主な林業用語の解説
育成単層林施業(いくせいたんそうりんせぎょう)
森林を構成する樹木の全部又は大部分を一度に伐採し、その後一斉に植林を行うこと等により、年齢や高さのほぼ等しい樹木から構成される森林(単層林)を造成する森林づくりの方法。
育成複層林施業(いくせいふくそうりんせぎょう)
森林を構成する樹木を部分的に伐採し、その後植林を行うこと等により、年齢や高さの異なる樹木から構成される森林(複層林)を造成する森林づくりの方法。
皆伐(かいばつ)
森林を構成する林木の一定のまとまりを一度に全部伐採する方法。
間伐(かんばつ)
育てようとする樹木どうしの競争を軽減するため、混み具合に応じて、一部の樹木を伐採すること。
更新(こうしん)
伐採等により樹木等が無くなった箇所に、植林を行うことや自然力の活用等により森林の世代が変わること。
国有林野施業実施計画(こくゆうりんやせぎょうじっしけいかく)
地域管理経営計画に即して、国有林野の箇所別の伐採・造林等の事項について、森林管理局長が定める5ヵ年計画。
資源の循環利用林(しげんのじゅんかんりようりん)
環境に対する負荷が少ない素材である木材の効率的な生産を行うとを重視する森林。
受光伐(じゅこうばつ)
育成複層林において、下層の樹木の成長環境と光環境を確保するために上層の樹木を抜き切りする作業。
主伐(しゅばつ)
更新または更新準備のために行う伐採もしくは複数の樹冠層を有する森林における上層木の全面的な伐採。
下刈(したがり)
植栽した苗木の生育を妨げる雑草や潅木を刈り払う作業。一般に植栽後の数年間,毎年,春から夏の間に行われる。
除伐(じょばつ)
育てようとする樹木の生育を妨げる他の樹木を刈り払う作業。一般に、下刈を終了してから、植栽木の枝葉が茂り、互いに接し合う状態になるまでの間に数回行われる。
森林と人との共生林(しんりんとひととのきょうせいりん)
原生的な森林生態系等貴重な自然環境の保全、国民と自然のふれあいの場としての利用を図ることを重視する森林。
人工造林(じんこうぞうりん)
苗木の植栽、種子の播き付けのような人手を加えるとにより森林を造成すること。
人工林(じんこうりん)
人工造林で造成した森林。
森林施業(しんりんせぎょう)
目的とする森林を造成、維持するために行う植林、下刈、除伐、間伐等の森林に対する人為的な働きかけ。
水土保全林(すいどほぜんりん)
土砂流出・崩壊の防備、水源のかん養等安全で快適な国民生活を確保することを重視する森林。
漸伐(ぜんばつ)
天然更新に必要な上層木を保残しておおむね70%以内の伐採率により森林を構成する林木の一定のまとまりを一度に伐採する方法。
択伐(たくばつ)
主伐の1つの方法。木材として利用できる大きさになった樹木を、概ね30%以内の伐採率で部分的に伐採する方法。
地域管理経営計画(ちいきかんりけいえいけいかく)
「国有林野の管理経営に関する法律」に基づき、国有林野の管理経営の考え方や伐採等の事業の総量等について、森林管理局長が流域毎にたてる5ヵ年間の計画。
長伐期施業(ちょうばっきせぎょう)
通常の伐採年齢(例えばスギの場合 40年程度)のおおむね2倍以上に相当する林齢で主伐を行う施業。
天然更新(てんねんこうしん)
植林等の人為によらずに森林の造成を行うこと。自然に落ちた種子の発芽や樹木の根株からの萌芽等によるものである。必要に応じて、ササ類の除去等の人手を補助的に加えることもある。
天然生林施業(てんねんせいりんせぎょう)
森林を自然の推移に委ね、主として天然更新等の自然の力を活用して森林(天然林)を造成する森林づくりの方法。
複層伐(ふくそうばつ)
複層林造成のために行う伐採又は複層林における上層木の全面的な伐採の方法。
保育(ほいく)
植栽を終了してから伐採するまでの間に樹木の生育を促すために行う下刈、除伐等の作業の総称。
保護林(ほごりん)
学術の研究、貴重な動植物の保護、風致の維持等を目的として、区域を定め、禁伐等の管理経営を行うことにより、保護を図っている国有林。
誘導伐(ゆうどうばつ)
長期育成循環施業の一環として、単層林が複層状態に至までの間に、下層樹木の更新や育成のために上層の樹木を抜き切りする作業。
列状間伐(れつじょうかんばつ)
間伐の方法の1つで、作業の低コスト化等を目的に、伐採や搬出の都合のよいように一定の間隔で列状に間伐を行う方法。
路網(ろもう)
森林内にある公道、林道、作業道の総称、又はそれらを適切に組み合わせたもの。森林施業を効率的に行うためには、路網の整備が重要となる。
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