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箕面国有林で「オオクワガタの棲める森づくり」植樹祭を開催

2010年5月18日

イベントレポート22-02

 

5月9日(日曜日)に、箕面国有林において、近畿中国森林管理局・箕面森林環境保全ふれあいセンター及び当所の主催により、「オオクワガタの棲める森づくり」植樹祭を開催しました。近畿中国森林管理局では、箕面国有林において、多様性豊かな里山の再生と生物多様性の向上を図ることを目的として、「箕面体験学習の森」の整備を進めています。特に、「エキスポ90記念の森(エキスポの森)」の展望台周辺では、かつての箕面の森の再生を目指して、ヒノキ、スギ林からクヌギ、コナラなどの落葉広葉樹への転換を図る「オオクワガタの棲める森づくり」に取り組んでおります。「オオクワガタの棲める森づくり」では、住民参加型のプロジェクトとして、箕面市内の小学生や幼稚園児、周辺住民などに、クヌギやコナラなどの苗木を育成して頂いており、今回、スギ、ヒノキの伐採跡地に苗木を植栽して頂くこととなりました。
当日は、これまで苗木を育成してきた方々から157名にご参加頂きました。スタッフとして、近畿中国森林管理局、箕面森林環境保全ふれあいセンター、当所より18名が運営に当たるとともに、日本森林ボランティア協会をはじめとする関係団体から80名のボランティアにご協力頂きました。


 式典では、まず、近畿中国森林管理局の野口計画部長より、「オオクワガタの棲める森づくり」植樹祭開催への協力に対するお礼の挨拶を述べました。続いて、箕面体験学習の森整備事業検討委員会の服部保代表(兵庫県立大学教授)より、本日の植樹祭は、箕面国有林の在来樹種により、里山の再生と生物多様性の向上を目指す市民参加型の森づくり活動であり、全国的に見ても、世界的に見ても、画期的な取組である、今後も里山の再生に向けて、多くの方々にご協力をお願いしたい旨挨拶を述べられました。

近畿中国森林管理局の野口計画部長の挨拶

近畿中国森林管理局野口計画部長も挨拶 

 

その後、参加者は11の班に分かれて、各自が育てたクヌギ、コナラの苗木を「カミネッコン」に移し替える作業を行いました。今回の植樹祭では、再生ダンボールを使って、一般の方々でも簡単に苗木の植栽を行うことのできる「カミネッコン」を使うこととしました。苗木の移し替え作業終了後、植栽箇所に移動して、苗木の植栽を行いました。カミネッコンを使うことにより、植穴を掘ることなく、苗木を地面に置くだけで、簡単に植栽を行うことができました。

「カミネッコン」への移し替え 「カミネッコン」でコナラを植栽

「カミネッコン」に移し替え

「カミネッコン」で植栽

 

展望台からの植樹風景

展望台からの植樹風景

 

最後に、代表者4名により、ヤマザクラ、ウスズミザクラ、ケヤキ、ムクロジ、エドヒガンの記念植樹を行ってから、4人のこども達による記念標柱の除幕を行いました。
 

子どもたちによる記念標柱の除幕 彩さんのミニコンサート

こどもたちによる記念標柱の除幕

彩さんのミニコンサート

 

 昼食をはさんで、午後からは、「オオクワガタの森づくり」のイメージソング「未来の森」を作詞作曲した彩さんによるミニコンサートが行われました。参加者は、森の中で聞く歌声に耳を傾けて、満たされた気持ちになりました。

最後に、来年の植樹祭に向けて、ドングリから育てた1年生の苗木(クヌギ、コナラ)の配布を行いました。苗木を受け取った参加者は、「来年も植樹祭に来ますよ」と言って、満足顔で帰路につきました。

 

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