このページの本文へ移動

林野庁

メニュー

白神山地における林野庁の取組

世界自然遺産「白神山地」の遺産区域は、全域が林野庁の所管する国有林野です。

林野庁東北森林管理局では、人類共通の財産である世界自然遺産「白神山地」を後世に健全な状態で引き継いでいくため、様々な取組を行っています。

白神山地森林生態系保護地域の設定

白神山地は、青森県南西部と秋田県北西部の県境にまたがる山岳地帯の総称で、日本海型の典型的なブナ林を主体とする原生的な天然林が、大面積にわたって純林状態で維持されている世界的にも希少な地域です。

この地域は、比較的標高の低いところでも年平均気温が9℃以下と低く、また、積雪量も250cm以上と厳しい気象状況にあります。

そのため、ブナやミズナラ、カエデ類などを中心に構成された冷温帯落葉広葉樹林が山腹から山頂付近まで広く分布しており、局地的には、ミヤマナラ、ヒメヤシャブシ、キタゴヨウ、サワグルミなどを主とした森林が見られます。

また、稜線部にはハイマツ帯も見られ、生息する動物も、種数、個体数ともにきわめて豊富です。

このようなことから、白神山地の中心部の保全と、森林生態系からなる自然環境の維持、動植物の保護、遺伝資源の保存、森林施業・管理技術の発展、学術研究等に役立てることを目的として、世界遺産登録(平成5年)に先立って、平成2年3月、約17,000haの国有林野を「森林生態系保護地域」に設定しました。

遺産区域の全域が、森林生態系保護地域となっています。

二ツ森中腹の初夏のブナ林

bunarin

森林生態系のモニタリング

世界遺産地域の保護・保全管理に資することを目的として、青森側では平成7年度から、また秋田側では平成8年度から、当該地域内に調査固定区を設定し、ブナ林の動態や積雪深の変化に関するモニタリングを継続的に実施するとともに、入り込みによる植生への影響や林内気温の変化などについても調査を実施しています。

また、林野庁は、平成24年から、環境省や青森県、秋田県とともに、「白神山地世界自然遺産地域科学委員会」の助言を受けながら、遺産地域内でのモニタリング計画をとりまとめ、関係機関が連携して世界自然遺産としての価値を受け継いでいくための取組も進めています。

なお、平成28年度の科学委員会によるモニタリングの評価は、「現在のところ、森林構造に関する顕著な異変は見られておらず、原始性の高いブナ林が維持されているものと考えられる。」となっています。

モニタリング調査区(秋田県藤里町)

monitaringu

巡視・普及啓発活動 

世界自然遺産「白神山地」には、登山などを目的に多くの方が訪れます。

ブナ林を中心とする貴重な自然環境が損なわれることががないよう、関係機関やボランティアと連携して巡視活動や普及啓発活動などの保全管理の取組を行っています。 

合同パトロールの実施

「白神山地世界遺産地域連絡会議」を構成する林野庁、環境省、青森県、秋田県のほか、民間の方々によるボランティア巡視員や地元自治体などの協力により、入山者が多くなる時期に合わせて、7月から9月の登山シーズンに、関係機関合同でパトロールを実施しています。

パトロールでは、入山者に対する禁止行為(立木の伐採・損傷・植物の採取、ゴミの投棄、焚き火)の周知を図るとともに、標識類の状況の確認、入山者への利用マナーや入山手続き等の普及に向けた呼びかけを行っています。

合同パトロール(左写真:赤石川源流部、右写真:大川沢タカヘグリ)

patororu1patororu2

 

ニホンジカ対策

白神山地では、近年、遺産地域内でニホンジカが確認されているとともに、周辺部での目撃事例が増加しています。

このため、連絡会議では、「白神山地世界遺産地域ニホンジカ対策方針(骨子)」を策定し、予防的な観点から、遺産地域内において監視体制を整備するとともに、周辺部を含めた広域的な対応の中で対策を実施しています。

具体的には、連絡会議を構成する機関が連携して、自動撮影カメラ調査や糞識別調査、捕獲などを行っており、林野庁東北森林管理局においても、自動撮影カメラ調査やICT(情報通信技術)を活用した小型囲いわなによる試行的捕獲などの取組を行っています。

自動撮影カメラ調査(左写真:カメラ、右写真:撮影されたニホンジカ)

 自動撮影カメラ撮影されたニホンジカ

小型囲いわなによる試行的捕獲

小型囲いわな

お問合せ先

森林整備部森林利用課
担当者:森林環境保全班
代表:03-3502-8111(内線6216)
ダイヤルイン:03-3501-3845
FAX:03-3502-2887
国有林野部経営企画課国有林野生態系保全室
担当者:森林環境保護班、生物多様性保全班
代表:03-3502-8111(内線6283)
ダイヤルイン:03-6744-2322
FAX:03-3592-6259

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader