このページの本文へ移動

北海道森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    森林のこともっと知りたい

    令和元年度インターンシップ報告(岩手大学)

     
                ~北海道森林管理局根釧東部森林管理署で就業体験~

    【根釧東部森林管理署】 


    根釧東部森林管理署で一週間、実習生としてお世話になった大学生です。
    学んだことや実習の感想を皆さんに伝えようと思います。

    1日目 9月2日 (月曜日)

    午前は、三浦署長より、林野庁の組織の概要や北海道森林管理局の重点取組事項について説明を受けた。
    根釧東部森林管理署管内に存在する知床世界自然遺産や格子状防風林、希少野生動物についての解説や管内の主要事業量、組織の概要や沿革などの説明も受けた。
    その後、インターンシップの日程説明、ヒグマなどへの対策や遭難防止及び遭難時の対応など、現場業務の際に必要な安全対策に関する指導を受けた。

    午後は、羅臼町に移動して、オッカバケ川における治山ダムの改良工事や知徒来川の崩壊地における治山工事や知床生態系保護地域を見学した。

    オッカバケ川ダム改良工事見学
    オッカバケ川ダム改良工事見学


    知徒来川の山腹工を見学
    知徒来川の山腹工見学

    【1日目の実習の感想】
    1日目の実習では、オッカバケ川の改良工事の現場が特に印象に残った。
    オッカバケ川では、自然保護の観点から魚の遡上を阻害する構造物の撤去が行われていたが、一方で防災機能の維持に関しては課題が存在しているように思われた。
    このことから、自然保護と災害の防止を両立することの難しさを改めて認識することができた。

    2日目 9月3日 (火曜日)

    午前は、入札から契約までの大まかな流れや仕組みなどの説明を受けた。
    その後、中標津町に移動して高性能林業機械による施業と中標津集合土場の見学した。

    高性能林業機械による伐採作業を見学
    高性能林業機械による伐採作業を見学

    高性能林業機械に試乗
    高性能林業機械に試乗

    午後は、別海町に移動してコンテナ苗の植栽地の見学と成長調査を行った。
    その後、開陽台展望館から格子状防風林などを見学した。

    【2日目の実習の感想】
    高性能林業機械による施業は、これまでにも大学の実習などで見学する機会があったが、今回の見学した現場は格子状防風林内であったため、地形や林分の立地などの条件が普段目にしている現場とは大きく異なっていた。
    そのため、木寄せ作業が見られないことや集合土場の利用など作業システムが独特であり、非常に興味深かった。
    コンテナ苗による植栽地では、植付に使用した機具やコンテナ苗の種類の違いによる成長量の調査が行われていた。
    また、植栽したコンテナ苗の浮き上がりといった問題が発生していた。
    コンテナ苗を普及していく上では、このような調査や問題の解決が重要であることが理解できた。

    3日目 9月4日 (水曜日)

    午前は、林業専用道や造林事業の概要、国有林の民有林支援への取り組みついての説明を受けた。
    その後、鶴居村に移動して大型機械による下刈り作業の現地検討会に参加した。

    下刈り機械のアップ
    大型機械による下刈機械

    下刈り作業のアップ
    下刈り作業のアップ

    【3日目の実習の感想】
    現地検討会では、実際に機械を用いた下刈り作業の様子を見学した。
    このような製品が開発されていたことを今回の現地検討会に参加したことで初めて知ったため、製品の説明や作業の様子など非常に興味深かった。
    従来の刈払い機を用いた下刈り作業と比較すると作業者への負担が軽減され安全性が向上していた。
    また、価格も比較的安価であり石などの飛散に対しても対策がなされており、育林作業の省力化と低コスト化、安全性の向上に大きく寄与するものであると感じられた。
    しかし、植栽木への損傷の防止など作業は、オペレーターの熟練度に依存するように感じられ、普及にはさらなる改良が必要であると思った。

    4日目 9月5日 (木曜日)

    午前中は、胸高直径、樹高の測定や全天球カメラを用いた林況調査、GPS測量を行った。

    輪尺で胸高直径を計測
    輪尺で胸高直径を計測


    樹高を測定
    樹高を測定

    また、無人航空機の操作や、樹種の判別を行った。

    ドローンの組み立て方を学ぶ
    ドローンの組み立て方を学ぶ

    午後は、取得したGPSデータをGIS上に展開し面積の計測を行った。

    GPSを用いての測量
    GPSを用いての測量

    GPS測量のデータをパソコンに取り込む
    GPS測量のデータをパソコンに取り込む

    また、全天球カメラにて撮影した画像からパソコン上でビッターリッヒ法を用いてヘクタールあたりの材積の推定を行い、胸高直径と樹高曲線を用いて推定した材積との比較を行った。
    その後、国有林の計画制度の説明と実際の国有林の地域別の森林計画などの閲覧を行った。

    【4日目の実習の感想】
    4日目の実習では全天球カメラでの林況調査が印象に残った。
    全天球カメラを用いることにより、林内の撮影が容易に行えることや撮影した画像からパソコン上で材積が推定できるなど、現地での調査による負担を大幅に軽減することが可能であった。
    また、全天球カメラは材積の推定だけではなく様々なことに応用でき森林情報の取得を行う上で重要なツールとして活用が可能であると感じられた。

    5日目 9月6日 (金曜日)

    羅臼町に移動して、春刈古丹林道におけるエゾシカを対象とした囲いワナと箱ワナの見学を行った。
    また、知床におけるエゾシカ捕獲業務に関する説明を受けた。
    その後、エゾシカ影響調査・簡易チェックシートを用いた調査を行った。

    簡易チェックシートを用いて影響調査
    簡易チェックシートを用いて影響調査

    エゾシカの痕跡等を確認
    エゾシカの痕跡等を確認

    午後は、実習指導職員等との意見交換を行った。

    【5日目の実習の感想】
    エゾシカの捕獲業務について詳しく知ることができた。
    特に、囲いワナの自動捕獲装置などICT技術が使用されていることが印象に残った。
    しかし、ワナの設置場所の状況によっては効果的な捕獲が行えない場合があり、設置場所の検討や整備を慎重に行う必要があることも知ることができた。
    また、簡易チェックシートを用いたエゾシカの影響調査を行った。
    簡易なチェック項目で行うことが可能であり、調査方法としては非常に有用であると感じた。
    このような調査の結果が、エゾシカ対策を行う上で非常に重要であることを理解した。

    (岩手大学 学生)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271