松陵中学校生徒による松葉かきを実施しました!
平成30年9月6日(木)に、福井県敦賀市にある気比の松原(松原国有林)で、敦賀市立松陵中学校1年生170人と教員を含む約185人を対象に松葉かきを実施しました。
過去においては、火種等に用いるため住民により松葉が採取されており白砂青松の松原が保たれていましたが、松葉が使用されなくなり松葉が堆積するようになるとマツが他の木との競争に負けてしまうようになりました。松葉かきは、土壌を改善して豊かな土を作る松葉を熊手で集めて搬出することにより、松原を貧栄養環境に強い植物であるマツにとって好適な環境にすることを目的としています。この松葉かきに先立ち、8月29日(水)に福井森林管理署長と松原を愛する会会長が出前講義を行いました。この出前講義は、松陵中学校が「地域と進める体験推進事業」のモデル校となり、その一環で開催したものです。生徒たちは、「気比の松原100年構想」について学び、自分たちに何が出来るかを考えました。その中で、次週に体験する松葉かきについてはその必要性に関心を示していました。
当日は気比の松原100年構想推進連絡協議会長と福井森林管理署長の挨拶に続いて福井森林管理署員から松葉かき作業の仕方と注意点の説明を受けた後に松原国有林内へ移動し松葉かきを実施しました。生徒たちは、一生懸命松葉かきに取組み、40Lゴミ袋約500袋分の松葉を回収しました。生徒たちからは、「松葉が刺さる上に、熊手で集めた松葉には砂や枝が混じっているので、仕分けして袋詰めするのが大変だった。」「満杯の袋が溜まってきたり、松葉かきしたところが(松葉が無くなり)きれいになっていくと達成感があり気持ち良い。」等の感想がありました。参加した生徒たちには、敦賀の宝である「気比の松原」を守り育てる意識を高めてもらえたと思います。
福井森林管理署は、気比の松原(松原国有林)を守るためマツを枯らす松くい虫の駆除事業や間伐、広葉樹伐採等を実施していますが、このようなソフト面での取組みにより、松原国有林の保全活動の必要性を理解して積極的に参加してくれる強力なサポーターを養成することも気比の松原(松原国有林)を守るために意義のある活動だと考えています。
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事前講義 |
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開会式 |
当日の松葉かきの様子 |





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