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メールニュース「平安」第37号配信しました。

                      *******平安*******
                      *******第37号*******
                        === 平成22年11月 5日 ===
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            ┃    林野庁近畿中国森林管理局                                            ┃
        ┌╂┐京都大阪森林管理事務所メールニュース                     ┃
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(目次)
1.10月のニュース
(1)JICA研修「持続可能な森林経営の実施手段の強化」の研修生が来所
(2)京都大学の学生約60名が高台寺山国有林を視察
(3)「水都おおさか森林の市2010」に出展
(4)「南丹・京丹波木材まつり2010」に出展
(5)高台寺山国有林で清掃活動「第10回東山クリーン作戦」を開催

2.11月の予定

 

1.10月のニュース

(1)JICA研修「持続可能な森林経営の実施手段の強化」の研修生が来所

 9月30日(木曜日)に、JICAによる集団研修「持続可能な森林経営の実施手段の強化」の一環として、ブルキナファソ中国、、ハイチインドネシア、ミャンマー、マケドニア、ベトナムの研修生計8名が当所を来訪しました。同研修は、持続可能な森林経営を実践するためのプログラム策定とその実施強化を図るため、基準・指標に基づく森林資源のモニタリングの実施及び参加型手法に基づいた国家的森林プログラムの策定及び提案書作成に係る知識及び技術を習得させることを目的とされています。
当日は、まず、所内にて、外山所長より、国有林の成立や当所の概要、最近の主要取組などについて説明を行いました。その後、バスにて、高台寺山国有林の東山山頂公園に移動しました。現地では、外山所長の案内により、高台寺山国有林を1時間半ほどかけて、林内の視察をして頂きました。林内では、カシノナガキクイムシ被害対策や「世界文化遺産貢献の森林」としての森林施業、「京都伝統文化の森推進協議会」による林相転換試験などについて紹介を行いました。最後に、清水寺境内の「清水の舞台」から高台寺山国有林を見て頂き、世界文化遺産の背景林としての重要性を理解して頂きました。研修生からは、防火貯水池の水量変位やフェロモンによるカシノナガキクイムシの誘因捕殺などについて、熱心な質問がありました。

午後は、髙山流域管理調整官及び坪倉森林官の案内により、鞍馬山国有林に設定している「京都古事の森」(複層林施業)を視察していただきました。
研修生からは、シカの食害対策などについて熱心な質問がありました。
最後に、貴船神社を参拝し、日本の森林と信仰の結びつきについて、学んでいただきました。
研修生には、京都の国有林が、伝統文化及び観光と密接に結びついていることを実地で学んで頂きました。京都の国有林で学んだことを自国での森林の管理・経営に役立てて頂くことを期待したいと思います。
http://www.rinya.maff.go.jp/kinki/kyoto/katudo_hokoku/220930jicakensyu.html

 

 

(2)京都大学の学生約60名が高台寺山国有林を視察

10月12日(火曜日)に、京都大学農学部森林科学科の2回生約60名(引率:松下幸司准教授)が、「森林科学実習D.」」の一環として、高台寺山国有林の視察に訪れました。
当日は、まず最初に、東山山頂公園において、外山所長から国有林の歴史、当所の管内概要、高台寺山国有林の概要などについて説明を行いました。
次に、今回の実習課題として、京都東山国有林(高台寺山)のあるべき姿について、歴史的形成過程を踏まえ、シイ林の現状維持、アカマツ林の再生、サクラやカエデの植栽など様々な観点から論ずるよう求めました。

その後、4班に分かれ、2時間ほどかけて、高台寺山国有林の林内を視察していただきました。林内では、各班の説明者4名(外山所長、今井業務調整官、八田森林官、髙山流域管理調整官)より、カシノナガキクイムシの被害箇所、シイの極相林、防火施設の設置箇所、檜皮供給のための試験林、「京都伝統文化の森推進協議会」による林相転換試験地などにおいて、それぞれの具体的な取組内容を説明しました。学生からは、カシノナガキクイムシの被害にあっても枯れない木の有無、歩道沿いの生育している樹木名、ヒノキやスギの市場木材価格(m3当たり)などについて、熱心な質問がありました。
学生の皆さんには、今回の視察で学んだことを、研究課題や将来に役立てていただくことを期待したいと思います。

(3)「水都おおさか森林の市2010」に出展


10月9日(土曜日)から10日(日曜日)にかけて、近畿中国森林管理局及び毛馬桜之宮公園周辺(大阪市)で開催された「水都おおさか森林の市2010」に、「京都伝統文化の森推進協議会」(事務局:京都市林業振興課)とともにブース出展を行いました。「水都おおさか森林の市」は、都市と森林を結ぶ川の役割や水の循環、森林や林業の大切さなどについて、市民の理解を深めてもらうことを目的に、近畿中国森林管理局が事務局となって毎年開催しているイベントで、今年は50以上もの団体が参加しました。

ブース展示では、当所の管内概要、取組事例「森林環境教育」「嵐山の取扱に関する意見交換会」等や「京都伝統文化の森推進協議会」の活動に関するパネル展示を行うとともに、同協議会の活動に関する景品付きクイズを行いました。また、来場者の皆様には、ドングリや木の小枝等を使って作るマスコット「(モッくん)や(うさぎ)」のクラフト作成を体験していただきました。

初日は生憎の雨天であったことから、来場者は少なかったものの、翌日は晴天に恵まれ、スタッフは汗をかきながら対応していました。このイベントには、2日間で15千人の来場者があり、多くの方々に、当所と「京都伝統文化の森推進協議会」の活動について理解を深めていただくことが出来ました。

 

(4)「南丹・京丹波木材まつり2010」に出展


10月24日(日曜日)に、南丹市日吉町の「ひよしスプリングスパーク」で開催された「南丹・京丹波木材まつり2010」(「ひよし水の杜フェスタ」と併催)に、当所からブース出展を行いました。パネルの展示、モッくん(小枝を使ったアクセサリー)の作製を行いました。
 「南丹・京丹波木材まつり」は、「木づかい推進月間」にあわせ、南丹地域の林業活性化と地域材の利活用を促すための取組の一環として開催されるもので、当所からの出展は、昨年に引き続き3回目となります。当所からは、外山所長、今井業務調整官、田中収穫生産販売主幹、藤本管理処分主幹の4名が参加しました。

  当日はあいにくの空模様にも関わらず、同フェスタには地元南丹市、亀岡市、京都市等から多くの来場者がありました。

  当所のブースでは、当所の概要を説明したパネル、森林の働きを説明したパネル、昔の林業の写真パネル(木馬、筏流し、森林鉄道など)などを展示しました。
  また、モッくんの作製コーナーは、多くの家族連れらで賑わい、それぞれが思い思いの作品を作製しました。
  午後からは、「京都府内産材もくもくコンクール」の表彰式も行われ、受賞者には外山所長らから表彰状と記念品が贈呈されました。もくもくコンクールは、京都府内産木材を使用して地域のこども達が木工作品を制作したもので、会場内には、これらの作品も展示されていました。

(5)高台寺山国有林で清掃活動「第10回東山クリーン作戦」を開催


10月24日(日曜日)に、高台寺山国有林内の「東山山頂公園」において、「京都伝統文化の森推進協議会」との共催により、清掃活動「東山クリーン作戦」を開催しました。
「東山クリーン作戦」は、平成13年度から始まり、地元関係者等の参加協力により、今回で10回目を迎えられることが出来ました。今回の行事には、「京都伝統文化の森推進協議会」より地元自治会や商店街などの関係者29名、(社)ガールスカウト日本連盟京都支部より9名、日本ボーイスカウト京都府連盟より4名、当所より髙山流域管理調整官、野村治山調整官、二宮係員の3名、合計45名が参加しました。

当日は、午前10時に東山山頂公園に集合した後、京都大阪森林管理事務所長(野村調整官代読)より、高台寺山国有林は京都東山の核心部分であり、京都の風致保全上最も重要な場所の一つである、今後も地元関係者との協力により美しく保っていきたい旨開会の挨拶を述べました。続いて、「京都伝統文化の森推進協議会」事務局長を務める三嶋京都市林業振興課京の森づくり推進課長より、地元関係者の協力に対する御礼と今年度大発生している「ナラ枯れ」について取り組む旨の挨拶がありました。

続いて、髙山流域管理調整官より作業手順について説明を行った後、4班に分かれて清掃活動を開始しました。これまで実施して来なかった新たな箇所に多くのゴミが捨てられていたため1時間30分の清掃活動で、用意していた150枚のゴミ袋が足らなくなる程のゴミを回収することが出来ました。ゴミの中には、冷蔵庫やテレビなど家電製品もあり、防止ネットや注意喚起の看板を設置するなど、何らかの対策が必要との声が聞かれました。最後に、参加者全員で記念写真を撮影して解散としました。

なお、「東山クリーン作戦」終了後、ガールスカウトからの要望に応え、髙山流域管理調整官、野村治山調整官、二宮係員の案内により、高台寺山国有林を見学して頂きました。林内では、カシノナガキクイムシ対策、山火事対策、「世界文化遺産貢献の森」、ボランティアによる森林整備箇所などについて説明を行いました。
心配されていた雨も、国有林見学中に僅かに降りましたが、傘を差す必要もなく、秋の森林浴を満喫していただきました。

2.11月の予定


11月2日(火曜日)JICA研修受け入れ(高台寺山国有林、箕面国有林)
11月6日(土曜日)古都マツの緑復活を目指した植樹祭(銀閣寺山)
11月10日(水曜日)COP10を契機とした国内外への情報発信イベント
(京都会館、高台寺山国有林)
11月11日(木曜日)JICA研修受け入れ(嵐山国有林)
11月11日(木曜日)~12(金曜日)近畿中国森林管理局業務研究発表会
11月17日(水曜日)            林野庁業務研究発表会
11月13日(土曜日)            箕面美化キャンペーン(箕面国有林)
11月19日(金曜日)金閣小学校森林環境教育(衣笠山国有林)
11月21日(日曜日)親子木工教室(箕面市立とよかわみなみ幼稚園)

 


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