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京都伝統文化の森推進協議会が「清水山頂の景観改善に向けた森づくり」を開催

2010年3月30日

活動報告

 

3月28日(日曜日)に、高台寺山国有林において、「京都伝統文化の森推進協議会」の主催による「清水山頂の景観改善に向けた森づくり」が開催されました。「京都伝統文化の森推進協議会」では、常緑広葉樹のシイが優占しつつある高台寺山国有林を対象として、林相の多様化に向けた林相改善事業に取り組んでおり、今年度は、高台寺山国有林内の4箇所において、林相の多様化に向けた伐採・植栽や常緑広葉樹の除伐を行うこととなりました。その一環として、ヒノキ林の中に常緑広葉樹が侵入して見通しの悪くなっている清水山山頂(標高243m)において、市民参加による除伐イベントを開催することとしました。


除伐イベントには、「京都伝統文化の森推進協議会」より、大西真興清水寺執事長、高田研一森林再生支援センター常務理事、田中和博京都府立大学教授、梶原康裕JR西日本京都交流推進委員会事務局長ほかが来賓として参加しました。地元からは、清水門前会、弥栄自治連合会、京都室町ライオンズクラブなどから約15名が参加しました。スタッフとして、京都市林業振興課と植弥加藤造園株式会社の関係者が運営に当たりました。当所からは、福田所長、高山流域管理調整官、野村治山調整官、八田東山森林官、中本基幹作業職員の5名が運営に協力しました。

 

当日は、まず、清水寺境内にて、開会式が行われました。開会式では、大西清水寺執事長より、関係者の協力により東山の森林に手が入れられる日を心待ちにしてきた、これからも関係者の協力により着実に森林の手入れが行われていくことを期待している旨開会の挨拶が行われました。続いて、福田所長より、平成19年の協議会設立後、今回で林相改善事業の実施は3回目となり、着実に進展していることをうれしく思う、今後も、国有林を中心として、京都三山における森林保全の取組が拡大することを期待する旨挨拶を述べました。高田常務理事からは、清水山における除伐作業の趣旨について説明が行われました。

 除伐作業の趣旨を説明する高田常務理事  説明を聞く参加者たち

 除伐作業の趣旨を説明する高田常務理事

 説明を聞く参加者たち

 

 その後、徒歩にて清水山山頂の作業箇所まで移動しました。今回は、事業実施予定箇所のうち、既に、ヒノキ劣勢木約50本の間伐を実施した清水山山頂周辺において、樹高1~4m程度のシロバイ、クロバイ、コジイ、サカキ、ヒサカキなどの除伐を行うこととなりました。作業箇所では、スタッフから手鋸と剪定鋏による作業の手本を見せた上で、作業に着手しました。参加者たちは、低木を伐採して集積する作業に熱心に取り組みました。大人数で作業に取り組んだことから、1時間程の作業により、清水山山頂付近は、見違えるほど見通しが良くなりました。
 

除伐作業に熱心に取り組む参加者たち 除伐作業後

除伐作業に熱心に取り組む参加者たち

除伐作業後見通しが良くなり明るくなった林内

 

 最後に、記念写真を撮影して、清水自治連合会の代表から閉会の挨拶があった後、解散となりました。

参加者全員による記念撮影

参加者全員による記念撮影

 

 午後は、希望者の参加により、清水山山頂以外の林相改善事業実施箇所(2箇所)の見学会が行われました。

 

当所としては、今後も、「京都伝統文化の森推進協議会」による取組を積極的に支援していく方針です。

 

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