プレスリリース
ヘリコプターによる小滝川上流の状況調査の結果について
昨年6月、新潟県糸魚川市長トガ国有林内の黒負山直下の斜面が崩壊し、姫川支流の小滝川において、この影響とみられる白濁が発生しました。このため、関東森林管理局では、崩壊地復旧対策検討委員会を開催して対策工の検討等を行い、その結果に基づき、令和元年度は現地において治山事業を実施したところです。また、当地区では、今年度も引き続き復旧治山工事を実施することとしており、施工にあたっては、昨年度施工箇所の状況確認及び崩壊地の現状確認を行う必要があることから、学識経験者の協力を得て、下記のとおりヘリコプターによる調査を実施しました。
1 日時
令和2年9月29日(火曜日)午前11時~午後2時40分2 調査箇所
新潟県糸魚川市小滝川上流(長トガ国有林)3 調査メンバー
(1)国立研究開発法人 森林研究・整備機構森林総合研究所(森林防災研究領域 治山研究室 浅野志穂室長)
(2)糸魚川市長、新潟県担当者
(3)関東森林管理局及び上越森林管理署担当者
4 調査結果概要(詳細別紙)
・調査時点で姫川及び小滝川の河道内においては、当該崩壊地由来の細粒土砂の極端な堆積等の様な特異な状況は確認されませんでした。・昨年の調査時点と比較して、崩壊地内の斜面部での地表面の土砂移動はわずかに確認できるが、全体としては大きな変化は見られていない状況でした。
・現在までに実施されてきた袋型石詰筋工は、設置後移動した形跡も無く施工効果を確認できました。
・崩壊地への速やかなアクセスが容易では無いことから、対策事業実行にあたり採用できる対策工法の選択肢には限りがある。その中で崩壊地からの土砂生産を軽減する方法を選定し進める必要があります。
※(詳細別紙)(PDF : 1,687KB)
お問合せ先
計画保全部治山課
担当者:課長補佐 井上修三
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