ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の概要 > 京都大阪森林管理事務所 > 「森林・林業交流研究発表会」で林木育種センター関西育種場長賞を受賞


ここから本文です。

「森林・林業交流研究発表会」で林木育種センター関西育種場長賞を受賞

11月12日(木曜日)から13日(金曜日)にかけて、近畿中国森林管理局にて開催された「平成21年度森林・林業交流研究発表会」において、当所の城尾造林主幹が、NPO法人大文字保存会の長谷川綉二副理事長と共同で、「銀閣寺山国有林におけるマツ林再生の取組」と題する研究成果の発表を行いました。

発表では、まず、NPO法人大文字保存会では、自ら管理する共有林から「送り火」行事用のアカマツ割木を自給してきたものの、近年、マツ枯れ被害の広がりにより、「送り火」行事の継承が困難になりつつあることを説明しました。その上で、当所が、同会共有林と隣接する銀閣寺山国有林において、同会と連携しながら、マツ林の再生に取り組んできたことを紹介しました。

具体的には、銀閣寺山国有林でのアカマツ伐倒処理木を「送り火」用の割木として大文字保存会に供給したこと、共有林と国有林の隣接する箇所において、同時期の除伐・地掻により、一体的なマツ林の整備を行ったこと、企業や学校、専門家と連携しながら各種の取組を進めていることについて説明しました。
最後に、アカマツは日本文化にとって重要な樹木であることから、国有林としても、マツ林の保全を通じて、伝統文化の継承に貢献していくことが重要である旨結論を述べました。

※発表資料(PDF:2,813KB)

質疑応答では、出席者より、マツの稚樹を育てるための工夫や大文字保存会における松くい虫被害木の処理方法についての質問がありました。これに対して、城尾主幹より、稚樹育成の工夫としては、アカマツ適地の選定及び地掻作業により貧栄養型土壌を管理していくことが大切であること、長谷川副理事長より、被害木の処理方法としては、秋に被害木を伐採した後、翌年6月までに玉切りや薪割りを行い乾燥させる方法、又は、泥を付けてマツノマダラカミキリを閉じこめる方法をとっている旨回答しました。

城尾主幹からの発表は、審査員より高い評価を得ることができ、審査の結果、「林木育種センター関西育種場長賞」を受賞することができました。当所では、今回の研究成果を踏まえて、引き続き、NPO法人大文字保存会と連携しつつ、銀閣寺山国有林におけるマツ林再生の取組を更に強化する考えです。

※銀閣寺山国有林に関する過去のHP記事
「高島屋ボランティアによるマツ復活イベントを開催」

「銀閣寺山国有林においてマツ林再生に向けた現地検討会を開催」

「【プレスリリース】国有林から大文字保存会へ薪供給」(PDF:324KB)

「「高島屋」職員によるマツ林再生に向けたボランティア活動を実施」

お問い合わせ先

京都大阪森林管理事務所 
ダイヤルイン:075-414-9822
FAX:075-432-2375

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

森林管理局の案内

リンク集