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「清水小学校での森林体験教室」

~京都の森林を学ぶ(第1回目・2回目)~

清水小学校の森林体験学習
--高台寺山国有林にて--


校庭から八坂の塔がすぐ近くに見える、今年で創立137年という歴史のある小学校です。校舎は、昭和9年に建設されたもので、廊下や教室の床には木が使われ、タイルをたくさん使ってあるのも印象的です。昔懐かしい優しい雰囲気の立派な建物です。
1(歴史あふれる
校舎のたたづまい)
児童数は、全校で96名とのことです。今回の森林体験学習をするのは、5年生と6年生のみで2学年合わせて28名の児童です。
平成18年度は、年間を通じて7回の森林体験学習を実施する予定です。
では、実施結果をお知らせすることにしましょう。

平成18年6月5日(月曜)晴れ
第1回目高台寺山国有林(清水山)での活動
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(山の中の小道
楽しい語らいのひととき)
◎ 清水山の自然マップを作ろう
地図を片手に修学旅行生でにぎわう清水坂を上る。国有林のゲートのある場所にたどり着くには、階段をいくつか登り、最後に50段ほどの長い階段が。
フーフーフー。この階段を登らないと、清水山には入れない。がんばれ!もう少しだ!
大きなカキの木、古いイロハモミジ、キイチゴの実も出現。見つけた物は何でも地図に書き込もうという意気込みはどこへやら。児童たちの興味はすぐに実物へ。
マップは今すぐ出来なくてもいいかなあ~。
◎ どんな生き物がいるのかな
防火貯水槽付近で生き物探し。児童たちの興味はやはり水場。アカハライモリ、カエル、特にモリアオガエル。次々に見つけてきては見せてくれる。
「ナナフシがいた!」と言う声に近づいたが、分からず。ナナフシの七不思議!
さすが一年生の時から清水山に通っている児童たち。どこに行けばどんな虫がいるか、十分こころえているらしい。
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(水場は動物の楽園)

◎ イニシアチブゲーム

初めてなので、アイスブレイクをしました。ラインナップでみんなの名前と誕生日をうかがいました。

◎ 山での危険な動物に注意しよう
蜂とマムシの写真や標本をみながら、注意事項。そして山で皆が困らないように、山のマナーについても、よおく考えてみようということにしました。

◎ カシノナガキクイムシの試験地を見学

最後に展望台の所まで登り、カシノナガキクイムシの試験地を見ました。

ここでも児童たちの探求心は虫、虫、虫!

ひん死の状態に陥る樹木を何とかして救おう!

未来の生物博士、樹木博士たちがんばれ!!
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(カシノナガキクイムシの看板)

平成18年6月14日(水曜)晴れ
第2回目清水小学校教室での学習
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(昔の写真を見て)

◎ 清水山の歴史を学ぼう

江戸時代に書かれた清水寺の地図、第二室戸台風で崩れた山の様子やその後人の手で修復され、ほぼ元の山に戻った様子など、パネルで学びました。
昔、燃料や生活に必要な木を切り出して、山が荒れたこと。台風で崩れた山をまた、人の手で治したこと。
人の手で管理された山は絶えず人の手で、手入れをしてやる必要があることを分かって貰えたでしょうか。
山からの恩恵を受けたら、その山が困った時にはまた人の手でお返しが必要なんだね。

◎ マツノマダラカミキリとマツノザイセンチュウ
どのようにしてマツが枯れるのか、そのメカニズムを学びました。
本物のマノザイセンチュウを顕微鏡で観察しました。 またマツノマダラカミキリも標本を観察しました。
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(マツノザイゼンチユウを
プレパラートに乗せて)
7 8
◎ 植物観察のしかたについて
種の旅行とマツボックリの不思議。
植物観察のポイント「タラヨウの葉」。スケッチしてみよう。

◎ 森のマナー

森の中で、してはいけないことはなんだろう。

身近にありながら、意外と山(国有林)について知らないことが多いと感じたことと思います。また、新しい発見があったりすると、それもまた感動できる体験となると思います。
これからの活動を楽しみにして下さい。
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