平成21年9月9日(水曜日)から11日(金曜日)の3日間、京都市教育委員会の主催による「生き方探究・チャレンジ体験」推進事業の一環として、京都市立蜂ヶ岡中学校2年生の2名を受け入れ、職業体験を実施しました。
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まず、初日に、片山上席調整官より当所の概要について、高山流域管理調整官より3日間の日程と現場での業務について説明を行いました。
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その後、住吉山国有林(京都市右京区)に移動して、松くい虫被害木調査の作業を体験しました。現地では、坪倉上賀茂森林官よりマツノザイセンチュウによる松くい虫被害の仕組みについて説明を行った後、輪尺(※樹木の直径を測定する器具)を使って枯れたアカマツの直径を測り野帳に記録しました。
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当所の概要について説明をする様子 |
輪尺を使ってアカマツの直径を測りました! |
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2日目は、銀閣寺山国有林(京都市左京区)のマツ林再生試験地において、マツ稚樹の発生状況を調査しました。調査では、マツの本数と高さを測定しました。二人とも、剪定バサミを使いながら、マツ以外の植生を取り除く作業に大変苦労していました。
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3日目は、南禅寺山国有林(京都市左京区)において、境界巡視実習として測量による不明標(※行方不明となった境界の標石)の探索を行いました。ポケットコンパスやポールを使って不明標を見つけた時は、みんなで拍手をして喜びました。
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マツの本数と高さを測定しました! |
ポケットコンパスにも慣れてきました! |
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最後に所内に戻り、2日目のマツ林再生試験地調査の野帳から、各プロットにおけるマツ稚樹の本数と高さの平均値を計算して、3日間のチャレンジ体験を終了しました。
自然が好きで職業体験に参加した中学生でしたが、松くい虫被害木の調査、マツ稚樹の発生状況調査、不明標の探索などをしなければならず、大変なところに来てしまったと思ったかもしれません。
ただ、森林の中で起こっているたくさんの出来事を体験したことで、学校生活とはまた違うことを学ぶことができたのではないでしょうか。
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