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林野庁

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木材ってどのくらい使われているの?

日本や世界で、木材はいったい何にどのくらい使われているのでしょうか?

    世界で一年間に使われる木材を100本の丸太にたとえると、53本が薪(まき)や炭などの燃料用として使われています。このうち、47本は開発途上地域で生産されています。

    残りの47本が建築や紙の材料など産業用に利用されています。ちなみに日本で使われているのは、ほとんどが建築や紙の材料などの産業用で、およそ3本(輸入したものを含んでおり、日本の森林で生産されたものは、このうちおよそ0.5本)になります。

世界の木材生産量(2006年)
  木材生産量(千m3)
合計 薪炭用材 産業用材
世界計 3,535,613 1,870,172 1,665,441
先進国 1,417,708 207,303 1,210,405
発展途上国 2,117,905 1,662,869 455,036


アフリカ 654,859 588,447 66,411
北米・中米 678,511 47,558 630,953
南米 450,516 279,692 170,824
アジア 1,019,964 788,965 230,998
ヨーロッパ 669,355 152,671 516,684
オセアニア 62,406 12,837 49,568

資料:FAO「FAOSTAT」(2008年1月28日最終更新で、2008年2月20日現在で有効なもの)

注1:輸出入量における産業用廃材については、チップ、残材を含む。

注2:内訳の計と総計が一致しないのは、四捨五入によるものである。



では、日本で1年間に利用される木材を100本の丸太にたとえると、どうなるでしょう?

    日本の森林から20本、残りの80本は外国から輸入しており、実に8割が外国のものです。

    外材の内訳は、東南アジアから12本、カナダから11本、オーストラリアから10本、ロシアから9本、米国から8本、ヨーロッパから7本などとなっています。

    用途別に見ると、住宅の建築や家具などで53本、紙の原料などに42本使われています。


木材の需給構造(平成18年
  国産材 外材 合計

製材用 11,645 21,387 33,032
合板用 1,144 12,576 13,720
パルプ・チップ用 4,496 32,412 36,907
その他 332 2,799 3,131
用材計 17,617 69,174 86,791
薪炭材・しいたけ原木 689 831 1,521
合計 18,307 70,005 88,312

資料:林野庁「木材需給表」(平成18年)


 

    では、森林はどうなっているのでしょう。

    1990年の世界の森林面積を100m2(10m×10m)にたとえると、2000年には97m2に減っています。

    これは、主にアフリカと南米の森林が減っているためで、逆にヨーロッパでは新規の植林などにより森林は増えています。また、アジアは東南アジアを中心に減少傾向にありますが、アジアの森林面積の3割を占める中国の植林の増加により、全体としては増加に転じています。

世界の森林面積の減少(イメージ)


世界の森林面積の変化
世界の森林面積の変化グラフ

資料:FAO「Global F orest R esources A ssessment 2005」


日本の森林はどうでしょう?


    1990年の日本の森林を100m2(10m×10m)の土地と100本の樹木にたとえると、面積は2000年も変わらず100m2です。

    一方、1990年は人工林に50本、天然林に50本あった樹木については、主に人工林から毎年1本ずつ使っていますが、それでも、毎年、人工林で2本、天然林で0.4本ずつ増え、2000年には、人工林71本、天然林54本、合計125本にまで増えています。

日本の森林資源の変化 

日本の森林面積などの推移グラフ