ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の概要 > 京都大阪森林管理事務所 > 林業ミニ体験と思い出づくり「清水小学校森林体験学習(第5回)」
平成18年11月21日(火曜) 林業ミニ体験と楽しい思い出づくりをしよう |
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林業を主な生業(なりわい)としている森林管理事務所としては、こども達に是非林業について学んで貰いたいと、かねてからの思いがありました。 先生方に、相談した結果、是非とも児童に間伐の体験をさせて欲しいとのご意見が出され、今回の体験学習が実現しました。 とは言え、始めての児童にいきなり間伐というのも少し不安があり、今回は間伐見学と、造材、運材、丸太切り体験ということになりました。 場所は「ふれあいの森」として設定されている安祥寺山国有林。お手伝いいただいたのは京都森林インストラクター会の皆さん。 朝9時、南禅寺や疎水のインクラインで有名な「蹴上」に集合。紅葉の美しい日向宮を経て、七福思案処から、安祥寺山国有林への1時間半は、かなりの健脚コースです。 「あーしんどかった!」と言いつつも、到着した顔はみんな元気でした。 途中の尾根のアカマツもかなりひどく枯れていました。 無惨なアカマツの姿を、こどもたちはどの様に思ったでしょう。 |
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インストラクター会の方の 手づくりはしごで林内へ ![]() |
ふれあいの森では、歓迎の挨拶、安全の注意のあと、ヘルメットを被り、タオルを首に巻いて、いざ間伐林へ。 児童が高い場所に避難したあと、職員によって2本の木が倒されました。 間伐は大変大切な仕事ですが、とても危険な作業でもあります。 特にヒノキ林の間伐は、熟練した高度な技術が必要です。枝と枝が引っかかって、木がうまく倒れません。 掛かり木処理が大切です。ロープをつないで、児童の皆さんにも、わっしょい、わっしょい!力を貸してもらいました。 |
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安全な場所から間伐を見学 ![]() |
先生が間伐にチャレンジ! ![]() |
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林業の現場は急で、でこぼことした斜面、いろいろな障害物の中を進まないといけない場合が多く、目・耳・手・足のフル稼働です。 こんなに、前に進むのに苦労をしたことは、みんな最近あったかな? 倒した木の横枝を、順番にのこぎりで切り落としたあと、長さを2メートルほどに切って、自分たちで運べる程度の「まるたんぼう」にしました。 |
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ノコギリはうまく使えたかな ![]() |
それを、広場に運んだあと、竹パンの仕込み、お弁当となりました。 午後は、竹パンが焼き上がるまでの間、間伐材の丸太切りをしました。 思い思いの厚さに切って、持ち帰り用にしました。(お風呂に浮かべるとヒノキ風呂になるよ!) |
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竹パンは、種がもったいないからと詰め込んだ分、焼けるのに時間がかかり、高田講師は焼け具合の調整に苦心。 それでも野外の料理はダイナミックプラス自然の調味料が加わって本当に美味しい。 自分たちで作った味はまた格別です。お母さんにも食べさせてあげたいと、端っこを持って帰る子もありで、見ていてなんだか嬉しくて仕方なくなりました。 |
竹パンってどんな風に 作るのかな? ![]() |
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おいしそうに焼けたよ! ![]() |
林業という仕事には、(ア)木を植える(イ)木を育てる(ウ)木を伐って材木にする(エ)山に道をつける(オ)山崩れを治すなどの仕事があります。 今日、清水小学校の皆さんにして貰った仕事は、「木を育てる」ことと「木を伐って材木にする」という仕事の一部でした。 山に沢山植えられた木は、成長の過程で「間伐」という作業が必要になります。 |
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混み合った木を少し間引きをして、地面に太陽の光が当たるようにしてやります。 地面は太陽の光が当たると、下草や小さな樹木が生えて、土が流れにくくなります。 そして、残った木もまた、太く大きく成長していきます。 間伐で、切り出した木は、間伐材として、今注目を集めています。間伐材の利用方法はいろいろの所で、開発が進み、利用されるようになってきています。 木は、成長の過程で、空気中の二酸化炭素をその体の中にため込んで固定していきす。成長中の若い樹木ほど、その取り込む勢いが強いのです。 乾いた材木の重さの約半分は炭素です。 木を植えて、育てて、材木として使う。それも出来るだけ長く使い続けることが、地球温暖化の緩和に役立ちます。木の中に二酸化炭素を閉じこめてあるからです。 身の回りの木で出来た物を見つめてみませんか。 京都には、特に木で出来た物が沢山ありますね。 |
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清水小学校から児童のみなさんの力作の「新聞」が届きました。全部で11作品ありましたが今回は、そのうちの3作品をご紹介します。 どれもこれも、よく書かれたすばらしい新聞でした。 都合で3枚しか掲載できませんでしたが、みなさんほんとうに”ありがとうございました。” |