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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    富良野地区森林計画実行管理技術研修会

     

    【上川南部森林管理署】 


    平成30年10月9日(火曜日)、「富良野地区森林計画実行管理技術研修会」が当署も構成メンバーとなっている「富良野地区・南富良野地区合同市町村森林整備計画実行管理推進チーム」の主催により開催されました。

    この研修会は富良野地域の林業関係者を対象に人工林の育成・管理の実践事例等について、地域の特性に応じた適切な森林施業に関する技術の向上を目的として開催したものです。

    内容は前半の「列状間伐実践事例」をテーマとした現地研修と後半の「ドローンの活用事例」をテーマとした室内研修の二部構成で行われ、現地研修は南富良野町指導林家所有山林において、後半の室内研修は上川南部森林管理署会議室において当署よりドローンの活用事例や技術情報等の紹介を行いました。

    当日は上川総合振興局、当署管内の市町村、森林組合、指導林家から32名が参加しました。
     

    前半の現地研修では指導林家山林48生のトウヒ人工林(過去3回の定性間伐を実施済み)に対して20%列状間伐を実施した箇所を見学しました。

     
    列状間伐の説明の様子
    列状間伐の説明の様子

     列状間伐実施後のトウヒ人工林
    列状間伐実施後のトウヒ人工林

    現地では、上川振興局南部森林室富良野事務所の向主査から説明がありました。間伐の意義や列状間伐を取り入れる際のメリットやデメリットについてのお話があり、「最善策ではないが、次善の策ではある」ということを紹介されていました。 

    また、保残列を3列以上残す際は定性間伐も同時に行うと間伐効果が高くなる事例なども紹介されていました。

    実際に伐採を行った事業体から「定性間伐の場合は重機が林内を縦横無尽に走行するが、列状間伐では走行部分は限られるので地表のかく乱がおさえられた。作業もやりやすく利益も上がった。」山林所有者である指導林家の方から「列状間伐を行うのは初めての試みであったが、仕上がりには納得している。出てきた材の9割は一般材として採れ、収益についても予想より多かった。」他の事業体から「収益の還元については、こちらが想像していたよりも高いものだった。昨今では大径材はあまり好まれない傾向にあり、また施業に関しても効率上可能な限り大型機械を使いたい状況にある。大型機械と相性の良い列状間伐を取り入れた短スパンでの収穫を行っていく方法も今後考えられるのではないか。トータルで収益を確保できるならば、30年で皆伐し山林所有者に2回収益を還元する方法も考えられるのではないか。」などの意見が出ていました。

    また一方では「今回実施したトウヒ林は、これまで定性間伐を繰り返し管理されてきたため粒ぞろいの林相となっているが、初回から列状間伐を入れていく場合トドマツでは径級のばらつきが大きくなってしまうのではないか。とりあえず列状間伐を行っていくのではなく、現状を把握し先を見通した施業を実施していくのが重要ではないか。」との意見もあり活発な意見交換がおこなわれました。

     
    後半の室内研修では、まず当署総括森林整備官より平成28年の台風被害の際、ドローンの機動的・効率的な運用により被害状況の早期把握に役立ったことや、勉強会の開催やデモ飛行の実施など、当署でおこなわれているドローン普及支援の取組について説明しました。またドローンの使用に係る法令やマニュアルなど北海道森林管理局としての使用ルールについても紹介しました。

    室内研修の様子
    室内研修の様子

    その後、森林官より各種の現場業務におけるドローンの活用について説明しました。 

    地況・林況調査への活用においては、リアルタイムな現地把握や踏査の省力化、また風倒被害・虫害の広範で、早期、安全かつ効率的な把握、さらに森林整備事業の進行確認などドローンには様々な活用方法があることを紹介しました。 

    加えて、処理ソフトによる画像の3D化について、PhotoScanソフトを用いた3Dデータ化された画像は上下左右あらゆる方向に自由に動かすことができるため、現地をみたことのない人にもわかりやすく現状を伝えることができ、さらに伐採予定地に対しても、施業の際の伐採方向や路網配置の検討に非常に有効であることなどを紹介しました。

    林道工事の3D画像 
    林道工事完了時の3D画像

    当署では、ドローンを利用することで得られる俯瞰写真や3D画像等を内部利用のみではなく、ホームページ上で工事の進捗状況の報告や関係市町村への説明資料として、また民有林と連携した路網・土場の共同利用の検討資料などとしても利用しています。 

    質疑応答では「10時間の使用実績を超えるのに何日程度かかったのか」、「同じカラマツ林で連続している箇所だと、上空からの見た目だけでは小班の区別がつきにくいので、タブレット上に基本図を表示することはできるのか」等の質問が出ており、ドローン活用への関心の高さを伺い知ることができました。 

    最後に署長から、「今後も森林、林業に関する技術情報の共有や新たな施策として取組む森林経営管理法による「新たな森林管理システム」については、効果的な運用に向けた支援についての取組を行う」旨のコメントを述べて研修会を閉じました。
     

    (幾寅森林事務所  一般職員 佐藤)

                                                                               

     

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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