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「生き方チャレンジ体験」リポート

~生き方探求・チャレンジ体験~

5月24日(火曜日)~26日(木曜日)の3日間、京都市右京区の京都市立西京極中学校2年生3名が「総合学習」の一環である「生き方探求・チャレンジ体験」のため当所を訪れた職場体験を行った。

職場体験をした3名は、森林についての興味はあったが、実際にどのような仕事をしているのかを体験してみたかったため、当事務所を選んだとのこと。
3日間の体験メニューが以下のとおり

1日目(24日)
・オリエンテーション
・森林・林業の現状について(絵で見る森林・林業白書)
・紙芝居(森からのおくりもの)
・京都市内に棲む野鳥について(鳴き声による判別)
・測量用具の説明と使い方(コンパス測量用具)

2日目(25日)
・安祥寺山国有林において作業実習

(ア)測量
(コンパスによる周囲測量)

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(山に入って実践。ヘルメットが似合って山男っぽくなってきた)

(イ)立木調査
(輪尺及び測桿により立木の材積の確定)
1本1本のスギの立木に輪尺と測桿を当て、直径と高さを測定
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(輪尺を使って木の太さを計測中)

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(「木が倒れるぞー」大きな声で周りのみんなに知らせて、怪我の無いようにします。これもお仕事。)

1 (流域管理調整官の巧みな話術で身を乗り出して聴いていました。)
2(コンパス測量の様子。まずは平らなところで練習。)

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(だんだん慣れてきたようです。)



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(輪尺で木の太さ、と測竿(赤白の竿で伸ばすと8mになります。)で木の高さを測ります。)




(ウ)間伐体験

スギの立木を実際に自分の手により伐採
危険と困難を伴う作業であるが、指導者の指示に従い安全に間伐

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(木くずをとばして受け口を作っています。)


3日目(26日)

・前日の作業成果のとりまとめ
(下の写真)
(ア)測量の製図(面積算出)
(イ)立木の材積の算出(ボリューム)
・種子の不思議(種子の飛び方の学習)
・木工品作り(ネームプレート・人形)
・体験作業についての反省


9 この職場体験は、森林・林業の入門編みたいなものです。こどもたちは日頃から森林(山)との係わりが少なく、マスメデアからの一方的な情報しか知らない状況ではないでしょうか。こども達は、実際に山で仕事をしてみて、少し「キツイ」と感じたかもしれないが、まだまだ序の口です。

森林・林業関係は農業のようには、なかなか機械化も進んでおらず、作業する場所まで遠いことも多く、場合によっては1時間歩いて作業現地に行くこともあります。
また、山づくりは1年でできるものではありません。50年以上の期間とそれまでの保育(手入れ)が大事ですが、なかなか大変なことです。また、山で働く人も、このままで行くと将来は不足し、森林の手入れができなくなる危険性があります。
私たちの職場での体験を通して、少しでも日本の林業の状況を理解し、森林の持つ公益的機能の発揮の重要性や森林整備の必要性、また地球温暖化防止についての現状認識がしてもらえたら思いながらこども達を見ていました。

お問い合わせ先

京都大阪森林管理事務所 
ダイヤルイン:075-414-9822
FAX:075-432-2375

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