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メールニュース「平安」第36号配信しました。

                      *******平安*******
                      *******第36号*******
                        === 平成22年10月 4日 ===
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            ┃    林野庁近畿中国森林管理局                                            ┃
        ┌╂┐京都大阪森林管理事務所メールニュース                     ┃
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(目次)
1.9月のニュース
(1)東京農業大学短期大学部の学生が嵐山国有林を視察
(2)京都市立蜂ヶ岡中学校の職場体験を受け入れ
(3)「明治の森箕面自然休養林管理運営協議会」が第12回例会を開催
(4)平成22年度「嵐山国有林の取扱に関する意見交換会」の第1回会合を開催
2.10月の予定

 

1.9月のニュース

(1)東京農業大学短期大学部の学生が嵐山国有林を視察

9月1日(水曜日)に、東京農業大学短期大学部環境緑地科2年生の21名(引率:内田均准教授外1名)が環境植栽演習の京都研修として、嵐山国有林を訪れました。同研修は、4日間掛けて、京都市内にある寺院や神社の庭園などを見学するもので、昨年に引き続き嵐山国有林を視察していただきました。視察に当たっては、外山所長、髙山流域管理調整官、野村治山調整官の3名が対応しました。

当日は、まず、嵐山国有林の入口に当たる櫟谷(いちたに)神社の境内を使わせていただき、歓迎の意を述べた後、資料に沿って、国有林の成立の背景、当所の概要及び嵐山国有林での取組、カシノナガキクイムシ被害などについて説明を行いました。
その後、野村治山調整官の案内により、林内での治山事業等について学んでいただきました。まず最初に、平成21年度実行した保安林改良事業箇所において、その目的と実施内容等について説明を行い、特に、シカの食害により下層植生が貧しい状態にあることから、防鹿柵(金属製)の中の植生状況と柵外の状況を見比べていただき、顕著な違いを見ていただきました。次に、渓床の安定化を図るために設置した治山堰堤について、かなり以前から実施してきたことや堰堤上流に満杯に土砂が堆砂している状態こそが、本来の目的を果たしていることなどについて説明を行いました。また、蔵王権現堂や戸難瀬の滝など、林内における歴史的・文化的資源についても紹介しました。
学生からは、シカ等の野生動物の頭数制限の実施や来訪者の入林状況等について、積極的な質問がありました。
最後に、外山所長より、本日学んでいただいたことを今後の学習の中で活かして欲しい旨の挨拶を述べて、解散となりました。

(2)京都市立蜂ヶ岡中学校の職場体験を受け入れ

平成22年9月6日(月曜日)から9月10日(金曜日)の5日間、京都市教育委員会の主催による「生き方探究・チャレンジ体験」推進事業の一環として、京都市立蜂ヶ岡中学校2年生5名を受け入れて、職業体験を実施しました。

初日は、片山上席調整官より当所の概要について、髙山流域管理調整官からは、5日間の日程と現場での業務について説明を行いました。その後、当所の会議室で箕面森林環境保全ふれあいセンターが育てているクヌギ等の苗木をポットに移し替える作業と電動鋸を使って木工品を作りました。
2日目、3日目は、京都市内にある衣笠山国有林、阿弥陀ヶ峯国有林において、カシやコナラ等に発生しているカシノナガキクイムシの被害木調査を行いました。輪尺を使って被害木の直径を測り、テ-プを巻き、番号を付け、野帳に記入する作業です。傾斜のある山の中で、被害木を見つけるのはとても大変です。初めは、少し離れた所から茶色く枯れている木を見つけ、下草やササの中を踏み分け、やっと被害木にたどりつく状態でしたが、調査が進むにつれ、生徒たちは次第に慣れ、予定していた区域の調査は、すべて終了しました。
4日目は、京都市左京区にある銀閣寺山国有林において、アカマツ発生試験地で、マツの稚樹の発生状況を調査しました。
調査は2チームに分かれて、試験地のプロットごとにアカマツ以外の幼木を剪定ばさみで取り除いたうえで、プロット内のマツの発生本数及び樹齢、樹高を調査しました。プロット(2m×2m四方ある植生の標準地区画)内のわずか3~30cm程度のマツ稚樹を調査するのはとても根気のいる作業でしたが、暑さにも負けず予定時間まで調査を行いました。5日目は、京都市西京区にある嵐山国有林の治山事業個所の周囲測量等を行いました。治山事業個所の周囲測量では、ポケットコンパスとポール、巻尺を使って測量しました。ポケットコンパスは、山の傾斜では、水平盤の位置がなかなか定まらず、随分苦労していました。また、測量終了後には、今年3月に治山事業で伐採した立木の根株から出ている萌芽の処理作業を行いました。傾斜も急で、足元に注意しながらの作業でしたが、きれいに整備することが出来ました。
5日間の職場体験の感想を生徒達に聞くと、「とても楽しかった。」「山は涼しくて、気持ちが良かった。」などの意見が出されました。

中学生たちは、終始礼儀正しく、若い力と素直さで、沢山の体験をしました。

 

(3)「明治の森箕面自然休養林管理運営協議会」が第12回例会を開催

9月16日(木曜日)、「明治の森箕面自然休養林管理運営協議会」の第12回例会(於箕面市役所)が開催されました。今回の例会では、(ア)シカ害対策、(イ)バス停新設に関する要望、(ウ)道標類の現状把握と整備などについて協議がなされました。当日、箕面国有林で活動する市民団体から9名、関係行政機関から6名の出席があり、当所より所長ほか3名がオブザーバーとして出席しました。

(ア)シカ害対策について
清水谷地区で行う貴重な植物のシカ食害対策については、市民団体が行う全体計画(スポット的に保護する具体的箇所を含む。)及び今年度実施予定の3箇所の提案があり、原案どおり了承されました。
(イ)バス停の新設に関する要望について
バス停の新設があれば利用するとの来場者へのアンケート結果を踏まえ、関係資料を整え10月に阪急バス(株)に対して設置要請していくことが確認されました。
(ウ)道標類の現状把握と整備について
道標類については、複数の機関・団体がおのおの設置してきたことから、表示や設置箇所が不適切だったり、統一性に欠けるとの報告があり、その実態把握をするとともに更新に際してのデザインの統一性について検討することになりました。
また、案内図やガイドブック(ルートマップ)に管理主体が不明確のままの歩道や不適切なものもあるとの問題点が指摘され、併せて検討することになりました。

最後に、髙山流域管理調整官より、「水都おおさか森林の市2010」の開催予定について報告し、来場の呼びかけを行いました。
なお、次回会合は、10月21日(木曜日)の予定です。

(4)平成22年度「嵐山国有林の取扱に関する意見交換会」の第1回会合を開催

  9月29日(水曜日)に、天龍寺友雲庵(京都市右京区)において、平成22年度「嵐山国有林の取扱に関する意見交換会」の第1回会合を開催しました。今回の会合は、今年2月に策定した「嵐山国有林の今後の取扱方針」に基づき開催する本年度初となる会合で、前回会合以降における京都大阪森林管理事務所の取組状況として、治山事業全体計画報告書の概要や事業計画等について説明を行った上で、意見交換を行いました。
  意見交換会には、昨年度に引き続き、地元関係者5名と専門家3名、計8名に委員として参加して頂きました。あわせて、京都市・京都府の関係部署から4名にオブザーバーとして出席して頂きました。

  当日は、まず、外山所長が開会挨拶を述べた後、「京都大阪森林管理事務所での取組状況」と題して、野村治山調整官より「治山事業全体計画調査報告書」、「生活環境保全林整備事業」、「平成22年度治山事業予定」等について、今井業務調整官より「ナラ枯れの被害状況及び対策予定」について、説明を行いました。

説明を踏まえて、委員の間で熱心な議論が行われました。議論の中では、委員より主に以下の点について発言がありました。
・モニタリングには目的が必要であり、目的を定めるには、地元関係者の意見が必要。
・将来像と現況の把握、両方が一緒になりながらフィードバックしていく関係が大切。
・地元として何から行っていったらよいのか、入口がわからない。地元関係者がどのような形で何にどう取り組むかという議論も必要。
・モニタリング調査の実施やサイン施設(案内板等)の内容決定も、地元関係者の協力が不可欠な要素であり、今後、作業部会を設置して、具体的に取組むべき。
・嵐山の現状は、崖や落石等もあり、「一般の者が入る山」とするには、危険な所である。付帯施設整備を進めても、一般開放を行うには、慎重な議論が必要。
・嵐山は、観光資源であり、地元経済に与える影響も非常に大きい。そういった意味も含めて、「ナラ枯れ」についての調査や対応については、報告が不十分であり、詳細な調査が必要。
・将来的に嵐山が良くなるのであれば、大胆な方策であっても地元は協力する。

  最後に、モニタリング調査やサイン施設(案内板等)の内容検討等については、作業部会を設置して実施していくこととして、早急に調整を図り進めていく旨、確認を行い会合を終了しました。

  なお、次回会合は2月25日に「嵐山植林・育樹の日」と合わせて開催する予定です。

2.10月のニュース

10月1日(金曜日)~  7日(木曜日)衛生週間
10月6日(水曜日)~7日(木曜日)出所日
10月9日(土曜日)~10日(日曜日)水都おおさか森林の市(大阪市北区)
10月11日(月曜日)ナラ枯れ緊急報告会(京都府立大学)
10月24日(日曜日)東山クリーン作戦(高台寺山国有林)
10月24日(日曜日)           本山寺山国有林及び神峰山の森自然公園自然観察会
10月26日(火曜日)清水小学校森林環境教育(高台寺山国有林)


 

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