めは、少し離れた所から茶色く枯れている木を見つけ、下草やササの中を踏み分け、やっと被害木にたどりつく状態でしたが、調査が進むにつれ、生徒たちは次第に慣れ、予定していた区域の調査は、すべて終了しました。

 

被害木調査 テープを巻き付ける作業

輪尺等を使っての被害木調査


4日目は、京都市左京区にある銀閣寺山国有林において、アカマツ発生試験地で、マツの稚樹の発生状況を調査しました。
調査は2チームに分かれて、試験地のプロットごとにアカマツ以外の幼木を剪定ばさみで取り除いたうえで、プロット内のマツの発生本数及び樹齢、樹高を調査しました。プロット(2m×2m四方ある植生の標準地区画)内のわずか3~30cm程度のマツ稚樹を調査するのはとても根気のいる作業でしたが、暑さにも負けず予定時間まで調査を行いました。5日目は、京都市右京区にある嵐山国有林の治山事業個所の周囲測量等を行いました。治山事業個所の周囲測量では、ポケットコンパスとポール、巻尺を使って測量しました。ポケットコンパスは、山の傾斜では、水平盤の位置がなかなか定まらず、随分苦労していました。また、測量終了後には、今年3月に治山事業で伐採した立木の根株から出ている萌芽の処理作業を行いました。傾斜も急で、足元に注意しながらの作業でしたが、きれいに整備することが出来ました。

 

 マツの発生状況  ポケットコンパス

 マツの発生状況調査

 ポケットコンパスで測量調査

 

5日間の職場体験の感想を生徒達に聞くと、「とても楽しかった。」「山は涼しくて、気持ちが良かった。」などの意見が出されました。
中学生たちは、終始礼儀正しく、若い力と素直さで、沢山の体験をしました。今回の職場体験で得たことを、これからの学校生活で役立ててほしいと思いました。

お問い合わせ先

京都大阪森林管理事務所 
ダイヤルイン:075-414-9822
FAX:075-432-2375

森林管理局の案内

リンク集